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中谷美紀が語る“女優業”「仕事を楽しくするのも、苦しくするのも自分次第」『ハル 〜総合商社の女〜』

テレビドガッチ


中谷美紀さんが主演を務めるドラマBiz『ハル 〜総合商社の女〜』(テレビ東京系、毎週月曜22:00~)が現在、放送中。大手総合商社勤務のシングルマザー・海原晴(ハル)が、各部門や系列会社の諸問題を解決するために奮闘する姿を描く爽快ヒューマンドラマです。

本作で「仕事を楽しむ」をモットーに、思いもよらない方法で解決への道を切り開いていく主人公・晴を演じる中谷さんに、女優業の魅力、そして“仕事を楽しむコツ”を語っていただきました。

――撮影は後半戦に入ったそうですね。

晴を演じながら、私自身も晴の言動に勇気づけられて、とても前向きな気持ちで仕事に参加することができています。

――晴は“仕事を楽しむ”女性ですが、中谷さんご自身はどのような思いで仕事に臨まれていますか?

若い頃は、仕事は苦しくないといけないものだと勝手に思っていました。というもの、いただく役が難易度の高いものが多くて、たとえば父親から性的虐待を受けていた役や、病気で亡くなる役を演じていると、本当に魂を削るような思いがあるんです。当然、楽しい気持ちではいられないですし、友人と楽しく過ごしたり、共演者と雑談したりするだけで、その役柄でいられないような気がして、自らに孤独を強いていたところがありますね。最近は年齢を重ねて、役柄だけに埋没しているわけにはいかないと思うようになりました。プライベートと役柄との区切りをきちんと付けるようになってから、仕事が楽しめるようになってきた気がしています。

――苦しいことがあっても、働き方次第で楽しめると。

ランナーズハイと同じですよね。ラクな仕事なんてあるわけがないので、どこかでピークを越えた時、それが喜びや達成感に変わったら、働く意味があると思います。

――女優という仕事のおもしろさは?

私はすごく移り気で、同じ会社で同じ時間に同じメンバーで仕事をし続けるということができないんですね。演じるという仕事は、そういう社会不適合者の私には、とても都合のいい職業です(笑)。今では働き方改革でだいぶ変わってきましたが、それでも労働時間は長いですし、監督に怒られたり、プライベートを犠牲にしたりしないと成り立たない仕事ではあります。辛いこともあるけれど、その反面、休もうと思えば自らの意志でお休みをいただくこともできますし、あるいは様々な職業の方の人生を垣間見ることができる。自分では、きっと晴のように総合商社に入ることはないでしょうし、履歴書を送ったとて採用されることはないでしょう(笑)。でも、そんな総合商社を舞台にした作品で、しかもアメリカのニューヨーク州弁護士資格を取ったような優秀な人物が演じられるんです。女性には誰でも変身願望があると思いますが、その願いを叶えることができています。

――晴は仕事においてリーダーシップを発揮するタイプですが、中谷さんはどのようなタイプですか?

晴ほど辣腕を振るうことはできないので、現場においてはみなさんが心地よく、のびのびと仕事がデキる環境を作ることができればと思っています。相手が緊張しているなと思ったら、あえてNGを出してみたり。もちろん、ビジネス用語でつまづいてNGを出すことも多々ありますが(笑)。

――ドラマでは、晴が行動を起こすことによって物事が好転していきます。ご自身に、そんなご経験は?

私はいつも“自分は運が良い”と信じているので、チャレンジすることも好きですし、常に新しい世界に飛び込みたいと思っています。最近行動を起こしたことといえば、海外に移住したので、仕事を“する時期”と“しない時期”をきっちり分けたことですね。休む期間をきちんと決めてから、仕事がさらにおもしろくなりました。

――それは、移住前から予想されていたことですか?

いえ、むしろ苦しくなるんじゃないかと思っていたんです。日本にいる間に仕事をこなさなくてはいけないので、どうしても労働時間を詰め込むカタチにもなりますし、一回休んで、再び社会復帰するのは難しいことかもしれないという思いもあって。でも、しっかりと休みを取ることでリフレッシュができて、より仕事に対する情熱が湧くようになりました。

――では最後に、中谷さんが思う“楽しく働くコツ”について聞かせてください。

私ごときがアドバイスするなんて……(笑)。仕事を楽しくするのも苦しくするのも自分次第なのかなと。辛いと、どうしても環境のせいにしたり、制度のせいにしたり、仲間のせいにしたりしたくなるけれど、どんな職場においても、喜びを見つけることは可能だと思うんです。完璧な場所なんてありませんし、その中で、いかに喜びを見つけるかは本当に自分次第。人とのご縁によって引き立てていただいたり、見出していただいたりということもあるとは思いますが、それと同時に、自分で自分の人生に責任を持っていくことが大切なのかなと思います。

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