天職はセクシー女優だけじゃない! 作家・紗倉まなの文才に注目
天職はセクシー女優だけじゃない! 作家・紗倉まなの文才に注目
これ、本当に「あの」セクシー女優が書いたの?――“まなてぃ”の愛称で親しまれ、「スカパー!アダルト放送大賞」では四冠を達成している大人気セクシー女優・紗倉まなの紡ぐ物語に注目が集まっている。2016年発表の処女作『最低。』は、純文学としての完成度の高さに、多くの文学ファンから称賛の声が挙がったほどだ。今年秋に映画公開予定の本作ならびに、最新作『凹凸』を紹介する。

セクシーだけが取りえじゃない!? 文学ファンお墨付きの文才

高専在学中の2012年にセクシー女優としてデビューを果たし、アイドル並みのキュートな容姿で瞬く間にブレイクした紗倉。翌年には、「スカパー!アダルト放送大賞」の新人女優賞・FLASH賞をダブル受賞し、さっそうとスターダムにのし上がった。

そんな紗倉は、自他ともに認める“本の虫”。Twitterで自宅の写真をツイートした際には、本がぎっしりと詰まった本棚が写りこみ、「やっぱり文学少女だ!」とネット上で話題になった。その筆力にも以前から注目が集まっていた紗倉は、2014年にトヨタ自動車の車情報サイト『GAZOO.com』にてコラムを連載開始。同年、『ルナルナ』の顧問医である成城松村クリニックの松村圭子院長と共著で『女のコのためのもっともっと愛されるSEX』を発表。2015年には自伝的エッセイ『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』を出版し、amazon.co.jpのタレント本部門(総合)で見事1位に輝いた。

百戦錬磨のセクシー女優が紡ぐ、渇望の物語

あるときインタビューを通して知り合った編集者との縁がきっかけで、本格的な執筆作業に着手。自身が働くAV業界を舞台とした小説『最低。』は、家族に内緒で活動を続けるAV女優、男に誘われ上京したススキノのクラブ嬢、夫のアダルトビデオを見て面接を受ける妻、元AV女優の母親を憎む少女ら4人の物語。緻密(ちみつ)ながらも、ある種のうら淋しさが漂う独特の文体で、登場人物の心に潜む切なさや虚無感や葛藤を巧みに表現。若い女性読者を中心にセンセーションを巻き起こした。

そして今年3月には、待望の第2作『凹凸(おうとつ)』を発表。本作は、結婚13年目にして待望の第一子が生まれたことで、男女の関係を断った夫婦の妻・絹子と、その子・栞をめぐる、母と娘2代に渡る性と愛の物語。ネットには「ラストの美しい着地が秀逸」「作者の魂の声が聞こえてくるよう」など、称賛の声が続出。AV業界から離れた内容も手伝って、前作『最低。』を超える幅広い読者を獲得し、発売3日で重版が決定する人気ぶりを見せている。

セクシー女優には珍しく、同性からも多くの支持を集める紗倉。今後も忙しい本業の傍らで、どのような物語を届けてくれるのか。第3作にも期待がかかる。

(文/木下詩織)

(更新日:2017年7月1日)

Series シリーズ

Ranking/人気の記事(書籍/雑誌)

Pick up ピックアップ

人気キーワード

Category カテゴリー

HOME