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微妙な心の機微を読み解く代筆屋に脱帽、多部未華子主演「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」第2話レビュー

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微妙な心の機微を読み解く代筆屋に脱帽、多部未華子主演「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」第2話レビュー(C)music.jp|テレビ・映画 多部未華子が主演を務めるNHKドラマ10「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」。4月21日(金)に放送された第2話では、主人公の鳩子が、離婚を知らせる手紙の依頼を受ける。

母に捨てられ、祖母に代筆屋になるべく厳しく育てられた鳩子。
その後、祖母に反発し家を飛び出したものの、就職に失敗してふらふらしていた。
祖母の死をきっかけに鎌倉へと戻ってきたわけだが、代筆屋という仕事を通して、自分を見つめることにもなっている。

登場人物には祖母の友人がたくさん出てくるのだが、若い鳩子との世代間ギャップを埋めて行く物語としても、観ていてほっこりする。

第2話 離婚をお知らせする手紙の依頼

突然の祖母の死によって、私は8年ぶりに鎌倉へ帰ってきた…。
ポッポこと雨宮鳩子(多部未華子)は、祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)が営んでいた「ツバキ文具店」を継ぎ、祖母の本業であった代筆屋として仕事を始める。

そんな鳩子の元に舞い込んできた依頼は、「離婚をお知らせする手紙」を書いて欲しいというものだった。

鳩子が依頼主である三津田(高橋和也)と面会すると、三津田は、「妻に好きな人ができたということで」と言って離婚理由を淡々と語る。
とはいえ、妻が他に気持ちが向いたのは自分にも責任があると言って、三津田は明るい表情を浮かべる。

鳩子は新米なので手紙を書くために奥様にも話を聞きたいと申し出るが、三津田は、すでに妻は新しい相手と沖縄で暮らしていると言って、会うのは難しいと答えるのだった。
そして、妻の唯一の要望は、妻の旧姓のイニシャルである“W”のシーリングスタンプを使って欲しいということだと言われ、鳩子はそれを三津田から受け取る。

「円満離婚です」と三津田の言葉に、鳩子はなんとなくしっくりこない。

鳩子に友達ができる

一方、パンを焼くのが得意な小学校の教師(ティーチャー)であることから、パンティーと呼ばれている楠帆子(片瀬那奈)は、ツバキ文具店の前のポストに投函された手紙を取り返して欲しいと鳩子に頼む。父の命が僅かだと知り、好きでもない人との結婚をしようとして、そのお知らせを投函してしまったのだけど、やっぱり出すべきじゃなかったと帆子は大慌て。

結局、帆子の父親は他界し、手紙は取り戻せなかったものの、そのことがきっかけで帆子と鳩子は仲良くなる。

依頼主に代わって手紙を書けない

三津田の仕事場を訪れた鳩子は、イタリアでシーリングスタンプを買うときに喧嘩をしたというエピソードを知らされる。
本当はプロポーズをしようとしていた三津田だったが、喧嘩をしたので結局日本へ帰宅してからプロポーズしたのだという。 

三津田の本心を知りたい…。
まだ私の心はブレている、だからまだ書けないんだ。
鳩子はなかなか三津田の心が見えなかった。

依頼主の本心を知る

ツバキ文具店の近くの「むぎカフェ」の店長・守景蜜朗(上地雄輔)に、鳩子は、「祖母が亡くなっても悲しくない」と言うと、「身内が亡くなって悲しくない人なんていないよ」と守景は答えるのだった。
そして、「むぎカフェ」を訪ねた鳩子は、守景からシーリングスタンプは、WではなくMなのではないか? と教えられる。

シーリングスタンプに込められた妻の想い

しばらくして三津田が、鳩子の元を訪ねてくる。
やはり手紙を出すのはやめると言い出した三津田。
終わりよければすべてよしなんて挨拶状は、妻も喜ばないんじゃないかと…。

妻にとっては自分はダメな夫だったと、一方的に自分を責め続ける三津田を見て鳩子は、シーリングスタンプは、WではなくMなのではないかと伝える。

「奥様は自分が三津田になる前から、自分で三津田になると思ってそれを買ったのでは…。それは奥様にとって特別な品物だったのでは」と鳩子は言い、
好きで結婚したいと思ったときに買ったものを、幸せな時間がなかったとしたら、最後に使って欲しいとは思わないのでは? と三津田に鳩子は伝えるのだった。

妻の微妙な心の機微を感じ取った鳩子。

「三津田さんは奥さんを幸せにできなかったと言いましたが、ちゃんと幸せな時間はあったと思います。書かせてください三津田の手紙…心を込めて」
鳩子がそう言うと、三津田は涙を浮かべるのだった。


手紙を仕上げ晴れ晴れしい気持ちの中、鳩子は、守景の娘・陽菜(新津ちせ)、通称はーたんから受け取った可愛らしい折り紙で作った手紙を受け取り、笑顔を浮かべる。

心を込めて手紙を書くこと

丁寧に文章を構築し、活版印刷で文字を手間暇かけて一文字一文字打ち込む。
切手は夫婦が結婚した時の年のものを取り寄せ、インクは薄めのものを1日封を開けて置いておく。
そして濃度を上げて、通常のインクより微妙に薄いものを作り、文字に控えめな印象を作り出す…。

そんな丁寧な仕事の描写に、文具ファンは垂涎のシーン多数である。
思いを込めた手紙を、静かな時間の中、書いてみたいと思わせるドラマである。

第3話は、4月28日(金)よる10時から放送。

NHKドラマ10「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」。
鳩子の元にやってきたのは、出版社に務める元彼の武田。
鳩子は、作家への執筆依頼の手紙を安易に頼む武田に嫌気がさし、依頼を断るのだが…。
第3話は、4月28日(金)よる10時から放送。

「ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜」公式HP
http://www.nhk.or.jp/drama10/tsubaki/

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