
冒頭わずか10分。メリハリのある画面作り、息もつかせぬスピーディなストーリー展開に圧倒されたのが、木村拓哉主演の『グランメゾン東京』(TBS系、日曜21時~)だ。
のっけからセーヌ川、凱旋門と、誰もが知っているパリの美しい街並みが現れる。清潔感あふれる広々とした厨房で忙しく立ち働くシェフたち、色とりどりの食材、日仏首脳会談の要人たちを乗せた車列などが短くインサートされ、エッフェル塔を見つめる尾花夏樹(木村拓哉)がバックショットで登場する。
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真っ白なエプロンをパサッと身に着け、厨房へ向かうと、自分のレシピ通りに作らないシェフをフランス語で厳しく叱りつけ、料理の腕を披露する。
だが、そこでいきなりのハプニング。ナッツアレルギーの大臣が最初の料理を口にした途端、その場で倒れ伏す。一体、誰がナッツを混入させたのか――?