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『カツベン!』ロケ地はあなたの町かも? (1) 大正時代の映画館を求めて津々浦々

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取材・執筆=Avanti Plus

AKB48のコンセプトは「会いに行けるアイドル」。このコンセプト、“ライブ”好きな日本人にフィットしたようで、AKB48は大人気となりました。映画が誕生した頃にもこのコンセプトに近い人々が人気を誇っていました。それは“活動弁士”。映画に音がなかった時代、上映されている映画を楽隊と共に、活動弁士が“説明”したのだそうです。

そんな活動弁士を主人公にした映画が、周防正行監督の『カツベン!』。今年、多くの映画で存在感を見せた成田凌が初主演し、活動弁士に憧れ、激動の時代に名弁士になろうとする青年を演じています。成田凌演じる俊太郎は、子どもの頃から“活動写真(=映画)”が大好き。特に近くの白雲座の弁士・山岡秋聲(永瀬正敏)のファンで大きくなったらあんなふうになりたいという夢を持っています。

俊太郎を演じる成田凌は本作で映画初主演 (c)2019 「カツベン!」製作委員会

しかし、夢はそうやすやすと叶わない。弁士募集に応募したら、活動写真は表向き。悪事の片棒を担ぐことになり、初恋の人ともいえる幼なじみの梅子(黒島結菜)と再会するも、人気弁士の茂木に取られる始末。ブレブレな俊太郎の未来と、まだ固まっていない映画興行の世界がリンクして描かれていきます。

大正時代の映画館を求めて日本各地へ

活動弁士の物語のため、いくつか映画館が登場します。大正時代の映画館には、江戸時代からある芝居小屋を映画も上映できるように改装したものと、映画上映専門に新しく建てられた近代的(当時)なものがありました。

この映画の舞台は関西圏。設定としては“舞台は奈良あたり”なんだそうです。だから登場人物の多くは関西弁。でもロケが行われたのは東北から関西まで幅広い地域。時代背景である大正期の建物や雰囲気が残る場所を求めたら、広範囲でロケを行うことになったのだそう。

映画in映画!活動写真を撮る俳優を演出する周防正行監督 (c)2019 「カツベン!」製作委員会

岐阜県下呂市では、2館の芝居小屋を使って撮影が行われました。冒頭で梅子(大人になってからは黒島結菜が演じる)と出会い、一緒に忍び込む「白雲座」(岐阜県下呂市門和佐2886)。明治23(1890)年の舞台開きで、廻り舞台のある国指定重要文化財だそうです。ちなみに俊太郎たちが忍び込む出入口としたトイレはセットだそう。よくできています。

俊太郎たちが忍び込む出入口とした「白雲座」のトイレはセット (c)2019 「カツベン!」製作委員会

もうひとつは「鳳凰座」(岐阜県下呂市御厩野76)。ちゃんとした活動弁士に成れず、追われる身となった俊太郎が刑事に見つかる劇場として使われています。舞台開きはこちらも明治23(1890)年。同様に廻り舞台があり、重要有形民俗文化財となっています。どちらも年に一度「歌舞伎」が開催されているそう。開催日に合わせて出かけてみたいですね。

『カツベン!』

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