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被災者と消防士の胃袋を救うため、一流シェフがタッグを組んだ。無償のおいしい料理を提供(アメリカ)

カラパイア

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image credit:twitter

 2019年10月23日に米カリフォルニア州北部で発生した「キンケード火災」。その炎の勢いはすさまじく、27日は州全域に非常事態宣言が発令される大規模な山火事となった。

 強風で被害が増した同州ソノマ郡ではおよそ20万人の住民が避難。現地の消防士たちは際限なく広がる炎をどうにか食い止めようと必死の消火活動を続行。

 そんな中、被災者や懸命に働く消防士、ボランティア活動をする人々に温かい食べ物を提供する慈善団体が反響を呼んでいる。

 この活動を担うのはなんと一流のシェフたち!

 真心こめたおいしい料理でより多くの人を励ましたいと願う彼らが、数千人もの被災者や救助隊に無償の食事をふるまっているのだ。

避難者や消防士のために一流シェフがチームを編成


 この活動の中心は、米ワシントンDCを拠点に世界で活躍する非営利団体World Central Kitchenのシェフたちだ。

 そして今回、被災地に駆けつけて数百人のボランティアと一緒に自慢の腕をふるっている一流シェフはガイ・フィエリさん、タイラー・フローレンスさん、トレイシー・デジャルダンさん、ホセ・アンドレスさんの4人。

ソノマ郡の最高地区役員ジェームス・ゴア氏の投稿
 ガイ・フィエリ氏と彼のチーム。ソノマ郡の消防士に夕食と昼食を提供してくれたことに感謝を込めて!!!

 彼らは共に助け合いながら、1日約6,000人分もの食事を支給しているという。


おいしい料理は被災者の心を救う!シェフたちの熱い心意気


 この団体のシェフたちはこれまで幾度も被災地に駆けつけ、たくさんの食事をふるまってきた。

 2018年に起きた大規模火災「キャンプファイヤー」の時も、約100人のシェフと800人のボランティアを集め、被災者と災害救助隊に感謝祭のディナーをふるまった。



 彼らの熱意はこんなエピソードからもうかがえる。

 2017年ソノマ郡サンタローザ市周辺で発生し、カリフォルニア州史上最悪と言われた山火事「タブスファイヤー」の際には、近くに住んでいたフィエリさん自身も避難を余儀なくされた。それでも彼はボランティアに参加。1日に数千人分もの食事作りに参加した。

 当時のフィエリさんはこうコメントしている。

 「避難者や被災者の中には自宅を焼失した人もいます。私たちはこのひどい火災に襲われたすべての人々のために1日5,000食以上の食事を提供してます」


被災した人だけでなく救助する人も励ます極上のメニュー


 悪夢のようなや山火事におびえる人や、慣れない避難生活で意気消沈する人、かけがえのない命を守るため不眠不休で救助にあたる人。

 そんな彼らを思いやるシェフの料理は、空っぽの胃袋を満たすだけでなく、悲しみや不安や疲労ですり減った心の奥深くまで染みわたる極上のメニューだ。

 一流の料理人は時と場所と人を選んだりはしない。彼らの料理を欲している人がいれば、望み通りの料理をどんな場所でも提供してくれるのだ。


 本日イベント会場のソノマフェア・グラウンドで@WCKitchenと共におよそ6,000食を提供しました。今週のボランティア希望者はDMしてください。腰が丈夫で包丁が扱える人には調理場でのお手伝いをお願いします。
 

ハロウィンの日は救助隊に感謝を込めてスペシャルランチを提供

疲れが見え始めた人々にもハロウィンディナーをふるまう

大量の食事を作るお手伝いスタッフも笑顔でポーズ!

働きづめの消防士も疲れが吹っ飛ぶおいしいご飯に舌つづみ

 キンケード火災は今月2日の時点でまだ続いている。これまでにおよそ5000人が消火作業にあたっているが、およそ300平方キロを超える面積が焼失してもなお延焼が続いており、さらに深刻な被害が懸念される。

 こんな時だからこそおいしい料理で元気を出そう。少しでも多くの人を励ますために頑張っているシェフチーム。その素晴らしい活動はネットを通じてさらに広がり、参加の問い合わせが殺到している。

twitterなど /written by D/ edited by parumo

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