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トライアウトは宝の山? 崖っぷちから挑む男たち~西岡剛、森福允彦ら参加表明の注目選手

野球太郎

トライアウトは宝の山? 崖っぷちから挑む男たち~西岡剛、森福允彦ら参加表明の注目選手

 一方でこのオフに戦力外通告を受けた選手も多くいる。現役引退を選択し、チームスタッフとして残る者、あるいは野球界から離れて就職をする者とその先の人生は様々だ。

 もちろん、現役でのプレーを目指す選手たちもいる。そんな選手たちが多く集まるのが、11月12日に大阪シティ信用金庫スタジアムで行われる12球団合同トライアウト(以下、トライアウト)である。

 今年はどういった選手が参加するのだろうか。11月4日時点での情報をもとに紹介していきたい。

◎西岡剛が2年連続の参加予定

 今年もっとも注目を集めそうな選手は、ルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス(以下、栃木)に所属する西岡剛である。西岡は2018年シーズンオフに阪神から戦力外通告を受け、昨年もこのトライアウトを受験した。しかし、NPB球団と契約するには至らず、栃木と契約。2019年シーズンはBCリーグでプレーした。

 今シーズンの西岡は59試合の出場で打率.335(185打数62安打)、7本塁打、41打点で打撃ランキング10位に名を連ねた。調子のよし悪しはあれど、シーズンを通じてこれだけの成績を残したことで本人も手応えをつかんだのだろう。NPBへの復帰を目指し、2年連続でトライアウトを受験することを選んだ。

 ロッテ時代の2010年には首位打者を獲得したバットマンは、再びNPBのユニフォームを着ることができるのだろうか。

◎元侍ジャパン左腕・森福允彦も受験予定

 投手では森福允彦(巨人)がトライアウト参加を表明している。森福はソフトバンクで中継ぎとして活躍。2013年の第3回WBCでは、侍ジャパンのメンバーとして日の丸を背負ってプレーしたほどの実力者だ。

 その後2016年オフにFA権を行使し巨人へと移籍するも奮わず、3年で戦力外通告を受け、トライアウトへの道を選んだのである。2018年シーズンは2試合で防御率13.50、2019年シーズンは3試合で防御率6.23、と、とくにここ2年の成績は低迷している。トライアウトで結果を残し、左のワンポイントなどで獲得する球団が手を挙げることを待つことになりそうだ。

 ほかの注目選手では杉山翔大と近藤弘基(ともに中日)、侍ジャパンU-23代表の経験もある青山大紀(オリックス)、森本龍弥(日本ハム)、辻空(元広島)らが参加を表明している。

 昨年は48人がトライアウトに参加し、中井大介(巨人→DeNA)、廖任磊(巨人→西武)、成瀬善久(ヤクルト→オリックス、トライアウト後にオリックスの入団テストを経て入団)、山下亜文(ソフトバンク→巨人育成)の4人が2019年シーズンの契約を勝ち取った。なかでも今季の中井は前年を上回る79試合に出場し、打率.248(161打数40安打)、3本塁打、7打点の結果を残している。

 かつて落合博満・元中日監督が「トライアウトは宝の山」とコメントした。今年も昨年の中井のように契約を勝ち取り、シーズンでも出番を与えられる選手は現れるのだろうか。最後の力を振り絞って戦う姿に注目だ。

文=勝田聡(かつた・さとし)

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