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海のカマキリ?「ワレカラ」という小さな生き物がなんだか虫っぽく見える

マランダー



 マランダーはご存知の通り、水の中に住む生き物たちも大好きである。あまり知られていない生き物や、深海の生き物なんかを眺めているのは楽しいのだ。

 今日はカリフォルニアの海で撮影された、海のカマキリ「ワレカラ」をご紹介するよ。珍しい…と言いたかったけれど、実は日本の海にもどこにでもいる生き物らしいんだ。



Skeleton shrimp in the deep ocean

 アメリカのカリフォルニア州にあるモントレーベイ水族館研究所(MBARI)では、海の中の生き物たちについてのリサーチを精力的に続けている。

 今回この不思議な生き物の映像を捉えたのは、カリフォルニアの沖にあるデヴィッドソン海山の推進1,315m付近だそうだ。

 黄色いカイメンのてっぺんに、ひょろりと乗っかっている生き物が見えるだろうか?


 近づいてみると、まるで細長いカマキリのようなフォルムの生き物が見えてきた。


 この生き物は英語でスケルトン・シュリンプ(ガイコツエビ)、日本語では「ワレカラ」と呼ばれる甲殻類の仲間である。

 エビというよりはやはり、地上のカマキリとかナナフシに近い容姿に見えるよね? そう、実はエビよりも、ダンゴムシに近い生き物なんだそうだ。

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Darryn Jessup(@ocean_exposures)がシェアした投稿 – 2015年 8月月5日午前1時10分PDT


 日本近海にも100種類以上が生息しているこのワレカラ、「海藻につく虫」として、平安時代には枕草子や古今和歌集、源氏物語にも登場するほど身近な存在だったらしい。枕草子の第40段には、

虫は鈴虫、ひぐらし、蝶、松虫、
きりぎりす、はたをり、われから、(以下略)

と、確かにこのワレカラについて触れているので、平安貴族が普通に知っている程度には珍しくない生き物だったようだ。

 もちろん今だって海藻なんかの表面にけっこうついているんだけど、ワレカラの大きさは1~3cmくらいしかないので、忙しい現代人の目にはなかなか入らなくなってしまったのかもしれない。 

written by ruichan

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