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「あれは、殺人ではなかったのか」そして、ついに最初の犠牲者が…藤原竜也主演『リバース』第3話レビュー

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「あれは、殺人ではなかったのか」そして、ついに最初の犠牲者が…藤原竜也主演『リバース』第3話レビュー(C)music.jp|テレビ・映画 ミステリー度アップ! 藤原竜也主演、TBS系列ドラマ「リバース」。4月28日(金)に放送された第3話は、あっちこっち怖い起爆剤。

前回の第2話で、10年前のメンバー全てに「人殺し」と告発文が送りつけられた。違和感が1つ。なぜ村井隆明(三浦貴大)の場合のように一度折りたたまれた紙が貼り付けられていたのか、深瀬和久(藤原竜也)の場合のように手書きのものとパソコンからの打ち出しからとあらゆる種類の告発文があるのか。この執拗さは深い怨恨を感じる。今回放送の第3話は、ついに告発文の犯人の行動がエスカレートし始めた…のか…。

なぜ、谷原スタート

谷原康生(市原隼人)の独白からスタートした今回。今までは深瀬の独白からだったのだが。
しかし、この冒頭で谷原と死亡した広沢由樹(小池徹平)の意外なつながりがわかる。
谷原は社会人になっても野球チームを続ける野球好きだが、広沢に助っ人で入ってもらったことがあるという。
しかし、やはりマイペースな広沢。練習に出ることはせず、谷原の理想のチームメイトとはなれなかったようだ。

過去を見つめ始める

一方、先週蛇のようにしつこく恐ろしいジャーナリスト、小笠原俊雄(武田鉄矢)に社用車に乗り込まれた深瀬。
「事件を事故として隠蔽して得した誰かがいるはずだ」「10年前の事件で何を隠しているのか」なんだか尋問のような強い追求。
恋人の越智美穂子(戸田恵梨香)の「深瀬くんが全く悪くないとは、思えない」という言葉が深く深瀬の胸に刺さっていた。
深瀬は谷原、村井、浅見康介(玉森裕太)と4人で「墓場まで持って行こう」と約束した秘密を満身の勇気で吐露する。すごい緊張が伝わってくる。頑張れ、深瀬。
「あの日、広沢は酒を飲んでいたんです」…鬼の首をとったような小笠原の追求が続くかと思いきや、対価のように出てきた情報は、「広沢の遺体発見現場は車の炎上現場から10キロ下流だった」こと、「車の第1発見者は谷原と浅見の2人ではなく、谷原だけだった」こと。そして、小笠原は疑問を投げかける。
「いくら事故とはいえ、シートベルトをしていて車外に放り出されるだろうか」「あれは、殺人ではなかったのか」。
深瀬の中で過去が蘇っていく。あの日、広沢を探して自分も遭難しかけたこと、病院のテレビで広沢の死を知り、じわりと脱力したこと、警察署を訪れ、「あの子は生きてます」と捜査員たちに誰彼構わず訴えていた広沢の母・昌子(片平なぎさ)…ああ、悲しすぎる。それで第1話のように4人と明るくランチしていたなんて、どんな気持ちだっただろうか。
ちなみに遭難しかけた藤原竜也は一瞬のシーンにするには勿体無いほど白く天然凍結されていた。体張ってるなあ…。

村井の推理

告発文は4人を社会的に抹殺する力を秘めていた。浅見は学校のサッカー部飲酒事件と絡めて疑惑の目を向けられ、さらに苦しい立場に立たされていた。
深瀬が浅見の教員室で、告発文が美智子と疎遠の原因になった、と号泣するシーンはちょっと、ごめんなさい、爆笑してしまった。本当に本作の藤原竜也は秀逸だ。みっともなさ200%。
さておき、村井の提案で集まることにする4人。互いの告発文を見せ合う。みんな一様に「○○は人殺し」という一文。谷原は総務課に呼び出されたが、広沢のことを飲酒のことを除いて話したという。会社から返って同情され、励まされたという。不思議なのは、なぜ深瀬だけがプライベート関係に送りつけられてきたのだろう。告発文の主は美穂子と深瀬が付き合っていると、どこで知ったのだろう。深瀬は谷原の一言に引っかかる。「確かに広い意味で広沢を殺したのは自分たちかもしれないが、あいつは運が悪かっただけ」。
泥酔した谷原を浅見に任せ、村井は深瀬に内密に自分の推理を吐き出す。
「谷原と浅見が、飲酒運転を恐れて車をわざと谷に落としたのではないか」…これに対しての深瀬の返しが、すみません、また笑ってしまった。「事故、じゃ、なく、って、ころ、ち…」
「殺し」と発音するのが恐ろしすぎて「ころち」になっちゃったんだね…。

いやらしい絡め手

ところで、浅見の学校のサッカー部キャプテン・相良了平(鈴木仁)の父(堀部圭亮)が、息子を守るためにモンスター以上のモンスターな動きを見せ始めた。
サッカー部の飲酒現場を最初に見たのは事務機器の出入り業者である深瀬。それを突き止めた相良父は、突然深瀬の会社に押しかけ、深瀬の扱いで大量の高級事務機を購入。さらに高級うな重で接待しながら「営業マンを求めている会社がある。収入はぐっと上がる。生活を変えたくないですか」と持ちかける。つまり、サッカー部メンバーが飲んでいたのは、ノンアルコールビールだったと証言してくれ、と持ちかけてきたのだ。ああああ、いやらしい! さっさと即答しちゃいな、深瀬! と意気込んでいたら、見事にグラグラ揺れて、返答を後日に引き伸ばしちゃった。ええー! それでいいのか!?
それにしても浅見の「嘘」に関してのアレルギーぶりはすごい。一歩も引かない。「嘘を一度ついたらずっとつき続けることになる」「自分が向き合わなきゃいけない」…浅見の訴えは切実だ。
もし広沢のことで手を汚していたら、こんなことを言えるだろうか。いや、それとも、自分がしてしまったことの反省と贖罪なのか。

余裕ではないのだ

一方、谷原のファミリーは多幸感が溢れている。10年前のことがなければ谷原の強引さはスポーツマンのリーダーシップの範囲だ。
本社から左遷されていることを隠し、ひたすら妻・明日香(門脇麦)と愛娘・七海(古田結凪)に安心した暮らしをさせようと頑張る姿はむしろ好ましく感じる。
小笠原であろう、マンションのご近所を調査して回る人物の存在にも、「ヘッドハンティングかなー、困るなあ」などと明るく隠す。
そんな彼の本当の姿を深瀬が見てしまったのは、前回の4人の飲み会で谷原が忘れたスマホを届けたからだった。本社でなく工場で上司にいじめられながら商品の重量を量るところに間が悪く登場。
谷原の深瀬への嫌味に、全部真実が込められている。「スマホわざわざ届けてくれるなんて、いい奴だなー。優しさ成分が効いてるよねー。ほんと見なくていいもの見るよねー」
これは第1話から続いている、深瀬のキーワード。「見なくてもいいものを見る」。谷原は一体、なんのことを言っているのだろう。ここで深瀬は広沢が自分について言っていたことを思いがけず知る。
「深瀬は負けてないよ、闘ってる。闘ってる内は負けることは無いんじゃない」相良父の絡め手攻撃にぐらついてる深瀬には厳しい一手だ。深瀬は勇気を振り絞り、谷原にあの夜のことを聞こうとするが、核心をつくことはできない。
「あの時、俺も広沢と一緒に、村井を迎えに行けばよかったかな…」このクエスチョンに、谷原が「そしたら深瀬も死んでたよ」と妙にクッキリ断言したのがとても気になった。どういう意味なの。すごく怖い。

こちらも怖いの

さて、絶賛仲良しダブル不倫中の村井と沼淵ことは(篠原ゆき子)。沼淵は夫のDVを受けているし、村井は妻・香織(趣里)の恐ろしいまでの家事ボイコットに遭っている。
帰ってこない夫をゴミ屋敷の中(文字通りゴミ屋敷だ)電話で詰る妻、怖すぎる。
さらに、沼淵の誕生日に一緒に過ごすことを約束した村井は、大胆にも白昼沼淵の自宅に大きな花束を持って登場。いざ呼び鈴押す寸前、SNSで「逃げて」と沼淵から連絡が入る。え。沼淵夫登場? と混乱する中、沼淵宅の荒れた中を平然と歩く女の足…玄関を開け、「わあー、大っきな花束!」と歓声をあげたのは、香織夫人! 「来ちゃった(てへぺろ)」って、怖すぎる。
さらに、野球に励む谷原の視線の端に、広沢昌子によく似た女の姿…谷原が確認しようとした時には、もう姿は消えていた。
だけど、本当の恐怖はこれから。試合後、まだ明るい内に、谷原は駅のホームから突き飛ばされたのだった…まさか。もしや。広沢ママ、やっちゃったのか。谷原、死んだの?

ちょっとほっこり

浅見のことで鬱々と悩む深瀬だが、広沢の「深瀬は負けてない」の一言が支えになっていた。そんな時、偶然訪れた美穂子との再会。反対電車に乗ろうとしている彼女を必死の大声で呼び、またもやダサダサダッシュで反対ホームにたどり着く。
タッチの差で電車は出てしまったが、乗らないで待っていてくれた美穂子。少し前に老婆の落とした小銭を拾ってあげた深瀬の姿を見かけていたこと、また、そのことについて喫茶店・クローバーコーヒーの奥さん・乾恭子(YOU)と話せていたことも良かったのかもしれない。
ともかく、話すチャンスを得た深瀬は美穂子に告げる。「事件と向き合えずに逃げて来た。そんな自分を変えたい。変われたら、また一緒にコーヒーを飲んで欲しい」美穂子の幸せ笑顔ゲット。良かったね、良かったね。だけど、どうして美穂子はこんなにこの事件にこだわり、厳しい目を向けるのだろう。
ちょっと、当時の関係者なのではないか…そんな思いがよぎる。そんな中、またもや美穂子の元に告発文が届く。今度は手書きで「深瀬和久はお前を不幸にする」。どうして美穂子を狙うんだ。

次回第4話は、5月5日(金)よる10時から放送

さらなる疑心暗鬼が絡み合う。
第4話は、TBS系列で5月5日(金)よる10時から放送。

「リバース」公式サイト
http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/

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