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22年ぶり新作公開!『男はつらいよ』寅さん気分で歩く葛飾柴又

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執筆=平辻哲也

シリーズ50作目『男はつらいよ お帰り 寅さん』(山田洋次監督)が2019年12月27日、全国公開された。

ひとりの俳優が同じ役を演じた最長映画シリーズとして、ギネス認定された国民的映画の22年ぶりの新作は、寅次郎の甥、満男(吉岡秀隆)が初恋の相手、イズミ(後藤久美子)と再会を果たす中、寅次郎への思いを馳せるというストーリーだ。

男はつらいよ お帰り 寅さん』12月27日(金)全国ロードショー (c)2019 松竹株式会社

映画の舞台は、おなじみ、葛飾柴又。映画を観た人は絶対、柴又を訪れたくなること請け合いだ。寅さんよろしく、ふらりと訪ねてみてはいかがだろう。

寅さんが生まれ育った葛飾柴又

「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎。人呼んで フーテンの寅と発します」

毎回、この渥美清さんの仁義で始まる『男はつらいよ』。その舞台、柴又は日本人のこころの故郷というべき場所だ。京成上野駅、日暮里駅から京成高砂駅へ。乗り換えて約3分乗れば、柴又駅。アクセスはあまりいいとは言い難いが、駅を降りると、どこか懐かしさを感じる。

柴又駅と寅さんの銅像(撮影:平辻哲也)

江戸川のほとりに位置する葛飾柴又は、水と緑と下町情緒たっぷりの町だ。2018年2月には都内で初めて「国の重要文化的景観」に選定された。その中心にあるのは「柴又帝釈天」(葛飾区柴又7-10-3)とその参道。

なにはともあれ、まずは帝釈天をお参りしたい。正式名称「経栄山題経寺」。厄除け、長寿、商売繁盛といった霊験があると言われている。

「柴又帝釈天」の山門(撮影:平辻哲也)

門を抜けて境内を歩けば、御前様や源ちゃんが顔を出してくれそうな雰囲気。中には機械式の「寅さんおみくじ」(200円)というのもあるから、運試しをしてみるのもいい。「おみくじの運勢なんて信じない? それを言っちゃおしまいよ」という販売機の寅さんの言葉には笑ってしまう。くじの中には、寅さんの心に残る言葉が48種類入っているそうだ。

胃袋を満たす帝釈天参道

お腹が空いたら、参道の団子店へ向かおう。

帝釈天参道には渥美さん寄進の灯籠もある(撮影:平辻哲也)

「高木屋老舗」(葛飾区柴又7-7-4)はおいちゃん、おばちゃんが営む「くるまや」のモデルとされる店だ。柴又ロケの撮影隊のベースになった。

名物は草だんご(5粒、400円)だが、草だんご、焼だんご、磯おとめの3種入りのお団子セット(600円)はお得感がある。餡はほどよい甘さ。だんごの食感も楽しめる。土日・祝日は観光客であふれるが、平日の午後なら、店内でゆっくり食べることもできるだろう。店内には山田監督、渥美清さん、倍賞千恵子さんのサインや記念写真も飾られている。

撮影中は渥美さんたちの待機場所だった「高木屋老舗」(撮影:平辻哲也)

その向かいにある「柴又帝釈天 門前とらや」(葛飾区柴又7-7-5)は第1作『男はつらいよ』(1969)から第4作『新・男はつらいよ』(1970)までの撮影で使われた。

撮影当時の店舗は1887(明治20)年築。1989年には老朽化のために改築され、現在の店舗になったが、劇中でも登場する階段は今も残っているという。

『男はつらいよ お帰り 寅さん』

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