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タコ系パニック映画かと…タコがハクトウワシを襲う現場がとらえられる(カナダ)

カラパイア

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 巨大なタコが人を襲うとかいうタコ系パニック映画は割と人気のコンテンツのようで「オクトパス」、「ザ・グリード」、「シャークトパス」など様々な作品があるが、リアルのタコはとんでもないものを襲っていたようだ。

 カナダの水産業者が目にしたのは、水面で大きなタコにがんじがらめにされていたハクトウワシ。

 生態系トップとも称される猛禽類に名を連ね、圧巻の狩りスキルを持つ大型鳥のハクトウワシが、あろうことかタコの触手に自由を奪われ、抵抗もむなしく溺死しかけていたのだ。

 今まさに水中に引きずり込まれようとするワシを見過ごせなくなった彼らは、ためらいながらもタコの触手を引きはがし救助に成功したようだ。
Saving an eagle from an octopus

今まさにタコに捕食されようとしていたハクトウワシ


 ジョン・イレットさんと彼の友人は、バンクーバー島にあるサーモンの養殖場で働くスタッフで、12月9日、船で島の北西端の沖に出ていた。

 そこで鳥の激しい鳴き声と水しぶきの音を耳にした彼らは、音の出元を探ったところ、目を疑うような光景に出くわした。

 悲痛な叫びを上げながらもがくハクトウワシ。その体にはなんと巨大なタコが絡みついていて、今まさにワシを水中に引きずり込もうとしているのだ。


見るに忍びなくなって救助を開始


 タコの強力な触手にからめとられて沈んでいくワシ…そんな状況に初めて直面した彼らは、戸惑いながらも助けに入るべきかどうか悩み、5分ほど話し合った。

私たちはそこに干渉すべきかどうか迷いました。母なる自然、適者生存という言葉が頭をよぎったからです。でもそれはあまりにも胸が痛む光景でした

 見るに忍びない光景が目の前に広がっている。だが、目撃したということはそのストーリーに自分たちも組み込まれたとも考えられる。

 死にゆく気の毒なタカをどうにか助けようと決めた彼らは、フック付きポールでワシからタコを引き離しにかかった。

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 強力なタコの足を引っ張ってやると、解放されたワシは対岸の木の枝まで避難。10分ほどで回復して飛び去った。

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 試しにポールを使った彼らは逃げおおせたワシを見て一安心。

 また引きはがされた大きなタコも無傷で泳ぎ去り、無我夢中でやった救助が功を奏したと喜んだ。

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とても珍しい光景。掲示板では議論が勃発


 海に携わる仕事を20年も続けるイレットさんにとっても、この光景はにわかに信じがたいものであり、これまでで最も珍しい出来事だったと語る。

 「私の長年の仕事場でもある自然界ではまれにこんなことが起こります。そしてこうした瞬間に出くわすたびにこの仕事の魅力をあらためて感じます。本当に驚きましたよ」

 この件がSNSで拡散すると、彼らにとっては第三者である掲示板のユーザーなどが自然界への介入の是非を問い、イレットさんらがどうすべきだったか、という議論が巻き起こった。

 それを知ったイレットさんはそのコメントに目を通し、現実にあの状況に直面してたらとてもそんな気持ちにはなれないよ、と語っている。

私は人間です。目の前に困っている者がいたら救いの手を差しのべたくなる。例えそれが鳥であっても。私は間違ってますか?

彼らはその日を無事に生き延びてそれぞれ別の方向に向かいました。私たちはハクトウワシを助けたことに後悔はありません


襲ったのはタコから?カモメを捕まえた例も


 なお、なぜハクトウワシとタコがこんな状況に陥った理由についての正確な情報はちょっとわからないが、海外の一部の専門家はこのように話している

タコは甲殻類を主食にしますが、近くにいるものは何でも食べようとする性質から雑食としても有名。うっかり水中のカモメを捕まえた記録もあるので鳥も彼らの餌に含まれます。

一方でワシがタコを襲うのはきわめて珍しいケース。大型の鳥はタコが生息するような浅瀬の上で時間を費やすことはまずありません


アメリカでは保護下にあるハクトウワシ


 現在、種としてのハクトウワシは国際的な自然保護団体IUCNのレッドリストで軽度懸念に分類されているが、この鳥が国鳥のアメリカでは特別な位置づけがなされているようだ。
 
 アメリカにおけるハクトウワシは、2007年に米国絶滅危惧種リストから除外された後も、いくつかの法による保護下にあり、この種を傷つけた場合などは最長2年の禁固刑と25万ドル(約2700万円)の罰金を科される恐れがあるという。

References:neatorama written by D/ edited by parumo

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