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“大人も泣ける”は本当だった。『映画 すみっコぐらし』で涙を流した「すみっコぐらし」初心者の感想をお届け

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“大人も泣ける”は本当だった。『映画 すみっコぐらし』で涙を流した「すみっコぐらし」初心者の感想をお届け

2019年11月8日(金)に公開された「すみっコぐらし」初の劇場版アニメ『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』。本作は、「大人でも泣ける物語」「予想外の展開だった」とTwitterなどで話題となり、トレンド入りするなど注目を集めている。

「すみっコぐらし」は、“たれぱんだ”や“リラックマ”などの人気キャラクターで知られる、サンエックスが展開するキャラクターだ。文字通り“すみっこ”が大好きで、少しネガティブなキャラクター性とかわいさが幼い男の子や女の子を筆頭に大人気を呼び、「日本キャラクター大賞 2019」ではグランプリ受賞している。

『映画 すみっコぐらし』では、自分探し中の“ぺんぎん?”や人見知りな“しろくま”、99%が脂身のため食べ残されてしまった“とんかつ”などの“すみっコ”たちが、絵本の世界に吸い込まれてしまう。絵本の中ではどんな物語が展開されるのだろうか。そして、“すみっコ”たちは元の世界に帰れるのだろうか。

筆者は、「すみっコぐらし」シリーズにハマりこんでいたわけではなかったのだが、映画の後半には涙を流しており、噂どおりの作品だと体感した。本稿では、実際に観賞してみての感想を交え、本作のみどころを紹介していく。

文 / たく坊

かわいい“すみっコぐらし”たちがスクリーンに!

まず、「すみっコぐらし」はキャラクターがしゃべらないことが特徴としてあるのだが、映画でもセリフが文字として頭の上に浮かびがったりするものの、ボイスとして流れることは一切ない。作中で声が聞けるのは、ナレーションだけ。60分以上あるアニメ映画の作品でもキャラクターがしゃべることはなく、絵本の読み聞かせのような感覚で物語を楽しむことができる。

また声がないぶん、各キャラクターのしぐさなどはしっかり描かれている。ときにゆる~く、ときに慌てふためいたりと、少し抜けたところがある“すみっコ”たちの愛らしい姿を、スクリーンで存分に堪能できるのだ。しかも、画面にポツンっと浮かび上がる、“すみっコ”たちのちょっとゆるいセリフは見れば見るほど力が抜け、予想外の脱力(リラックス)効果が。

映画を観ているうちに、どんどん“すみっコ”たちに興味がわいてきた筆者であった。

話題の理由とは? “大人も泣ける”劇場作品

さて、映画本編の内容だが一言で表すと“絵本の中の世界でできたなかまのために童話の世界を駆け巡る”といったものになっている。

不思議な絵本の中に吸い込まれた“すみっコ”たちは、童話『桃太郎』の世界にたどり着き、そこで出会ったひとりぼっちの“ひよこ?”の仲間探しを手伝うことに。しかし、絵本の中で“すみっコ”たちは『マッチ売りの少女』や『赤ずきん』、『アラビアンナイト』『人魚姫』などの世界に散らばってしまう。

各童話では『マッチ売りの少女』で“しろくま”がマッチをあっという間に使い切り、『赤ずきん』で“とんかつ”が自分から喜んで狼に食べられに行ったりなど、ちょっとおかしな展開に。本作では誰もが知るお馴染みの童話のキャラクターを“すみっコ”が演じることで、ユーモアあふれる内容に変化しており、大人でもついクスリと笑ってしまう作品に仕上がっている。

一緒に仲間を探すなかで、友情をはぐくんでいく“ひよこ?”と“すみっコ”たち。だが、物語の終盤では、自分のこともあまりわからない“ひよこ?”の仲間を探っていくうちに、とある結論にたどりつく。そしてラストには、目が離せないの展開が待ち受けているのだ。そのラストは、おそらく誰もが最も望む王道のものではないが、感動すること間違いなしのハッピーエンドとなっている。そのため物語の終盤、気づけば筆者は涙を流していた。純粋なキャラクターたちが織り成すストーリーに感情を動かされてしまったのだ。

本作は、ただ“すみっコ”たちのかわいい様子を楽しめるだけではない、しっかり考え込まれた物語が形成されており、初の映画にもかかわらず話題になっているのだろう。起承転結も見事にまとまっている印象で、同じ劇場で観ていた子どもたちも、スクリーンに食いついているようだった。また、会話を重ねて友情を育んでいくキャラクターたちの姿はとても微笑ましく、“すみっコ”たちと同じくハラハラしたり涙を流したり、大人も子どもも関係なく、ただ純粋に感じたままを受け取れる作品だと筆者は思った。

本作が話題に上がり、気になっている人がいるならば、ぜひ劇場へ足を運んでみてほしい。ゆるい“キャラクター”のかわいさと、そんな“すみっコ”たちの活躍を、その目で見届けていただきたい。

これは余談だが、子どもに人気の作品であるためか、筆者が観に行った劇場では、周りの来客は親子連れが非常に多かったいっぽうで、話題作を劇場で観ようと、大人だけで来ている人の姿も多く見られた。当の筆者も、涙を流して“すみっコ”たちを眺めていた大人のひとりで、もし大人ひとりで劇場に足を運ぶのは少し気が引けるという方も、ぜひスクリーンで本作を観て涙を拭きながら劇場をあとにしてほしい。

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

大ひっと上映中!

ナレーション:井ノ原快彦、本上まなみ
原作:サンエックス
監督:まんきゅう
脚本:角田貴志(ヨーロッパ企画)
美術監督:日野香諸里
アニメーション制作:ファンワークス
配給:アスミック・エース

©2019日本すみっコぐらし協会映画部

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』オフィシャルサイト
http://sumikkogurashi-movie.com/

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