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本当に必要? 社内にはびこるバカバカしい仕事ルール

ダ・ヴィンチNEWS

『仕事ごっこ その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?』(沢渡あまね/技術評論社)

「とりあえず打ち合わせ」「ファイルをパスワードつきで圧縮してメールに添付、パスワードは別送」「印刷して配布」などの昭和の常識はおしまいにしよう! という切り口で、令和の時代になってもなお続く古い習慣を笑い飛ばしながらズバズバっと切っていく『仕事ごっこ その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?』(技術評論社)。本書は、累計20万部を突破した「問題地図」シリーズ著者の沢渡あまねさんの新著である。

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 書類のムダ、郵送のムダ、資料作成のムダ、会議のムダなどを「仕事ごっこ」と呼び、身近にありすぎるネタを丁寧に解説。いまどきこんな会社まだあるの? という気もするが、ビジネスの現場の問題をシニカルに指摘してくれ、職位や立場を超えて楽しめるのではないだろうか。

 日産自動車やNTTデータで、IT×広報をキャリアの軸として活躍していたという著者の沢渡さん。仕事そのものを「取引」ではなく「協創(コラボレーション)」と捉え、これからの時代、いかに優秀な相手とコラボレーションできるかを組織の生命線としたこの本全体に貫かれているテーマは、共感しかない。当たり前にやっていることをもう一度見つめ直す良いきっかけになるだろう!

 成長を続けている企業はアップデートを続けている。そして業務を無駄なく、いかにスピーディに行うか、その中心を担っていくのは、45歳以下の中間層であろう。この層は自分が所属する組織が「仕事ごっこ」の多い現状に疑問を感じ始めている。「そろそろやめたいよね」と思っていても、会社の中で常識とされているものに疑問を持ち、新しいベストなやり方を考えるのは、そうそう簡単なことではない。

 日本では近年働き方改革なる言葉が浸透してきたが、働き方は本当に良くなったのか? むしろ、現場で感じる細々とした慣習をやめていったほうが改革になるのではないだろうか。「仕事ごっこ」という言葉は、生産性アップにつながる無駄会議の削減などを迫るもので、決して仕事そのものを拒絶しているわけではない。やり方や手段を時代とともにアップデートできず、どんどん成長機会が奪われていくことをやめようといっているにすぎないのだ。

 さて、もう一度仕事のプロセスを見つめ直してみよう。その業務は生産性を落としていないだろうか? 会社の中に謎ルールはないだろうか? その仕事が生み出す価値は何なのか?

 この本を読んで、“あたりまえ”を疑って、大いに価値観を変えてしまおう。

文=竹治昭宏

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