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「薬やめる科」の医師が教える 日々の不調を治す“減薬”法

女性自身

「薬やめる科」の医師が教える 日々の不調を治す“減薬”法

「頭痛や疲れやすさ、便秘に肩こり。そんな不調の原因は今飲んでいる薬にあるのかもしれません。薬が病気を招くこともある。それに気づいていない人が多いんです」

 

そう語るのは『薬の9割はやめられる』(SBクリエイティブ)の著者がある松田医院 和漢堂(熊本県熊本市)の松田史彦院長。今年6月、厚生労働省は高齢者の薬の数を減らすため「高齢者の医薬品適正使用の指針」を示した。5種類以上の薬を飲み続ける多剤服用によるトラブルが増加しているからだ。

 

日本初となる「薬やめる科」を開設した松田先生が解説する。

 

「高齢になると、さまざまな病気を抱えるため、複数の病院から薬が処方されます。77歳の女性に24種類の薬が処方されていたケースもありました。血圧が高いと降圧剤、頭が痛いと鎮痛剤、薬の飲みすぎで胃が痛くなったら胃薬……と次々薬が出されていたのです。飲む薬の種類が増えれば、副作用が起きる可能性も高まる。多剤服用で寝たきりになったり、認知機能が低下することもあります」

 

高血圧や高コレステロールは脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる動脈硬化の発症リスクを上げる。重い病気を予防するためなら……と飲み続けている人も多い。ところが、こんな例があると松田先生は話す。

 

「あるとき、50代の女性が、足がけいれんするので、薬を出してほしいと診察室を訪ねてきたんです。女性は加齢による症状だと思い込んでいましたが、よく話を聞くと、コレステロール値を下げる薬を2種類飲んでいることが判明。それらの薬には筋肉がけいれんする副作用がありました。コレステロール値が安定していたこともあり、女性は私と相談して、薬をやめることに。すると、足のけいれんはすぐ改善しました。薬でも、足のけいれんは抑えられたかもしれませんが、そうすることで、次なる薬の副作用や、コレステロール薬の肩こりや頭痛といったほかの副作用に悩まされていたでしょう」

 

また、年齢とともに高くなりがちな血圧のせいで、何種類もの降圧剤を飲む人も少なくないが、松田先生はこれにも警鐘を鳴らす。

 

「医師のなかには、血圧の値しか見ず、降圧剤を投与しても血圧が下がらないならば次の薬を……と、足し算で考える人がいます。私の患者さんにも5種類の降圧剤を服用し、その副作用によって1分間に120回と、心拍が異常に速くなる頻脈を起こしていた人がいました。そこで、薬を減らし、生活習慣を改善したところ、心拍数は78回にまで低下、血圧も下がっていったのです」

 

薬が日ごろの不調の原因になりうるのだ。

 

「骨がもろくなる骨粗しょう症や、高血圧の治療薬の副作用には、更年期や加齢による症状と似たものがあり、薬の副作用と気づかないケースも。年をとれば誰にでも起こることだと我慢している人も少なくないのです」

 

飲んでいる薬を減らすことでさまざまな不調が改善されるなら、すぐに始めたほうがいいかも?

 

「自己判断で薬の服用をやめてしまうことは禁物です。減薬するときは、医師や薬剤師と相談しながら行ってください。薬には副作用もありますが、病気や症状を改善する力もあり、激しい痛みや苦痛を抑える場合、緊急時には絶対に必要です。薬が悪いのではなく、薬との付き合い方が大事なのです」

 

なにか不調を感じたときに、飲んでいる薬に疑念を抱いてみる。そんな発想も重要だ。

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