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巨人・阿部二軍監督の下、素質開花が期待される若手選手は

週刊ベースボールONLINE


巨人・山下航汰

 昨季限りで現役引退した巨人・阿部慎之助二軍監督に大きな注目が集まっている。昨年の秋季練習から始動すると、若手の選手たちに積極的に声を掛けていた。初対面の若手選手の中には緊張で直立不動になる姿も見られたが、指揮官に笑顔で話しかけられたことは大きな励みになるだろう。

 一方で、一軍を目指す選手たちに厳しい言葉を投げかけた。昨年12月に放送されたCS日テレ・ジータス『徳光和夫の週刊ジャイアンツ』内のスペシャルトークショーで「期待できる若手はいない。それぐらいレベルが低いと(選手に)分かってほしい」と訴えた。一軍のレギュラーになる厳しさを肌で体感し、常勝軍団の扇の要としてプロ19年間で輝かしい実績を残しただけに、その言葉には重みがある。かつてのようにFAで他球団のエースや四番打者を補強する時代ではない。育成が重視される中で若手たちは横一線の競争になる。

 素質開花が期待される選手の筆頭格が、1年目の昨季に打率.332でイースタンの首位打者に輝いた山下航汰(19)だ。健大高崎高から育成ドラフト1位で入団すると、7月5日に高卒1年目で史上初の支配下昇格。出場はならなかったが8月2日に一軍昇格した。ミート能力が抜群で内角のさばき方も巧く、近未来のクリーンアップを担う可能性が十分にある。山下とともに一軍で一塁のポジションを狙うのが北村拓巳(24)だ。昨季はイースタンで主に四番を打ち、打率.290、8本塁打。最高出塁率(.414)のタイトルを獲得した。広角に打てる打撃に加えて長打力もある。18年にイースタン新記録の133安打をマークした松原聖弥(24)、強肩強打で昨年6月に育成から支配下登録された加藤脩平(20)も楽しみな存在だ。

 投手陣は高卒新人の昨年にプロ初勝利をマークした戸郷翔征(19)、イースタンで昨季29試合に登板して防御率1.04の好成績で7月に高卒育成投手で球団史上初の支配下登録された堀岡隼人(21)、昨年の春季一軍キャンプに参加した大江竜聖(20)、高田萌生(21)らイキの良い若手が虎視眈々と一軍定着を目指す。

「阿部2世」の育成も重要なテーマだ。阿部二軍監督と同じ名前のドラフト5位ルーキー・山瀬慎之助(18)は次世代の正捕手として期待される。ヤクルトの奥川恭伸と中学時代からバッテリーを組み、星稜では3年夏に甲子園準優勝に貢献した。強肩とキャッチングに定評があり、捕手としての能力はトップクラス。阿部二軍監督の「英才教育」を受け、プロの世界で大きく飛躍できるか注目される。

写真=BBM

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