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トランプ大統領が動物虐待を連邦犯罪とする法案に署名(アメリカ)

カラパイア

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Image by ErimacGroup/iStock

 アメリカのトランプ大統領が今月25日午後、動物虐待・拷問防止法案(Preventing Animal Cruel and Torture Act / PACT法)に署名した。

 この法案は、今年3月に米連邦議会に提出されていたもので、法案が通れば動物虐待がアメリカ史上初の全米に及ぶ連邦犯罪になるとして注目を集めていた。

 10月22日、法案は米連邦議会下院を通過し、11月5日に上院でも全会一致で可決された。残るは大統領の署名のみだったが、ついにその署名が行われたのだ。

 この連邦法により、国家レベルで動物の虐待や拷問は重罪となり、違反した場合、最長7年の懲役と罰金が科されることとなる。

President Trump Participates in a Signing Ceremony for the Preventing Animal Cruelty and Torture Act

動物虐待を重罪にする法案に大統領が署名


 アメリカのトランプ大統領が今月25日午後、動物虐待および拷問防止法( PACT法)に署名した。これにより動物への虐待は連邦法における重罪となった。
 
 超党派法案の「動物虐待と拷問防止(PACT)法案」は、民主党のテッド・ドイチュ下院議員と共和党のバーン・ブキャナン下院議員が今年1月に提出したもので、動物虐待という特定の行為を重大な犯罪にするものだ。



 この法案は今年10月22日に下院で承認され、11月5日には上院でも全会一致で可決されていた。


動物の虐待防止とコミュニティの安全向上


 民主党のリチャード・ブルメンタール上院議員とともにこの法案を支持していた共和党のパット・トゥーミー上院議員はこう述べている。
 
動物の虐待防止とコミュニティの安全向上の取り組みにおける大きな勝利。動物に危害を加える常軌を逸した人間が、人々への暴力行為に及ぶケースが多いのは明らか。連邦政府が強力な動物虐待法と罰則を定めるのが適切だ


重犯の虐待行為そのものの追訴が可能に


 今回の法案は、2010年に定められた動物クラッシュビデオ禁止法(動物同士の喧嘩の禁止や、その場面をとらえた映像の制作・販売を連邦犯罪とする法案)を拡張し、今まで適用外だった虐待行為そのものを連邦犯罪に定めたものだ。
 
 これにより当局は、哺乳類、鳥、爬虫類または両生類などの動物を故意に窒息させたり、刺したり、火をつけたりする残酷な行為を、州法や外国貿易にとらわれずつきとめて罰することが可能になった。

 この法は連邦政府が所有する土地などの財産内でそれらの虐待行為が発生した場合に適用され、現時点で違反した者は最長7年の懲役もしくは罰金、またはその両方が科される。

 ただし狩猟や食肉用の屠殺、駆除、獣医学的な研究などは除外になっている。

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現地の動物福祉団体からも歓喜の声


 歴史的にも意義があるPACT法の制定は、アメリカの動物福祉団体からも称賛されている。

 毎年多くの動物虐待事件を調査する動物救助団体のHumane Rescue Allianceは、これまで虐待が複数の管轄区域にまたがって発生した場合、真に正当な裁判ができなかったこともある。
 
 「この法は私たちと動物のコミュニティをより良く保護するために欠かせないものです。これで最も恐ろしい虐待行為が十分に追訴されるでしょう」

  動物への残虐行為に反対するHumane Society of the United Statesは「PACT法はアメリカの価値観。動物たちは最高レベルの保護に値する」と述べた。

 また同団体は、今回の承認が「(連邦法における)動物への思いやりの定義」という新時代を示しているとし「長年にわたり動物虐待の反対を唱えてきた者の夢が叶った」と歓喜の声を上げている。
 
 さらに動物保護法を支援するHumane Society Legislative Fundは

私たちは動物が過去の経験から抱いた恐怖を変えることはできません。でも、これらの犯罪の拡大を防ぐ取り締まりができるようになりました

 と述べ「悪意のある動物への虐待行為が重罪になった記念すべき日」を祝おうと呼びかけている。

References:abcnews など /written by D/ edited by parumo

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