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現代のリアル子ども事情と知られざる職業!『漫画家しながらツアーナースしています。』

マンガ新聞

現代のリアル子ども事情と知られざる職業!『漫画家しながらツアーナースしています。』

修学旅行や林間学校など学校の宿泊行事に同行する看護師。通称「ツアーナース」をご存知だろうか。

私は先日、3度めの修学旅行に行ってきた。
1、2度めは中学、高校時代に生徒として、そして今回は添乗員として。

最近、旅行添乗員(ツアーコンダクター)復帰した私は、初めて修学旅行に添乗した。学校の宿泊行事は大型ツアーのため、ただでさえ行程管理は過酷。しかし、たいへんなのは教員や添乗員だけでなく、重責を背負い献身的に支えているツアーナースがいることを知った。

そのツアーナースについて、看護師歴十数年である漫画家が描いたハートフルコミックエッセイ『漫画家しながらツアーナースしています。』を紹介する。


 

 

漫画家しながらツアーナースしています。 1
漫画家しながらツアーナースしています。 1
著者:明
出版社:集英社
  • amazon.co.jp
  • kindle 本

 

この作品は、姪っ子ちゃんが大好きでツアーナースになった漫画家が、現場でのお仕事や心構え、お薬や病気の豆知識、ケガの応急処置、心の問題や先生たちの悩みなどなどを1話完結で描いている。どのエピソードも子どもへの愛溢れる!が、実用的でもある。

 

漫画も武器になる

修学旅行中は休みなく、病気やケガ、あるときは心のケアもするツアーナース。「子どもの数だけ個性があり、対応の仕方も違うのだけど、どの子も、その子なりの成長を見せてくれる」と作者は言う。

 

心に問題を抱えてしまった子どもに対しては、漫画家としての表現力と画力を生かして、お絵かきコミュニケーションを取ることで心を開いてもらえることもあるとか。病気ではない子どもには自ら頑張ってもらえるように背中を押してあげることも必要なのだ。

 

成長する子どもたちはカワイイし、先生たちの子どもたちへの愛にも癒やされると言うが、この職業はかなりハードで体力勝負。そして、人間力なしでは務まらないのではないか。

 

子どもたちの実情、教育現場を知る

このレビューを書いている私自身が修学旅行の添乗員として、保健相談室の付き添いや、具合の悪い子を救急病院へ連れて行ったり、数百名の生徒をたったひとりで看なくてはいけないツアーナースの激務さを目の当たりにし、本書を読んでみた。次の修学旅行添乗にも役立つと実感。

 

職業物語でもあり、現代の子ども事情が見えてくるこの作品。成長期の子どもたちと関わったり、医療や教育に携わる方々にとくにおすすめしたい!

 

 

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