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今の時代、この言葉を知らないのはマズい!?人と繋がるための合言葉『おしゃピクしませんか?』

マンガ新聞

今の時代、この言葉を知らないのはマズい!?人と繋がるための合言葉『おしゃピクしませんか?』

レビュー執筆者:いづき

 

ヒューマンドラマ『おしゃピクしませんか?』

 

皆さん、おしゃピクしてますか

 

 

おしゃピクとは

 

私はしてません。てかなんだ、おしゃピクって。

 

アラサー社会人で日々満員電車に揺られている私の観測範囲内では一度たりとも捕捉できたことが無いんですが、こんな当たり前のように「しようぜ!」って言えちゃうぐらい、メジャーワードなんですか? ってことで早速Googleで検索してみたら、出るわ出るわ、おしゃれ感のある写真の数々に、インスタ映えたい欲求を煽りまくる記事の数々。

 

2018年ごろからトレンドになっているようなのですが、こんなに流行ってたなんて知らなったですよ、今度やろう。

 

 

おしゃピク4人衆

 

さて、そんな流行りのおしゃれなピクニック、略しておしゃピクをタイトルに据えたのが本作。

 

ぼっち歴=年齢の23歳OLに、元ヤン売れっ子インスタグラマー主婦、ケーキ屋のぽっちゃりJKに、超お嬢様な小学生と、世代を超えた女子4人が、おしゃれな空間で美味しいものを食べ、話すだけという内容。

 

なんでこんな世代がバラバラな4人が集まったかというと、ぼっちをこじらせすぎたOL・が、いつも行く公園でよく居合わせる名前も知らない人たちに、いきなり「おしゃピクしてくれませんか?」と強引に声をかけたから。狂気です。普通なら「怖っ…」で終わるところ、なんか可哀想だからと決行することに。

 

ひと悶着ありつつも、結果素敵なピクニックが出来た4人は、以降もたびたび会うようになるのですが……というストーリーです。

 

 

辿り着く先はSNSでのいいねじゃない

 

なんかこう、特殊なワンテーマを掲げると、そこを掘り下げる方向に行きそうじゃないですか。本作で言えば、実在するおしゃピクスポットを紹介するとか、おしゃピクアイテムを紹介するとか。でも、そういう内容じゃないんです。あくまでおしゃピクってのは口実であって、中心となるのはメイン4人のトークや関係性にあり。

 

例えば発起人である澪は、とにかく独りぼっちで友達というものに憧れを抱いており、誰かと一緒に何かするだけでとても嬉しい気持ちになるわけですが、他の3人もそれぞれに悩みや不満、コンプレックスを抱えており、それが4人で会ってしゃべって一緒に食べることで、少しずつそれが溶けてなくなっていくのです。

 

ピクニック自体も、4人がそれぞれ得意な部分で貢献しあうことで素敵なピクニックが実現できるのですが、同時に欠けた部分も持っていて、それをそれぞれ埋めあっていくような関係性と言いますか。

 

それは決してSNSのいいねから得られるものではなくて、直接会うからこその、血の通った承認なんですよね。そうして描かれるドラマは、ファミリードラマに近い印象

 

 

めちゃ読みやすい

 

「メロディ」連載ということで、登場人物の年齢も高めではあるのですが、極度にデフォルメされた、いかにも「キャラクター」らしいキャラクター達が、わたわたとテンポ良い掛け合いで進んでいくところは、やっぱり南マキ先生の作品だなぁと思わせるところ。

 

リアリティとはかけ離れたところにいつつも、描かれるドラマにはしっかり感動させられてしまうのは、物語としての軸がしっかりしているからでしょうか。

 

ストーリーごとに視点を変えて展開するのですが、下は小学生から上は主婦まで、どのエピソードもきちんと読ませてくるんですよねぇ。幅広い層にオススメできる、誰でも楽しめる、良作。おしゃピクに行く前に、まずはこの作品を読んでおいてはいかがでしょう?

 

 

おしゃピクしませんか? 1 (花とゆめCOMICS)
おしゃピクしませんか? 1 (花とゆめCOMICS)
著者:南マキ
出版社:白泉社
販売日:2019-09-05
  • amazon.co.jp
  • kindle 本
  • コミなび

 

 

こちらの記事は、記事提供元のマンガの宇宙を旅するためのWebマガジン「コミスペ!」でも読むことができます。

 

 

 

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