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ウェザー・リポートが出没したのか?「イグアナが降ってきます」アメリカの気象局が注意報を発令した理由とは?

カラパイア

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ArtTower/pixabay

 ジョジョの奇妙な冒険 第6部に登場したウェザー・リポートは、4ブロック以上のエリア一帯をカエルの雨で埋め尽くしたと言われているが、まさか彼の仕業、とでもいうのだろうか?

 アメリカ・フロリダ州の国立気象局はツイッターで「イグアナが降ってきますが驚かないでください」とツイートしたのだ。

 一体何が起きているというのだろう?
 その理由は厳しい寒気が流れ込んできたことに原因があるようだ。

Falling iguanas🦎: Cold weather prompts unusual warning in Florida

アメリカ南東部、この冬一番の寒気に見舞われる


 サウスカロライナ州やルイジアナ州にくわえて、フロリダ州では特に南部を厳しい寒気が襲っている。

 フロリダ州は亜熱帯性気候の為、年間を通して温暖で、外気温が10度を切ることは滅多にないが、1月20日以降は4度~マイナス1度を記録した。

 人間ならば衣服や暖房で温度調節することができるが、この一帯に住む野生動物はそういうわけにはいかない。特に変温動物ならなおさらだ。


寒さで冬眠状態となったイグアナが木から落ちてくる


 国立気象局の南フロリダ支局は、1月21日に次のようなツイートを投稿した。

気温が4度からマイナス1度に下がるようです。木からイグアナが落ちてきても驚かないでください。

 木からイグアナが落ちるとは、いったいどういうことなのか。

 普段は木の上にいるイグアナだが、これら爬虫類は変温動物であり、体温の自己調整をせずに環境に依存している。

 熱帯雨林に住むイグアナの場合は寒気に対処する必要などないが、今回のフロリダ州のように急に外気温が急降下すると、イグアナは生存のために役立つ適応力を発揮する。

 もし、外気温が10度以下になった場合、エネルギーを温存する為、あまり動かなくなり、7度を下回ると冬眠状態(仮死状態)になるという。

 死んでいるように見えるが肺は機能し心臓も動いている。本質的な身体機能を停止させるのだ。

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image credit: youtube

 冬眠状態に入ったイグアナは硬直し、木に留まっていることができず、次々と落ちてくる。それは、まるで空から降って来た異物のように思えることだろう。

 ただ、この巧妙なサバイバルトリックはリスクもあるようだ。氷点下近くの気温の中で8時間以上の硬直状態が続くと、イグアナは死に至ってしまう場合もあるという。


硬直したイグアナに要注意


 硬直した状態で落下して来たイグアナに遭遇した人は注意が必要だ。

 というのも、イグアナはオスで体長約150センチ、体重が約9キロに達することもあり、人間の上に落ちれば危険を伴いかねない。

 また、地面に落ち、動かないイグアナは必ずしも死んでいるわけではないということを理解する必要がある。イグアナを移動させたりした場合に車や家の中で突然動き出すこともあるからだ。

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image credit: youtube

もともとはペットだったイグアナが野生化し繁殖


 爬虫類専門家およびフロリダ大学野生生物の生物学者によると、フロリダ州に生息しているイグアナは外来種で、恐らくペットとして飼われていたものが、野生に放棄されたことで増え続けたという。

 もともと熱帯地域に生息する生物であるため、フロリダの温暖な気候によほど順応したのだろう。その繁殖力は凄まじく、現在では専門家の駆除を考慮されるほどの数にまでなっているという。




イグアナ落下注意に関する海外の反応は?


 ちなみに、国立気象局の南フロリダ支局のTwitterにはこのようなコメントが寄せられている。

大雪に見舞われるカナダの住民VS大量のイグアナに降りかかられるフロリダの住民

先週、オフィスの外にいたイグアナ。大丈夫かどうかチェックしてあげなきゃ。幸運を祈る。

暖かいニットを着せてあげたらどうだろう。

イグアナ注意報。

自分が勤務中、暖を取りに建物内にやってきたイグアナもいたぞ。

なるほど、こうなるわけだな。

 幸いなことに、22日以降のマイアミの気温は18度に達する予報が出ているので、イグアナたちも一安心だろう。

written by Scarlet / edited by parumo

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