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3球団以上競合した場合、当たりクジを引く可能性が高いのは何番目?

週刊ベースボールONLINE

 いよいよ2019年度のドラフト会議が10月17日に行われる。今年のドラフトで競合すると見られるのが大船渡高・佐々木朗希、星稜高・奥川恭伸、明大・森下暢仁の3人。それぞれ4球団が競合するのではという話もあるほどだ。このように競合した場合、順番にクジを引いて交渉権を得ることになるが、例えば3球団以上が競合した場合では、当たりクジを引く可能性が高いのは何番目なのだろうか?

3球団競合の場合は2番目がわずかに勝率が高い



2013年、九共大・大瀬良大地をヤクルト、広島、阪神の3球団が競合したが、2番目にクジを引いた広島・田村恵スカウトがあたりを引いた

 今回は、1989年から2018年までの過去30年間のドラフト会議を対象に、「3球団以上競合した場合、何番目にクジを引いたチームが交渉権を獲得したのか」を調べてみた。

●3球団競合の場合

・1番目にクジを引いて交渉権を獲得
古里泰隆(1989年)
内之倉隆志(1990年)
田中賢介(1999年)
藤岡貴裕(2011年)
安田尚憲(2017年)
村上宗隆(2017年)
根尾昂(2018年)

21回中7回……約33.3パーセント

・2番目にクジを引いて交渉権を獲得
新沼慎二(1997年)
松坂大輔(1998年)
河内貴哉(1999年)
篠田純平(2007年)
服部泰卓(2007年)
東浜巨(2012年)
大瀬良大地(2013年)
柿田裕太(2013年)

21回中8回……約38.1パーセント

・3番目にクジを引いて交渉権を獲得
前間卓(1989年)
伊藤智仁(1992年)
堂上直倫(2006年)
高橋周平(2011年)
高橋純平(2015年)
藤原恭大(2018年)

21回中6回……約28.6パーセント

 過去30年間のドラフト会議で3球団競合は21回発生しており、2番目にクジを引いたチームが交渉権を獲得したケースが8回で最多となっている。ただし、1番目にクジを引いたチームも7回、3番目も6回とそこまで大きな差はないようだ。

 ただ、直近3年間では1番目にクジを引いたチームの交渉権獲得が4回中3回と目立っている。こうした過去の傾向を踏まえると、過去最多の2番目か、次に交渉権獲得回数が多く、勢いのある1番目にクジを引くチームが有利かもしれない。

4球団競合の場合も2番目の勝率が高い



2012年、4球団競合の大阪桐蔭高・藤浪晋太郎を2番目にクジを引いた阪神・和田豊監督が当てた

●4球団競合の場合

 続いて4球団が競合した場合を調べてみた。

・1番目にクジを引いて交渉権を獲得
若田部健一(1991年)
佐藤由規(2007年)

11回中2回……約18.2パーセント

・2番目にクジを引いて交渉権を獲得
川口知哉(1997年)
田中将大(2006年)
斎藤佑樹(2010年)
藤浪晋太郎(2012年)

11回中4回……約36.4パーセント

・3番目にクジを引いて交渉権を獲得
寺原隼人(2001年)
有原航平(2014年)

11回中2回……約18.2パーセント

・4番目にクジを引いて交渉権を獲得
松井秀喜(1992年)
中田翔(2007年)
小園海斗(2018年)

11回中3回……約27.2パーセント

 1989年以降、1991年の若田部から2018年の小園まで4球団競合は11回発生。このうち4回で、2番目にクジを引いたチームが交渉権を獲得している。2019年度は4球団競合が起こる可能性が高いといわれているが、どのチームが2番目にクジを引くことになるのかに注目だ。

レアな5球団以上が競合した場合は?


 5球団以上が競合したケースは過去30年間で12度起こっている。内訳は5球団競合が5回、6球団競合が3回、7球団競合が2回、8球団競合が2回だ。

 5球団競合の場合は、2番目にクジを引いたチームの交渉権獲得が5回中2回で最多。最初に引いたチームも1度交渉権を獲得しているため、5球団競合では2番目までにクジを引くと交渉権が獲得できる可能性が高くなるかもしれない。

 6球団競合では1番目、3番目、6番目、2度起こった7球団競合では1番目と3番目に引いたチームが交渉権を獲得している。史上最多の8球団競合では、1989年の野茂英雄は最後に引いた近鉄、翌1990年の小池秀郎は1番目に引いたロッテが交渉権を獲得(小池は入団拒否)した。

 今年のドラフトで競合するであろう佐々木、奥川、森下の交渉権は、何番目にクジを引いたチームが獲得するのか、17日のドラフト本番を楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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