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ダイヤの中にダイヤ。マトリョーシカみたいなダイヤモンドが発見される(ロシア)

カラパイア

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 人類はダイヤモンドをずいぶん昔から発掘してきたが、今回発掘されたそれは人類が初めて目にするものだ――ダイヤモンドの中のダイヤモンドである。

 ロシア・シベリアで掘り出されたそれはダイヤの中が空洞になっており、そこに閉じ込められたもうひとつダイヤモンドがコロコロと転がっている。それはまるでロシアの民芸品のマトリョーシカ人形のようで、これにちなんでその名も「マトリョーシカ・ダイヤモンド」と呼ばれている。

‘Matryoshka’ diamond found!(マトリョーシカのダイヤを発見)

マトリョーシカ・ダイヤモンド


 じつのところ完璧なダイヤモンドなどほとんど存在しておらず、傷ついていたり、不純物が閉じ込められていたりするのはごく当たり前のことだ。

 そして、これは決して悪いことではなく、そのおかげで地中奥深くに存在する希少な物質にお目にかかることだってできる。

 だが、ダイヤの中に閉じ込められたダイヤなど前代未聞だ。

 選別の最中にこれに気がついた慧眼の持ち主がダイヤモンド鉱業企業アルロサ社に送り、ここでラマン分光法、赤外線分光法、X線マイクロトモグラフィーによる検査が行われた。

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An X-ray of the unusual diamond. ALROSA

なぜダイヤの中に空洞が?


 アルロサ社の研究者が特に関心を示しているのは、ダイヤとダイヤの間の空洞がどのように作られたのかということだ。

 彼らの仮説は次のようなものだ。

地球のマントルの中で超急速に成長したために、ダイヤの中に多孔質の多結晶ダイヤモンド層が形成されたが、激しいマントル活動のためにやがてバラバラに分解。そのおかげで、内部に閉じ込められていたダイヤが自由に転がれるようになったのではないだろうか


気になるお値段は?


 今の段階ではマトリョーシカ・ダイヤモンドは8億年前に形成されたと推定されている。しかしはっきり確定しているわけではなく、今後、アメリカ宝石学会に送られて、さらに詳細な分析が行われる予定だそうだ。

 なおマトリョーシカ・ダイヤモンドは0.62カラットで、大きさは4.8 x 4.9 x 2.8ミリと決して大きいわけではない。その内側のダイヤにいたっては、0.02カラット、1.9 x 2.1 x 0.6ミリとさらに小さい。

 それでも、あまりにも希少すぎて、まだきちんとその価値を見積もることができていないとのことだ。

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 ダイヤ・イン・ダイヤ。

 なにしろ世界のダイヤモンド発掘の歴史でも唯一無二のダイヤモンドだ。ゼロをたくさん並べた破格の価格で、大いにびっくりさせて欲しいところだ。

References:A Diamond Inside Another Diamond Has Been Found In Siberia | IFLScience/ written by hiroching / edited by parumo

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