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【レシピあり】中華ハンバーガー『肉夾饃(ロージャーモー)』がウマすぎ! あまりの美味しさに言葉の法則が無視されるレベル / 沢井メグのリアル中華:第20回

ロケットニュース24

【レシピあり】中華ハンバーガー『肉夾饃(ロージャーモー)』がウマすぎ! あまりの美味しさに言葉の法則が無視されるレベル / 沢井メグのリアル中華:第20回

中国料理といえば……餃子、炒飯、小籠包! 日本人にとってはこのあたりがメジャーどころだろう。

それも良いのだが、中国住み経験がある私・沢井メグが「中国旅行に行くんだけど、何が美味しい?」と聞かれた際に挙げるのはこのメジャーメンバーではない。『肉夾饃(ロージャーモー)』である。とくに1人旅の方には激しくオススメしたいローカルフードだ。そして誰もがこう言う「確かにこれは美味しい!」と。

・肉夾饃とは!

肉夾饃(ロージャーモー)とは、陝西省西安の名物B級グルメだ。

“饃(モー)” と呼ばれるシンプルなバンズに、とろけるほど煮込まれた “臘汁肉(ラージーロウ)” と呼ばれる肉の細切りが挟まれている。一口かじるとジュワ~ッと肉汁がしたたる! それがバンズに染み込んだところを食べるのも最高だ。

西安に限らず、中国全土ほぼどこにでも存在する。最近、日本でも秋葉原や西川口などで見られるようになった。

・実は名前がちょっと変

さて、名前は「肉」「挟む(夾)」「饃」と漢字を見ただけでどんな料理か想像ができる肉夾饃であるが、中国語を勉強したことがある人なら「あれ?」と思われるかもしれない。そう、実は語順がちょっと変。直訳すると「肉で饃を挟む」となってしまうのだ。

中国でも度々「饃で肉を挟んでいるのだから “饃夾肉(モージャーロウ)” と呼ぶべきでは?」と議論になっている。だが、文法を無視してまで肉夾饃と呼ぶ理由があるという。いくつかの説があり、

説1「昔の中国語で肉夾於饃と表記していたところ、縮まって肉夾饃となった」

説2「饃夾肉というと、方言で “肉がない” と似た音になるため、饃と肉の順番が入れ替わった」

説3「本来なら饃夾肉であるが、肉があまりにもウマかったので、文法を無視して肉を前に置いて肉夾饃と呼ぶ人が現れる。そしてそのまま定着した」

というのがよく知られているところだ。

3つの説からは、肉夾饃には歴史があること、そしてめちゃウマいということが読み取れる。ということで、今回の『沢井メグのリアル中華:第20回』で作るのは肉夾饃! ハラルフードのお店で売られている羊肉のものも美味しいが、今回は定番であり日本でも手に入りやすい豚肉のものを作ってみたいと思う。

【材料】

<臘汁肉(中の煮込み肉)>
・豚バラ肉:500g
・醤油:35ml
・氷砂糖:15g ※なければ白糖でOK!
・ローリエ:2枚
・花椒:20粒
・八角:1個
・シナモンロール:1本
・クローブ:2個
・ショウガ:1かけ
・ネギ:10cmくらい
・ビール:180ml(1/2缶)※なければ水でもOK
・塩:少々
・コショウ:少々

<饃>5個分

・小麦粉:250g(中力粉が望ましい、なければ薄力粉でもOK)
・ドライイースト:3g
・砂糖:小さじ1
・30度くらいのぬるま湯:100ml
・サラダ油:10g

【作り方】

<臘汁肉(中の煮込み肉)>
1. まずは煮込み肉から。豚肉をブツ切りにして下茹でする。

2. 深めの鍋に油と氷砂糖15gを入れ、砂糖が溶けて茶色くなってきたら豚肉を入れ、焼き目をつけつつ砂糖を絡めていく。

3. ショウガを薄切りにし、ローリエ2枚、花椒20粒、八角1個、シナモンロール1本、クローブ2個と一緒に2の鍋に入れて、スパイスの香りが立つまで軽く炒める。

4. 3にネギ、ビール180ml、醤油35mlを入れてひと煮立ちさせる。

5. 4に水を足す(分量外)。肉全体がかぶるくらいが目安。そのまま1時間ほど弱火でコトコト煮込む。台湾の国民的家電「大同電鍋」で加熱してもOK!

6. 肉がホロホロに崩れるくらいになったら、塩コショウで味をととのえ、火を中火にして煮汁を5で足した水の分くらい飛ばす。

7. 肉を細かく刻み、タッパーなどの容器に入れる。煮汁をかけておくとよい。これで肉は完成! 冷蔵庫で一晩寝かせるとより美味しいよ!

<饃>

1. ボウルに小麦粉250gを入れ、真ん中に穴をあけてドライイースト3g、砂糖小さじ1をいれてスタンバイする。

2. ボウルの真ん中の穴にぬるま湯100mlを少しずつ加えながらまぜていく。一度に全部入れず、少しずつ入れるのがポイント。

3. 2にサラダ油10mlを入れてこねる。ひとまとまりになったらラップをかけ、30度で20分発酵させる。

4. 発酵が終わったらガスを抜いてこね、再度30度で20分発酵させる。


5. 生地をこねて、5等分にする。


6. 5個のかたまりをそれぞれ棒状にまとめ、麺棒で細長くのばす。

7. のばしたタネを端からクルクルと巻く。

8. 巻いたタネをタテに置き、上からボウルや皿を押し付けて、円状になるようにプレスする。

9. あたためたフライパンにタネをのせ両面に焼き目をつける。このときに油は絶対につかわないこと!

10. 170度に予熱したオーブンにタネを入れ、10分ほど焼いて完成!

<仕上げ>

1. 焼けた饃に切り込みをいれる。ハンバーガーのように完全に分離させず、ポケットをつくるような感じで。


2. 饃のポケットに肉を詰めれば完成だ! お好みでパクチーや紅泡椒(ホンパオジャオ)という唐辛子の酢漬け、もしくは唐辛子パウダーをかけて召し上がれ~!

──以上である!

文字にするとなかなか行程が多いように感じるが、鍋やオーブンに入れて放置が基本なので実は簡単! そしてウマい!!!! 自家製だと出来立てが食べられて、ツユダクなどアレンジができるのが好(ハオ)。旅先での肉夾饃もいいけど、自宅でのDIYもオススメだ!

上述のとおり名前の由来の説の1つに「肉がウマすぎて名前をひっくり返してしまった」というのがあったが、それも超納得のウマさ。こりゃ文法も無視したくなりますわ! アキバの店も流行っているようだし、今後日本でメジャー化する中国料理候補No.1と言えるのではないだろうか。

Report:沢井メグ
地図:白地図専門店
Photo:Rocketnews24.

★こちらもどうぞ→『沢井メグのリアル中華 / 現地日本人にも超絶愛されているのに、なぜかイマイチ日本でメジャーでない中国料理』シリーズ

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