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日本シリーズ展望。強力打線が間に合ったソフトバンク。エースの帰還を待つ巨人。4タテもあるか!?

野球太郎

 西武ファンの筆者としては、若獅子軍団が勝ち上がって意気揚々と本稿の筆を進めるつもりだったが、現実を思い知った今はやるせない気持ちが強い。

 とはいえ、ひいきのチームが出場していないのは、忖度のない展望記事がかけるということでもある。いち野球ファンに立ち返って、今年の大一番を占ってみよう。

◎マウンドに大エースの姿はあるか

 まずは広島のセ・リーグ三連覇を阻止してリーグ優勝を決め、CSもしっかりと勝ち上がってきた巨人。エースの菅野智之がケガや不調をこじらせても山口俊が投手三冠をさらうなど、盟主の底力が見られたシーズンだった。

 野手陣も40本塁打を放った坂本勇人を中心に、岡本和真やFA移籍の丸佳浩が皆勤賞でチームを牽引。ほかの5球団を引き離したのは当然と言える陣容である。

 こうして日本一を決める舞台まで上がってきたわけだが、カギを握るのはやはり菅野智之だろう。今季は腰痛禍に悩まされたこともあって11勝(6敗)止まり。CSも登板を回避するほどだったが、予定されている第3戦のマウンドに上がれるか否かで、シリーズの行方が決まってしまうこともありえる。

 力量から考えると山口と菅野で3勝、そのほかの投手で1勝というのが巨人の日本一プランに思えるので、大エースの復調が待たれるところだ。

◎鷹のサブマリンが躍動できるか

 一方のソフトバンクは、柳田悠岐の故障などで打撃陣のリズムを作れなかったこともあり、シーズンでは西武の後塵を拝する結果に。しかし千賀滉大を中心とした投手陣が、CSでは山賊打線に「あと1本」を許さずリベンジ。3年連続で日本シリーズに進出した。

 CSではくすぶっていた打線が爆発したことで、日本シリーズ三連覇が現実味を帯びてきた。CSのMVPである今宮健太、ゾーンに入った牧原大成やグラシアルの絶好調が続けば4タテも夢ではない。そう思わせる力を秘めている。

 とはいえ打線は水物なので、キーマンにはやはり投手としたい。千賀滉大…ではなく、彼の後を受ける高橋礼がカギを握る。1軍出場2年目にして初の2ケタ勝利(12勝6敗)を挙げるなど、日本のアンダースロー史に新たなページを刻んだ。この若鷹が巨人の強力打線にどう立ち向かうか興味深い。

 チーム防御率は巨人が3.77、ソフトバンクが3.63とほぼ互角だが、現時点では計算できるサブマリン・高橋がいることでソフトバンクが一歩リードしているように思える。千賀と高橋で3勝できればV3はグッと近づく。

◎天下分け目の頂上決戦、結末やいかに

 去年までの不調がウソだったかのように勝利を重ねてきた巨人。思うようなシーズンが送れなかったもののCSでの一発勝負をものにしたソフトバンク。ともに大きな戦力を持ちながら、対極と言える道のりを歩んできた。

 そんな両チームが雌雄を決する日本シリーズ。勝負強さという面ではお互い譲らぬものがある。好ゲームは必至だ。7戦目までもつれる可能性も、一方的な展開になる可能性もはらんでいるので初戦から刮目して観戦したいと思う。

 ちなみに筆者の個人的な見解としては、「われらが西武に勝ったのだからソフトバンクに日本一になってほしい」というところ。果たして願いは叶うのか。

文=森田真悟(もりた・しんご)

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