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ジョディ・フォスターの怪演に釘付け! 12月の「誰かに教えたくなるシネマ」

キネマ旬報WEB

 

毎月リリースされる未公開、単館系作品の中から、「観たら必ず誰かに教えたくなる」作品を厳選してご紹介。劇場で見逃した作品や隠れた名作が多く並ぶレンタル店だからこそ出会える良作、小規模公開でありながら傑作といった、様々な掘り出し映画との出会いを映画専門家レビューと共に提供します!

ハイセンスな世界観に惚れる!

映画『アヴリルと奇妙な世界

アクセスエーより11月22日リリース

(C)2015/JE SUIS BIEN CONTENT STUDIOCANAL KAIBOU Production UMT Inc. NEED Productions ARTE France Cine’ ma JOUROR Distribution RTBF TCHACK

 

映画『アヴリルと奇妙な世界』あらすじ

1941年のパリ。優秀な科学者たちが次々と失踪したため、産業革命が起こらず蒸気機関だけが頼りの世界。そこで孤独に暮らす少女・アヴリルは、相棒の猫ダーウィンと共に行方不明となった科学者の両親を探す旅に出る。

 

映画『アヴリルと奇妙な世界』映画専門家レビュー

このスチームパンク的な世界観だけでなく、どこかジブリを彷彿とさせる雰囲気には終始わくわくさせられる。行方不明の両親を探す少女・アヴリルの冒険を描いているが、彼女をずっと見守ってきた喋る愛猫ダーウィンとのバディ感がまた良い。アヴリルの勇敢さとダーウィンのファインプレーで数々の困難を乗り越えていく様は爽快で、気付けば彼らと冒険を共にしている感覚に。絵のタッチや斬新な設定などすべてのエレメントにおいてフランスの底力を感じずにはいられない、激推しの逸品。

 

怒りのナース、ジョディ・フォスター

映画『ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~

ギャガより11月22日リリース

(C) 2018, Hotel Artemis Ltd.. All rights reserved.

 

映画『ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~』あらすじ

高額な会費を支払うことができる犯罪者だけが利用できる、会員制闇病院のホテル・アルテミス。ある日、銀行強盗を犯し致命傷を負った兄弟が病院を訪れたことをきっかけに開業以来の最悪の事態を迎えることになる……。

 

映画『ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~』映画専門家レビュー

近未来のLAで暴力が街を支配する中、人知れず存在する病院で働くのはあの大女優、ジョディ・フォスター。カオスの中でのひと時の安らぎのような空間を象徴するマザー・テレサかと思いきや、院のルールが破られるとキレキレになる“両性感”はご健在。ある盗難事件をきっかけに起こる暴動のスマートなアクションと、自分の息子を殺した犯人に直面して高ぶるジョディの見事な演技が見どころ。危険な輩しかいない院内の暗がりのネオン感と共に、全編を彩るカントリーちっくな音楽も良い。

 

死を越えて答えを求める道程

映画『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー

ハピネットより12月3日リリース

(C) 2017 Scared Sheetless, LLC. All Rights Reserved.

 

映画『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』あらすじ

テキサスの郊外の小さな一軒家に暮らす若い夫婦のCとM。ある日、夫のCが事故でこの世を去りMは悲しみに暮れる。しかし遺体に掛けた白いシーツを被った状態で幽霊となったCは、彼の存在に気付かないMを見守ってゆく。

 

映画『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』映画専門家レビュー

正方形に近く四隅が丸みを帯びた画面と長回しは、“観察”に近い感覚。幽霊もまた“見る”だけで愛する妻に何もできない存在だ。しかし悲しみの深さでいえば妻だろう。食卓に置かれたパイを食べ続けるシーン。夫を失った妻の想いすべてが切々と胸に迫る。そんな彼女もひとつの答えを出す。夫はその答えの一片を求め、今度は妻からその場所に縛られる。しかし過去から未来への直線的な時間の流れから解放され、話はむしろ躍動してゆく。万人受けはしないが、極私的な愛と時について思いを馳せる秀作。

 

 

“笑ってはいけない”人形ホラー

映画『生き人形マリア

マクザムより12月3日リリース

(C) 2014 <Star Cinema> All rights reserved.

 

映画『生き人形マリア』あらすじ

バス事故によって子どもを亡くした3人の親の前に、精神科医のマノロ博士が現れる。博士は亡くなった子どもそっくりの人形を親たちの下に置いていくが、その人形が来た日から3人の周囲で不可解な事件が起こり始める。

 

映画『生き人形マリア』映画専門家レビュー

親たちの心の傷を癒やすために、人形で代替作戦という単純さからして憎めない。不気味な人形たちは時に愛され、時に煙たがられながら(ある日はゴミ捨て場へ運ばれる)もその濃いキャラを爆発させ、遂には殺人人形と化す……。人形たちの無邪気で残酷な殺人計画が進む一方、ある少年の霊魂までもが絡み合い、大人たちが泣き叫ぶという、“笑ってはいけないのに大爆笑”の連続に。フィリピンのヒットメーカーにして49歳で夭折した監督の鎮魂のためにも、マリアと一緒に拝んで観よう。

 

奇跡のトンデモ映画が帰ってきた!

映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲

ツインより12月4日リリース

(C) 2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rightsreserved.

 

映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』あらすじ

月面ナチスとの戦いの勝利から30年後。ナチスの月面基地で生き延びていた人類は、エネルギー枯渇のため危機に瀕していた。オビは人類を救うため地球内部へ旅立つが、そこはヒトラー率いる秘密結社が君臨する世界だった。

 

映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』映画専門家レビュー

月面に生存する人々を救うため、無限のエネルギーを求め地球の内部に行くという、聞くだけでクラっとするような本作。ナチス(ヒトラー)+SF+トンデモ科学+宇宙人+恐竜という“鉄板要素”を全部入れ込んだらスゴくね? 的なとてもチャレンジングな本作。キワドイ描写と既視感たっぷりの要素満載だけど、作りは本当にしっかりしていて、恐竜などの質感や動きは相当リアル。ラストまで手を抜かない清々しいばかりの本気の悪ふざけ、映画愛に溢れた全力トンデモ映画として是非ご鑑賞を!

 

心揺さぶる、若者たちの信念

映画『僕たちは希望という名の列車に乗った

クロックワークスより12月4日リリース

(C) Studiocanal GmbH Julia Terjung

 

映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』あらすじ

東ドイツの高校に通うテオとクルトは、訪れた西ベルリンの映画館でハンガリー民衆蜂起の映像を目の当たりにする。自由を求めるその姿に純粋に共感した彼らは、級友たちにハンガリー市民への黙祷を呼びかけるが……。

 

映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』映画専門家レビュー

ただ素直に「自由」というものに共感しただけの高校生たちが、たった2分間で国家を敵に回してしまったという事実には驚愕。約束された将来を前に揺れる彼らの心情が痛いほど伝わってくるが、それでも意思を強く持ち、正しさを追求しようとする純粋さには涙が出る。青春を謳歌する無邪気な姿から過酷な状況に向き合おうとする凛々しい姿に変わっていく様もまた切なく、強制や対立の残酷さを感じずにはいられなかった。そんな若者たちの葛藤と勇気に、最後まで心を揺さぶられ続けた1本。

 

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