
NHK『スカーレット』公式サイトより
「断言します。あんたには無理や、信楽帰り!」大阪に来たばかりの川原喜美子(戸田恵梨香)にピシャリと厳しい言葉を投げつけたのは、下宿屋「荒木荘」の元女中・大久保のぶ子(三林京子)だ。
きちんと結い上げた白髪、恰幅のいい体によくなじんだ着物と割烹着。重そうな体にもかかわらず、小走りにきびきび歩き、下宿人にお茶を頼まれると「あいよ」と快活に答え、テキパキ支度を始める。
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その堂々たる存在感に一目で釘付けになった。第3週を迎えたNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』の話だ。
『ビバ!大阪新生活』とサブタイトルにあるように、喜美子は故郷の信楽を離れ、大阪にやってきた。これから下宿屋「荒木荘」で女中修業を始めるのだが、下宿屋の主人で下着デザイナーの荒木さだ(羽野晶紀)より断然権限を持っているのが大久保さんなのだ。