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広沢のことを知りたい、そして… 藤原竜也主演「リバース」第6話レビュー

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広沢のことを知りたい、そして… 藤原竜也主演「リバース」第6話レビュー(C)music.jp|テレビ・映画 舞台は四国へ…藤原竜也主演、TBS系列ドラマ「リバース」。5月19日(金)に放送された第6話は、広沢由樹(小池徹平)を知る旅に出る。

前回の第5話で、深瀬和久(藤原竜也)は不審な男から越智美穂子(戸田恵梨香)をなんとか守った。不審な男は10年前の広沢の事件と関わりがあるのか…そして、村井隆明(三浦貴大)が消息を絶った。事件の爪痕は確実に深瀬達の日常を脅かしている。
今回放送の第6話は、会社の倒産で思わぬ時間を手に入れた深瀬は、事件の痕跡を求めて広沢の故郷・四国の愛媛へと旅立つ。

妹のつぶやき

失踪した村井の妹で谷原康生(市原隼人)の妻・明日香(門脇麦)のモノローグから始まった今回。
「兄に睨まれると大概の男は黙った」というインパクト大な第一声。本人も気付かない内に、権力が後ろ盾になっていたのだろうか。そんな中、広沢は村井兄妹にも他の誰にも平等だったという。
不機嫌な顔も弱気な顔も見たことがない、という明日香の言葉は嫉妬を抱く必要の無かった立場の者からの、大事な証言だと感じる。そして、彼女がいるのか、と聞いた瞬間の広沢の様子を明日香はこう記憶している。「あまり幸せそうじゃなかった」…うーん、自分に振り向いてくれない男への恋慕がそう見せたとも考えられるが…好きな男だからこそ、見分けられる表情もあるかもしれない。

答え合わせしてみる

深瀬は倒産した会社から引き上げて、その足でまだ意識の戻らない谷原の元へ直行する。
明日香は捜索願いはまだ出していないという。やはり面倒を嫌がる父・村井明正(村井國夫)の意思が強く働いているのだろうか。深瀬が失業したと聞いて、「どうしてこう悪いことばかり…」と落ち込む明日香。
当の深瀬は「新しい人生へのチャンスと感じてる」なんて、妙に前向き。深瀬ってば名もなき野花のような強さを持ってきたような気がする…。
明日香は、「兄は戻って来ないと思います」と不吉なことを口にした後、「広沢くんの失踪に深く関わってる気がする」と告白する。何を知ってる、明日香…?
明日香の記憶をたぐっていくと、村井自身の話と少しずつ違う…いや、事実が変わってくるほどの話の内容になってくる。まず、 車中からずっと誰かと電話していたという村井。何やら都合の悪い話が耳に入ったようで、タクシーを止め、外で話したという。
村井の話とは大きく違う。村井の話ではタクシーの運転手から「(雪が深くて)これ以上は先に進めない」と言われ、降りて歩こうとしたところ、谷原と浅見康介(玉森裕太)の姿を見かけたため、明日香を車中に残して、2人の元に駆けつけたというものだった。さらに明日香は、車中で随分待たされたという。戻ってこない村井を心配して外に出た明日香は、崖下の方から戻ってきた村井を見つけ、その瞬間爆破音を聞いた…この辺の明日香の話は浅見と一致する。
ここで病室に小笠原俊雄(武田鉄矢)登場。「すっごい面白い話、聞く?」と深瀬を指差す姿が軽薄すぎる、面白すぎる。

小笠原、お手柄

小笠原は情報源を活用して、美穂子をつけ狙った男を探し出していた。深瀬に面通しさせたところ逃亡したため、あえなく捕獲。さすが元刑事…深瀬のアパートに「人殺し」と張り紙したのも、脅迫文を美穂子に送りつけたのも、この犯人だったことが判明する。しかし、他のメンバーの脅迫状については、全く知らない様子…結局、美穂子の単体ストーカーだったのだ。
翌日、深瀬のアパートをお礼のために訪ねてくる美穂子。話したそうな美穂子に、「(部屋に)入る?」と聞いて、ふるふると首を振られちゃう深瀬。「だよね…」と呟く姿は完全コメディー。がんばれー。
というわけで、外を散歩する2人。美穂子は大阪の実家に帰るかも、と告げる。実家が商売をやっていること、母が病気であることと合わせて、自分について色々告白する。「自分自身が苦手」だということ、それは「いろんなことを笑って受け流せない」からだということ、「心がせまい」ゆえに、「友達家族を傷つける」のだという…深瀬は、「(10年前のことを告白して、全くの無実ではないと言われたことは)驚いたけれど、適当に慰められるより良かった」「厳しくされたいのかも」と返して、美穂子の笑顔を得る。
ところで、怖いのは村井。どこかに閉じ込められている様子。その部屋におびただしいゴミ…もしや、妻に閉じ込められてる…? ありうる。あの妻ならありうる。

みかんとお墓

深瀬は小笠原から、谷原や村井の事件には自分も広沢の母・昌子(片平なぎさ)も関与していないことを断言された。その際、「広沢のことを知りたいなら、知っている人に会いに行けばいいんじゃないか」という提案を受け、広沢の実家を訪ねることを決意する。失業したからこそできること。浅見康介(玉森裕太)も逡巡するものの、広沢のことを紐解くために、同行を決意する。その前に10年前の現場…長野にも行っておこうと提案する。
現場は深い谷間になっており、道路脇にはいまだに花と水が添えられていた。これは一体誰が供えているのだろう…そして、未だ売れていない村井の別荘。2人はそっと別荘に忍び込む。
悔やみきれないあの日の、あの一言。「広沢、行ってくれる?」浅見はいたたまれず、別荘を出る。
さらに警察署を訪ね、事件について、小笠原についてなど聞く。小笠原はこのことを騒ぎ立てたせいで左遷され、妻と子どもにも逃げられた。しかし、不当な圧力は無い、と断言する署員。さらに、小笠原のせいで、いまだによくお母さん(昌子)が訪ねてくるという。
いよいよ2人は四国・愛媛に到着。のどかなディーゼル列車でど田舎駅に降り立つ。深瀬が服に飛んできた虫をキャーキャー言ってふりはらおうとするのを「女子か」と冷静に突っ込む浅見…だんだんいいコンビになってきたなあ…ニヤニヤ。
広沢の墓には父・忠司(志賀廣太郎)が待っていた。さらに、家では前日からカレー作って待つお母さん。
深瀬の胸には「一連の脅迫事件のことをはっきりさせよう」という決意がみなぎっていた。しかし、広沢の生前の話で盛り上がると、深瀬の中で昌子は犯人ではないという確信が生まれる。それでも、はっきりさせておかなければいけない。谷原が事故にあった時、昌子が谷原の野球グラウンドに来ていたかと問う浅見。
昌子は、知人の法事で上京し、由樹の好きなところを巡ったのだという。野球をしていたグラウンド、大好きだった寄席…22歳の由樹が居た、その空気を味わったのだ。母心に涙腺緩む。
みかんの収穫を手伝いながら、忠司から由樹が海外に行きたがってたと初めて聞く。そして、父が反対したことも…どこに行きたかったか聞いてやれば良かった、と悔やむ父。早死には親不孝。本当に、その通り。辛すぎる。

広沢の旧友たちと冷たい視線

広沢のことを知りたい、親しい友人に話を聞きたい、と広沢の両親に訴える深瀬。松永という幼馴染を紹介されて訪ねると、松永の経営する居酒屋に中学時代の友人全員を呼んでくれていた。
しかし、松永以外のメンバーは深瀬と浅見に白い目を向け、「なんで今更…」とヒソヒソ言い合う。
「追悼文集を作る」と銘打って、広沢について聞く2人。当時、広沢を好きだった女性から、広沢は告白されたらできる限りは受け入れるだろう、という納得してしまう証言を得る。写真を見せられ、高校の彼女とはうまくいっていたようだと言う。さらに、ここには来ていないが、「古川」という親友が居たという。しかし、その古川の性格は暗く、あらゆる面で平均値を下回った人間なのにも関わらず、広沢を独占していた、とさも忌々しそうに吐露する同級生たち。深瀬…君のことじゃないよ…落ち込まないで…。しかし、ここで酒も深まり、さらに2人をひどく落ち込ませる事実が次々と出てくる。古川は広沢の葬式中、ずっと四人に対し「死ね、死ね」とブツブツ言ってたこと、そして、ここに集まった同級生達はみんな深瀬と浅見のことを嫌っていること…葬式で「ごめんごめん」と泣いていたことや、「自分たちのせいで広沢が死んだ」と全力で悔やんでいる姿をみんな見ていたのだ。こっちが知らないだけで、向こうは知っている。そういうことだったのか。すっかり油断して観ていたので、自分も思いがけずダメージを受けてしまった。
「殺したの、お前らだろ」「なんで今更、追悼文集なんか作って、自己満足の親友ごっこしてるんだ」と、鋭い攻撃の数々。
飲酒のことがバレなくても、針のムシロには変わりない。

浅見が抱えて来たもの

直球の批判を生身に受けて深い傷を負った深瀬と浅見。特に浅見のダメージは大きいようだ。
村井が言っていた、「谷原と2人で何かを隠蔽しようとしていた」という部分について、ついに告白する。
「証拠を崖の下に捨てた」…これが、浅見と谷原が必死に隠してきたことだったのだ。
その証拠とは、車ではなかった。雪に落ちた、血痕部分を崖下に捨てたのだった。
広沢の血を調べられたくない、アルコールがバレるという谷原の判断に浅見は同意し、共に血痕を必死にかき集めては捨てたのだ。「罪深さとは」。それが、問われているように思う。
2人ですぐに谷下に駆け下り、助けに行けば広沢は生きていたかもしれない。しかし、谷原も浅見もまだ大学生だったのだ…そして、その事実を知ってなお、自分が無力だったことに苦しむ深瀬。
浅見は「自分はにせもの教師だ」とひどく落ち込む。どんなに悔やんでも命は帰らない。しかし、悔やまずにいられない。苦しさを乗り越えて生徒を指導した浅見をにせものではない、と断言する深瀬。
そんな中、浅見の生徒・藤咲莉子(山口まゆ)が行方不明になった、と副担任の森下泉(藤本泉)から連絡が入る。
やむなく東京に帰る浅見。

急展開

一方、意識が戻る谷原…! よかったね、よかったね! 電車に轢かれて復活した君は奇跡そのもの。
ところで、広沢の実家に泊まる深瀬の部屋をじっと見つめる人影あり。深瀬はその人影を追って、夜道を駆ける。しかし、逃げる方も追う方も…なんと言うか…へぼい。
噂通り、深瀬にかぶるような部分がある人物…古川(尾上寛之)だった。
深瀬に捕まった古川は陰険に笑いながら、深瀬に言葉の刃を向ける。「あんたら人殺しのくせに、なにかぎ回っとるんですか」…親友なのに、過去の解明よりも、今嗅ぎ回られる方が嫌なことなの…?

次回第7話は、5月26日(金)よる10時から放送

残されたパズルのピースは誰が持っている…?
第7話は、TBS系列で5月26日(金)よる10時から放送。

「リバース」公式サイト
http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/

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