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種の絶滅を救った推定100歳の絶倫亀、一代で800匹を超える子孫を残し引退へ(ガラパゴス諸島)

カラパイア

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image credit: youtube

 『鶴は千年、亀は万年』ということわざがあるように、亀は脊椎動物の中では最も長生きすることで知られている。特にゾウガメの寿命は長く、平均寿命は100年以上と言われ、過去にカラパイアでもセント・ヘレナ島にいるセーシェルセマルゾウガメのご長寿ジョナサンを紹介した。

 そんなゾウガメは、種によって絶滅したり絶滅の危機に瀕したりしている。エスパニョーラゾウガメにおいては、1800年代半ばに絶滅危機にあった。しかしこの危機を救ったのが、“ディエゴ”だ。

 ディエゴは、推定100歳(報道により130歳とも)にして多くの妊活に励み、800匹を超える子孫を残すことに成功。絶滅危機に晒されていた種の存続に大きく貢献し、今回使命を終えて引退することになった。

Giant Tortoise Saves Species From Extinction By Fathering 800 Babies

繁殖プログラムで15匹のうちの1匹として派遣されたディエゴ


 ディエゴは、もとは捕獲された亀としてアメリカのサンディエゴ動物園で暮らしていたが、1960年代に南米エクアドルのガラパゴス諸島のエスパニョーラ島に派遣された。

 1800年代の海賊船や捕鯨船による餌と油の乱獲により、絶滅寸前まで追い込まれたゾウガメの個体数をなんとかして回復させようと、ガラパゴス国立公園局は繁殖プログラムを導入。ディエゴを含む計15匹(オス3匹 メス12匹)の亀を“妊活”させるべく、繁殖施設に送り込んだのだ。

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繰り返された交尾により、ディエゴの子孫は800匹に


 現在、ディエゴの精力的な交尾のおかげでエスパニョーラ島のゾウガメの個体数は、2000匹を超えるまでに回復した。

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 ガラパゴス国立公園局の推計では、そのうちの40%がディエゴの子孫にあたるという。

 メスの中には、ディエゴ以外のオス2匹とは交尾をしなかったものもいたようで、ディエゴは仲間のオスの分までかなり頑張ったようだ。

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 同局によると、プログラムでは外来種の撲滅や亀の餌となるサボテンの栽培などにも力を入れた。これらの条件がそろった結果、ゾウガメは絶滅の危機を免れ、向こう100年は種の存続が可能になったことが明らかになった。


使命果たしたディエゴ、引退し野生へ


 ただ1匹で、種を絶滅の危機から守ったといっても過言ではないディエゴは、今回その使命を果たし、3月には繁殖施設から野生へと戻される予定になっている。

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 亀の寿命は長いとはいえ、子孫を増やすためにおよそ60年間も妊活し続けたディエゴ。強靭な精力のおかげで、派遣された亀の中でも一番役目を果たし、種の存続に大きく貢献できた事実は大きい。

 ガラパゴス国立公園局スタッフは、ようやくディエゴを野生に戻せることへの喜びを露わにしている。

References:Sunny Skyzなど / written by Scarlet / edited by parumo

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