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パイナップルケーキにマンゴーかき氷! 自宅で作れる本格的な台湾おやつ

ダ・ヴィンチNEWS

『台湾のあまいおやつ』(沼口ゆき/文化出版局)

 昨今、巷ではタピオカミルクティーが人気で、タピオカミルクティーの専門店には行列ができるほどだ。台湾で定番の甘いドリンクが、日本人にも熱狂的に受け入れられている。台湾のスイーツブームが日本に到来するのはこれが初めてではない。ぷるぷるのゼリーのような「愛玉子(オーギョーチ)」や、口の中でほどける氷が特徴の「マンゴーかき氷」なども記憶に新しいだろう。どこか懐かしさを感じる台湾スイーツは、なぜこうも日本人に人気があるのだろうか。

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 台湾に留学したことをきっかけに台湾スイーツに目覚めたという沼口ゆきさんは、ル・コルドン・ブルーやリッツ・エスコフィエ・パリ料理学校などで料理と製菓を学んだ経歴を持つ料理家だ。彼女の著書『台湾のあまいおやつ』(沼口ゆき/文化出版局)を開くと、そこには日本人の大好きな甘いおやつがたくさん並んでいる。お店でしか食べられないと思っていたスイーツを、自分で簡単に作れるのはうれしい。

 まず紹介してあるのが「芒果雪花冰(マンゴーかき氷)」。自宅にかき氷用の機械がある人はぜひとも作ってみてもらいたい一品だ。台湾で食べるかき氷はとにかくふわふわ食感が特徴だが、名前にある「雪花」はふわふわに削った氷を意味しているという。牛乳とコンデンスミルクで作るミルク氷は濃厚で溶けても水っぽくならない。たっぷりのマンゴーとコンデンスミルクを氷の上に載せたら完成という簡単なレシピとなっている。他にも、フルーツかき氷や黒糖かき氷などのバリエーションがあるので、いろいろ作って食べてみたい。

 台湾旅行のお土産の定番といえば「パイナップルケーキ」だろう。バター風味のクッキー生地の中に、甘いパイナップル餡がたっぷりと詰まったお菓子だ。お店によって味や大きさも異なり、自分好みのお店を探すのも旅の楽しみとなっている。パイナップル餡は冷蔵で2週間、冷凍で2カ月、保存可能なので、あらかじめパイナップルが出回る時期に作っておくといいだろう。外側の生地に使用する材料は、バター、スキムミルク、粉糖、薄力粉、卵だけ。市販のお菓子には保存料や添加物が入っているものがほとんどなので、自分で作ると余計なものを入れずに作れるのもポイントだ。餡を生地で包んだら、後は型に入れてオーブンで焼けば完成。作りたては特に生地がサクサクしているので、できれば当日中に食べるのがおすすめだそう。

「台湾のお菓子はヘルシー」というイメージを持つのは私だけではないだろう。その理由の一つが使用する食材にあると思っている。豆乳から作られる「豆花(ドウファ)」をはじめ、かき氷などのトッピングに小豆や緑豆、黒米、白きくらげ、ハトムギ、ナタデココなどがふんだんに使用されている。ハトムギは肌に良い穀物で、特に美白を意識する女性にはおすすめの食材だ。また、緑豆は体を冷やす効果があることから夏に積極的に摂るのが良いとされている。このように、台湾では昔から健康を意識したスイーツが多く出回っているので、罪悪感を抱くとなくおやつを楽しめるのだろう。

 本書には他にも、黒糖蒸しパンや紫米小豆粥、ごま入り白玉、りゅうがんとくるみのケーキ、さつま芋黒糖生姜スープなど、たくさんの台湾スイーツレシピが紹介されている。中でも珍しいと思ったのは、甘いスープがおやつとして紹介してあること。芋類や白きくらげ、緑豆などを使ったスープを来客時に用意しておけば、あっと驚かれることまちがいなしだろう。私もさっそく「緑豆湯(緑豆のスープ)」を作ってみたが、柔らかく煮えた豆の食感とやさしい甘さについお代わりをしてしまうほどおいしく出来上がった。果物で作るジュースのレシピもあるので、果物の旬の時期に作れば季節を感じることができるはずだ。

 忙しい毎日の中で、ほんの少し立ち止まってホッと一息つきたい時がある。そんな時に台湾おやつはぴったりのような気がする。ゆっくりと好きなお茶を淹れて、懐かしささえ感じる台湾おやつを楽しんでみてはいかがだろうか。

文=トキタリコ

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