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愛知産大三河vs成章

高校野球ドットコム

愛産大三河がリードを守りきり1回戦突破

力強い投球で結果として完封した愛産大三河・高橋一壮君

 昨年夏の記念大会で東愛知大会を制して二度目の甲子園出場を果たした愛知産大三河。今や三河地区を引っ張る存在の一つといってもいいであろう。
 序盤、お互いに走者を出しながらももう一つ決定打がないまま試合は進んでいった。ことに、愛知産大三河は2回、3回といずれも一死で三塁まで進めながら、内野ゴロで、本塁刺殺が相次いだ。

 やっと本塁ベースに届いたのは4回。先頭の山田君が左線二塁打すると、バントで三塁に進め、7番石川君の左前打で帰す。さらに蟹江君のボテボテのゴロが内野安打となり、なおも一二塁。9番渡邊君の中前打で2点目。さらに併殺崩れと小島君の二塁打でこの回4点が入った。ここで、成章の河合邦宗監督は先発の鈴木海宇翔君を諦めて2人目として皿井君を投入。

 しかし皿井君も5回には四球と高橋一壮君の安打などで一死二三塁として、内野ゴロとスクイズがいずれも野選となって、さらに2点が入った。愛知産大三河としては、ここへ基とやって積極的な走塁がいい方向へ出たと言っていいであろう。

 結局、このリードを愛知産大三河が守り切っていった。高橋君は力強い投球で完封。打者34人に対して、7安打9三振で与四球1。まずまずの内容だった。櫻井春夫監督も、「先発したら、よほどのことがない限り、完投ということで考えていました。継投はあまり考えていない」ということだったが、その期待に応えたと言っていいであろう。

 攻撃に関しては、左打者が7人と多い。細かくつないでいくというスタイルである。

「全体としては、ちょっと粒が小さいかなという感じですけれども、やっと粘りが出てきたかなぁというところですね。昨夏の甲子園へ行ったチームを100として考えると、今のチームは技術的にはそれでも70くらいはいっているかなとは思うのですが、気持ちということではまだ30くらいかなぁ。そこを強くしていかないかん」
 と、櫻井監督は、これからの取り組みとしてはメンタル面の強化を挙げていた。そういう意味では、この大会でも勝ち上がっていけば、優勝旗を手にする戦いもあるわけで、そういうプレッシャーでの試合を経験出来ることはやはりメンタル強化ということでも意義ある試合と言えるだろう。

「打てなかったですね。特に切れのいいスライダーに対しては、ほとんど手が出ませんでした」
 成章の河合監督は完敗を認めざるを得ないという様子だった。「私学の強豪に対しては、ビッグイニングを与えてはまず勝てん。食いついていって失点を防いでいかないかんのですけれどもね。3回までは、走者は出しながらも、何とかそれが出来ていたんですがね…」と、4回の失点を残念がった。

 成章は現在2年生は13人だが1年生は25人と多い。そうした中での競い合いの中から台頭してくることも期待されている。ただ、今後を考えると、渥美半島の田原市そのものの人口減少という現実もある。

「ウチも含めて、福江とか渥美農でチームを維持していくこともだんだん難しくなっていく」
 と、歴史ある伝統校ながら、将来的なことを不安視していかなくてはならない環境でもあるという。

記事=手束 仁

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