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友人の顔がいくつあるか知ってるかい?そして衝撃の真実…藤原竜也主演「リバース」第7話レビュー

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友人の顔がいくつあるか知ってるかい?そして衝撃の真実…藤原竜也主演「リバース」第7話レビュー(C)music.jp|テレビ・映画 友人の顔がいくつあるか知ってるかい? 藤原竜也主演、TBS系列ドラマ「リバース」。5月26日(金)に放送された第7話。本当の話を聞きたければ、本気で立ち向かうしかないのだ。

前回の第6話で、告発文の犯人を探すため、広沢由紀(小池徹平)の故郷・愛媛を訪れた深瀬和久(藤原竜也)と浅見康介(玉森裕太)。宿泊させてもらった広沢の実家をじっと見上げる人影…それは広沢の親友・古川(尾上寛之)だった。
今回放送の第7話は、数々の証言を追って1つの真実に近付いた。

古川と深瀬の酷似性

他の同級生同様、深瀬を「人殺し」と責める古川。深瀬は翌日、古川の職場を訪ね、全力で逃げようとする古川にいきなり頭を下げる。前回もあったこの光景、古川と深瀬の追いかけっこが無様に面白い。
さておき、古川に対し、「許せなくても仕方ない。君の親友を奪った」と頭を下げる深瀬。前回、越智美穂子(戸田恵梨香)と話した時、まだ10年前の事件に対して「主犯」の意識は無かったが、さすがに愛媛の同級生たちの憎悪に触れて意識が変わった、そんな感じだろうか。やっと話す気になってくれた古川だが、告発文を書いてはいなかった。そして、「河部じゃないの?」と1人の女性の名を上げる。前回、同級生たちが口を揃えて「高校時代の彼女のカワちゃん」と言っていた、八王子でナースをしている人物だ。古川の話では、高校の2年後輩で、結婚まで考えてたようだという。3人でよく出かけたが、それは「ぼっちの俺」に同情してたんだ、という言葉が飛び出してくる。愛媛に居るときは思いもしなかったが、東京で誰からも好かれ、自信満々に振る舞う広沢を見て、「自分と別世界の人間」と感じ、「しんどいからもう連絡するな」と自分から縁を切ったという…この、広沢の友情を受けている時の幸福感と、自分と広沢を見比べた時の卑屈感に、他人とは思えないものを感じた深瀬。
色んな人の心に、いろんな姿の広沢がいて、一体自分は何を知っていたのか、と何度目かの問いを自分にかける深瀬。
みかん畑を手伝う深瀬に、「こんなとこまでありがとう」と嬉しそうな広沢の父・忠司(志賀廣太郎)。しみる…。さらに東京に帰るにあたり、干物や蜂蜜を色々持たせてくれる広沢の母・昌子(片平なぎさ)。しみる。しみ過ぎて、「実は告発文をもらってる」「実はそれを調べたくて来た」と告白する深瀬。
しかし、10年前何が起こったのか必ず解明する、と昌子に誓い、その時は飲酒のことも言おう、と心に誓う。心を入れ替えて、愛媛の駅で撮った美しい夕焼け写真を美穂子に送る深瀬。
だけど、送ったメッセージは「会いたたです」…て、やっぱりお間抜けちゃん。思わず笑いながら、美穂子も自分の見ている夕焼けを撮って送る。美穂子、どうして君はずっと寂しそうなんだろう。

2つの解決と記憶のかけら

ところで意識が戻った谷原康生(市原隼人)は、順調に回復を見せる。東京に戻ってすぐに浅見とともに谷原を見舞う深瀬。聞きたいこと、いっぱいあるよね。
しかし谷原は「飲み仲間と呑んだとこまでしか覚えていない」という。これに異議を唱えたのが、妻・明日香(門脇麦)。警察には駅のホームまで覚えてると言ったはず、と食いつく。そんな明日香を病室から追い出す谷原。うーん、良くも悪くも亭主関白なのよね…そんな谷原に、「10年前の事故のことでまだ誰にも言ってないことないか」と聞く深瀬。相変わらずストレート。いや、ストレートにしか投げられないのだ。
浅見の「(証拠隠滅のことを)俺は言った」という告白と、深瀬は失踪中の村井隆明(三浦貴大)のこと、谷原の今回の事件が無関係と思えないこと、さらに愛媛に行ったことを告げ、谷原の告白を促す。
谷原の記憶がリバースする。10年前のあの日、救助を忘れて雪の上の血痕を崖下に捨て続けていた浅見と谷原は、爆発を見て、立ちすくむ。浅見は後に引けないだろ、とさらに必死に血痕を捨てていた。
その時、てんとう虫のキーホルダーを見つけ、それも捨てたという谷原。てんとう虫の背中に30とナンバーの入ったものだ。
しかし、今回の電車事故について、突き落とされた覚えはない、とキレる。写真の河部にも見覚えは無いという。うーん、どうしてキレるの…本当にそんなことが無いなら、いつもの谷原だったら笑うところなのに…。
一方、村井はやはり妻の香織(趣里)に監禁されてた。割れたドア越しに土下座する村井に、「土下座も悪くない…有権者の心に訴えるものがある…」などと、ゴミの中で狂ってる香織。やだよ…怖いよ…。村井を助け出したのは村井の父・明正(村井國夫)の秘書・甲野伸之(山崎銀之丞)。
ところでやっと無事を確認できた息子に、壊れた妻の看病を勧めるでもなく、かと言って離婚を勧めるでもなく、「お前の仕事は香織の夫であること」と釘を刺す。むむ。どこまでも自分のことだけなのだ、この父親。

お母さんは不思議なの

深瀬は10年前の事件を探り続ける元刑事のジャーナリスト・小笠原俊雄(武田鉄矢)と会う。そして、一瞬でも昌子が告発文の犯人ではないかと疑ったことを反省する。だって、あんなに不思議な愛に溢れたお母さんだからねえ…途端に、「じゃあ許す!」と相変わらず軽薄なノリで深瀬を受け止める小笠原。あの事件以来、子どもと妻を無くしたことを深瀬に問われ、自分で選んだ道だと答える小笠原。河部探しを始めるという深瀬に、互いの情報交換を提案する。
かくして、しらみつぶしに都内病院を回る浅見と深瀬。
合間に、昌子から貰ったはちみつを喫茶・クローバーの乾恭子(YOU)におすそ分けしに訪ねる。美穂子にも会える、と思いきや、入れ替わりで美穂子は大阪に帰省していた。恭子によると、母1人子1人なのだという。母が入院した為、大阪に帰ったのだ。
ところで入院中の美穂子の母(石野陽子)は、娘に恋人の影を感じて「どんな人なん」と食いつく。
美穂子は「間の悪い人」「肉まん分ける時、迷わず大きい方相手にあげちゃうような人」と称する。つまり、優しいのび太くん。そんな美穂子に、「ほんまに好きなんやね」「そんな人に出会えるのは稀」「あんた、逃したらあかんで」と背中押す。美穂子、そんなそぶり全然見せてないのになあー。やっぱり母というものは不思議なのだ。

この作品のテーマの1つ

さて、浅見の教え子で、現在家出っ子の困ったちゃん・藤崎莉子(山口まゆ)。やっと浅見に連絡してきた。よかった、事件に巻き込まれたわけではなかった。今回の広沢の件とも関係なかったのだ。
呼び出した浅見に莉子は告白する。「実はあの時のビールを最初に見たのは自分だった」こと。
もともと知っていた、生徒の間だけの情報は、「野球部は毎年年度始めに優勝祈願でビールを飲む伝統があるのだ」ということ。やめさせたいのに勇気がなく、誰か大人に気付かせる為に、深瀬に缶を投げたという。あの時、誰が投げたかわからない空き缶は、莉子が投げたものだったのだ。
自分のせいで浅見に迷惑がかかったことを謝りたかったと、落ち込む莉子。
やっぱりこの作品のテーマの1つは、「裁けない、具体的でない罪」だ。それは、「人の心の中だけの作用」であり、その結果生まれた「実際には法律で裁かれることのない行動」だ。
そして、同時に「許し」の姿が描かれている。4人に、10年前の「許し」はやってくるのか…。

そして、心の扉を開く

半べそをかく明日香から、深瀬に連絡が入る。朝、谷原に仕事の復帰時期について口を挟んだら、立腹して出かけたまま帰らない、連絡も取れなくなったという。
初めて明日香に怒鳴り声をあげた谷原…色々追い詰められてる。そもそも事故前から上司のパワハラに限界を感じてきていたのだ。
谷原が以前みんなを呼び出した居酒屋に深瀬が向かうと、野球部員たちと復活飲み会で盛り上がっていた。深瀬がどんなに声をかけてもヘラヘラ素知らぬ顔で乾杯モード全開態度を改めない谷原に、「浅見はやめたのに普通に呑むんだね」と震えながら進言する深瀬。それでも聞く耳の無い谷原に、「周りがどれだけ心配してると思ってる!」とドラマ始まって以来…いや、下手したら深瀬が生まれて初めて、怒鳴り声を上げる。気分を害して出て行く谷原。取り残された深瀬に野球部員が「(谷原が飲んでいたのは)酒じゃない、レモンスカッシュ」だと教える。うおお。だせえ。いや、今に始まったことじゃありませんけども!
谷原の後を必死に追いかけながら、広沢はメチャクチャ野球がうまかった、打っても守ってもすごいし足も速いと聞いた、と投げかける深瀬。「知ってるよ」となんとも言えない顔で振り返る谷原。
「突然自分たちのせいで亡くした」「(その事実を)受け止められないから、広沢も俺も運が悪かっただけだ」と自分に言い聞かせたことを吐露する。
さらに、2人でキャッチボールしながら(当然深瀬はヘタッぴ)部長に戦力外通知を宣告され、早期希望退職を勧められてることを告白する。
自信が無いから強がっていたのよね…亭主関白くん。俺でよければいつでも聞くよ、と傍杖をつく深瀬に「深瀬のくせに」と笑う谷原。ジャイアンですか。そして谷原は重要なことをぽろりと告げる。「ホームに落ちた時、女の子と一緒だった」こと、「チームのマスコット的存在の子だった」こと…下心は無いが、明日香にバレると面倒だと思ったのだという。うーん、というか、このことも広沢の件と一緒なのではないの?
「その子に突き落とされた」ということを受け止められないだけでは…?

勘違い

事故現場で谷原が見た、キーホルダーのてんとう虫デザインの情報を持って、長野県警を訪ねる小笠原。手書きのてんとう虫のデザインを見せた途端、昔の同僚が「あっこれ」と声を上げる。地元の人はすぐわかる何かだったのか…そこで月命日で訪ねてきた昌子と再会する小笠原。
「約束を果たす、最後のチャンス」と昌子に解決を誓う。
ところで、もう何軒目かわからない総合病院を当たる深瀬は、入り口に貼られた病院レクリエーションの写真で河部こと、「カワちゃん」を発見する。院内を探して程なく本人を発見。声をかけたところ、愛媛の友人からすでに「追悼文集を作ろうとしている深瀬という男」の話を聞いていたようで、あっさり話が通じる。
しかし、態度はかなり悪い。やはり彼女も深瀬たちを「人殺し」と思っているのだろうか…古川同様、「河部」にも頭を下げようとした次の瞬間、「川本です、私」と遮られる。「カワちゃん」は2人居たのだ…!
ぐう、と唸る深瀬…面白すぎる。グウの音って、出るのね。
さらに川本は、広沢について今までの誰とも違う見解を示す。違う顔があるのだと忌々しそうに吐く。
「誰にでも優しい人って結局みんなのこと傷付けるんですよ」と腹に一物、二物ある口ぶり。
「ほんとは知らない顔だってあるのに、みんな見たいことしか見てないもん」と口をつぐむ。
まあ、ただの八方美人、ともいう…でもそういう人って、寂しいのではないのかなあ。ある意味、深瀬や古川のようなものを親友の位置に置いていたのだって、そんな孤独なもの同士、分かり合える側面があるからではないだろうか。

最高のイヤミスってやつですか

浅見・村井・谷原が(一番集まりやすい)深瀬のアパートに結集する。ちょうど、愛媛の松永から、2学年下の卒業アルバムが送られてくる。本物の「カワちゃん」こと、河部さんの顔を確認するためだ。
みんなの見守る中、アルバムをめくる深瀬。
…実は、一度「もしや?」と疑ったことはあった。事件のことで深瀬を責めたことがあったからだ。しかし、それでもアルバムの写真を見ると、衝撃が走った。「カワちゃん」こと「河部」は「河部美穂子」だった。
母子家庭になって、「越智」と姓を変えた、「美穂子」だったのだ。
そして、ここで衝撃の展開が止まらないのが、湊かなえの世界。
「あっ」と最初に声をあげたのは谷原だった。電車事故の時、一緒に居たマスコットガールは、河部美穂子だった。病院で川本の写真を見せられて、「河部」と聞いて妙な顔になったのはそういうことだったのだ。さらに、村井も顔を曇らせる。選挙事務所のボランティアスタッフだという。
そう、みんなが知っていた。美穂子は広沢と将来を約束した彼女だったのだ。唯一接触がないのは浅見だけだったが、学校の敷地外からじっと浅見の姿を確認していたことが回想される。
その事実が判明したうえで、美穂子が「送ってもらった」と待ち受けにしていた夕焼け写真をよくよく見返すと…深瀬が送った写真と違う! その写真を送ってくれた彼ーー美穂子が母に語っていたのび太くんのような彼は、深瀬ではなく広沢のことだったのか。

次回第8話は、6月2日(金)よる10時から放送

深瀬は美穂子とどう接触するのか…第8話は、TBS系列で6月2日(金)よる10時から放送。

「リバース」公式サイト
http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/

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