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“読書の秋”は原作ありの映画を観よう-物語の世界を深く楽しむ。

キネマ旬報WEB

 (C) 2017 Crooked House Productions Ltd.

秋と言えば“読書の秋”。10月も後半に差し掛かり肌寒い日も多くなってきましたが、そんなときは暖かいお部屋でゆっくり読書をして過ごすのも良いですよね。また、読んだ本の映像化作品を観て、その作品の世界観をさらに深めてみるのもお薦めです。そこで今回は、“読書の秋”にちなみ、小説やコミック原作の映画をピックアップしました。原作と合わせて、是非、チェックしてみてください。

 

【小説原作の洋画】

クオリティ保証済みの文学賞受賞作家の物語からヤングアダルト小説まで

小説を原作とする洋画の中から、まずは文学賞の受賞作家の作品を見ていきましょう。

日の名残り』『わたしを離さないで』は、ノーベル文学賞、イギリスのブッカー賞受賞作家のカズオ・イシグロの小説を映画化。原作の静謐で哀切な物語のエッセンスを、映像で表現してみせています。ノーベル文学賞作家の作品はほかにも、『老人と海』『エデンの東』『ピアニスト』『複製された男』『ANIARA アニアーラ』などがあります。エンタメ作品に目を向けると、世界幻想文学大賞などの受賞歴のあるスティーヴン・キングの映画化作品は50 作品を超え、初の長編『キャリー』から『シャイニング』『スタンド・バイ・ミー』など、ホラーからジュブナイルものまでエンタメ要素の強い作品が多いのも特徴。SF 作品では、ヒューゴー賞受賞作家のフィリップ・K・ディック原作の『ブレードランナ-』『トータル・リコール』など。また、最近では『ハンガー・ゲーム』『トワイライト』『メイズ・ランナー』『ダイバージェント』といった、ヤングアダルト小説も映画化されています。手に入りにくい洋書もありますが、日本語訳の原作を読むのもお薦めです。

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映画『アガサ・クリスティー ねじれた家

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映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』の見どころ

言わずと知れたミステリーの女王、アガサ・クリスティーが、自身の最高傑作としたミステリー小説が原作。大豪邸を舞台にした、富豪の一族に起きた殺人事件を解き明かす推理劇であり、衝撃のラストが待ち受ける。グレン・クローズら豪華キャストの演技も見もの。

【コミック原作の実写映画】

原作のビジュアルと物語に忠実に。または飛び越えた映像を目指して

コミックが原作の実写化は、その登場人物のビジュアル、そして世界観をどう映像に落とし込むかが重要なテーマだと言えます。原作ファンを満足させられるか、またはその縛りから離れ“別もの”として評価される作品を創るのか。『銀魂』シリーズはそのビジュアルと笑いのセンスを見事に実写化しヒットに繋げ、『町田くんの世界』では石井裕也監督の独自な解釈により、原作から大きく飛翔してみせました。また、一時はブームとなった少女コミックやライトノベルが原作の、女子高生などの恋愛を描いたいわゆる“キラキラ映画”(『ヒロイン失格』『黒崎くんの言いなりになんてならない』)はひと段落。そして数あるコミックから掘り起こし実写化した『翔んで埼玉』は特筆もの。30年以上も前の作品であり、一歩間違えば悪意のある表現を愛のあるディスりに昇華させ大ヒットさせました。海外では、世界的なメガヒットシリーズ、MCUの原作「マーベル・コミック」は外せないところ。また、バンド・デシネ(フランスのコミック)の巨匠メビウスは、『エイリアン』など多くの作品に自ら参加することで映画界に影響を与えています。

 

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映画『町田くんの世界

VAPより好評リリース中

映画『町田くんの世界』の見どころ

周囲の人を愛し、愛される町田くんの日常を、人嫌いの同級生、猪原さんとの交流を中心に描いた安藤ゆきのコミックが原作。主人公のキャラの捉え方を変え、全7 巻のエピソードを1 本の作品に組み上げた石井裕也の手腕、主演ふたりの微笑ましい関係性が秀逸な作品。

いかがでしたか? こうした実写化作品を観てみると、原作を読んだ時とはまた違った発見があって面白いですよね。是非、原作と観比べながら楽しんでみてください。

 

いかがでしたか? こうした実写化作品を観てみると、原作を読んだ時とはまた違った発見があって面白いですよね。是非、原作と観比べながら楽しんでみてください。

 

    制作:キネマ旬報社

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