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上茶谷大河らの奮闘で日本人獲得選手は80点。伊藤裕季也の出番が多ければ満点?/DeNA編成採点

野球太郎

上茶谷大河らの奮闘で日本人獲得選手は80点。伊藤裕季也の出番が多ければ満点?/DeNA編成採点

そんなDeNAの今シーズンを中心とした、ここ数年の編成を本誌『野球太郎』の持木編集長とカバティ西山に話を聞きながら、「日本人選手獲得」「外国人選手獲得」「育成状況」のカテゴリーごとに採点してみた。

(※「日本人選手獲得」「外国人選手獲得」は2018年オフから2019年シーズンが対象)

◎日本人選手獲得:80点

 2018年シーズンは4位に終わり、CS出場を逃したDeNAだがドラフト以外で目立った補強はなかった。巨人を戦力外となった中井大介、ルートインBCリーグ・富山GRNサンダーバーズから古村徹の2人を獲得したのみ。大きな上積みをせずに2019年シーズンを迎えることとなった。

 ドラフトで獲得した選手では上位3人が1軍での出場を果たした。投手陣ではドラフト1位の上茶谷大河が奮闘した。規定投球回にこそ到達しなかったが、134回を投げ7勝をマーク。先発投手陣の一角として役割を果たしている。3位の大貫晋一も年間を通してローテーションを守ることはできなかったが、6勝を挙げる活躍。CS進出を決める一戦では5回1安打1失点の好投を見せた。

 野手では2位の伊藤裕季也が終盤戦で結果を残した。21試合の出場に留まったものの、そのなかで4本塁打を放ちパワーある打撃を見せた。2020年シーズンはレギュラー争いに加わってくるだろう。

 ほかでは中井大介が79試合に出場。プラトーン・システムでの起用ではあったが、結果を残したと言っていいだろう。また、トレードでシーズン開幕直前に楽天から濱矢廣大を獲得したが、2試合のみの登板に終わり結果を残せなかった。

 持木編集長は「伊藤裕季也はもう少し出場試合数が欲しかったですね。大貫の活躍は計算していたのかな? もし、ラッキーパンチじゃないのだとするとすごい。心配なのは、DeNAはドラフト1位の投手が2年目以降に成績を落としがちなとこです。来シーズンの上茶谷はどうなるか」と2年目のジンクスを心配している。

 上茶谷と大貫がローテーションに入る活躍を見せ、2人で13勝をマークしたのは上出来だろう。欲を言えば、伊藤裕にもう少し出番が欲しかった。

■DeNAの日本人選手獲得/2018年ドラフト
1位:上茶谷大河(投手/東洋大)
25試合/7勝6敗/134回/奪三振102/与四球51/防御率3.96

2位:伊藤裕季也(内野手/立正大)
21試合/打率.288(52打数15安打)/4本塁打/7打点/0盗塁

3位:大貫晋一(投手/新日鐵住金鹿島)
15試合/6勝5敗/66.2回/奪三振54/与四球25/防御率5.00

4位:勝又温史(投手/日大鶴ヶ丘高)
1軍出場なし

5位:益子京右(捕手/青藍泰斗高)
1軍出場なし

6位:知野直人(内野手/新潟アルビレックスBC)
1軍出場なし

育成1位:宮城滝太(投手/滋賀学園高)
1軍出場なし

■DeNAの日本人選手獲得/その他
中井大介(内野手)※巨人から戦力外通告後入団
79試合/打率.248(161打数40安打)/3本塁打/7打点

古村徹(投手)※BCリーグ・富山GRNサンダーバーズから移籍
1軍出場なし

濱矢廣大(投手)※楽天からトレードで加入
2試合/0勝1敗/1.2回/奪三振0/与四球5/防御率32.40

◎外国人選手獲得:採点不能

 DeNAはシーズン開幕前に外国人選手の補強しなかった。

 DeNAはロペス、ソト、エスコバー、パットン、バリオスと5人の外国人選手が残留。外国人選手の補強をする必要がなかったのである。

 開幕後に中継ぎとしてソリスを獲得したが、4試合登板に終わったため採点不能とした。

 残留した外国人選手のうち、ソトは本塁打と打点の2冠を獲得。ロペスはやや低迷したものの30本塁打に到達している。エスコバーも中継ぎ左腕としてブルペン陣を支えてきた。これだけ結果を残せば、外国人の補強はなくても問題なかったと言えそうだ。

■DeNAの外国人選手獲得
サミー・ソリス(投手)
4試合/0勝0敗1H/4.1回/奪三振2/与四球2/防御率2.08

◎育成状況:65点

 ここ数年のDeNAは先発ローテーション投手をドラフト1位の即戦力選手で固めており、先発投手の育成という点は寂しい状況だ。京山将弥や飯塚悟史、阪口皓亮と若手に出番は与えられたものの、結果を出すには至っていない。

 野手陣も同様だ。近年のドラフト指名選手では神里和毅が1軍に定着しているが、大卒社会人出身ということもあり1年目の開幕から出場している。DeNAが育てた感は薄い。

 2020年シーズンから大村巌コーチが復帰することで、細川成也や伊藤裕の育成に期待といったところだろうか。

 持木編集長は「筒香(嘉智)以来、育てた感のある選手がいないですよね。即戦力と見込み、それに応えたドラフト上位選手で固めているというか。大河、青柳昴樹といった“育てるはず”の高卒の若手選手たちが首切られているのは不安が残りますね」と首をかしげる。

 カバディ西山は「中川(虎大)なり京山なり、飯塚もまだ20代前半。彼らが出てくるといいのですが…」と若手投手陣の奮起に期待している。

 DeNAは投手も野手もドラフト上位の即戦力で固め、その間に高卒の選手を育てていくのが基本方針なのだろう。しかし、現時点では高卒の若手選手から育った選手はほとんどいない。今後の育成状況を見守っていきたい。

文=勝田聡(かつた・さとし)

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