四国の新球団は本当にできるのか?/週ベ回顧

四国の新球団は本当にできるのか?/週ベ回顧
 昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介す
 昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

スイッチヒッターに戻りたい柴田勲?



表紙は巨人・長嶋茂雄


 今回は『1969年2月17日号』。定価は60円。
 
 以前書いた四国新球団計画は、水面下で続いていたようだ。
 流れはこうだ。
 1968年12月27日、巨人・正力亨オーナーが「四国に新球団をつくりたいから協力してほしいという話があった。母体は西日本放送と四国電気だ」と発言。
 翌日から各紙が反応。この動きの中心人物が参議院議員・平井太郎であること、平井氏の言葉から、他球団、特に近鉄買収の可能性がありそう、など書きたてられた。

 その後、近鉄・佐伯オーナーをはじめ、買収先のウワサが立った南海、西鉄、大洋の各オーナーが「買収にも業務提携にも応じる意思はない」と明言し、この話は終わったかに思われた(南海・川勝オーナーのみ“今は”がついていたらしい)。

 しかし、1月23日の報知新聞が「高松市にプロ専用球場」と一面からスクープ記事。24日には平井氏が高松市で記者会見を開き、
「収容人員5万人のナイター設備付き球場を高松市に建設する。用地は買収済みで来シーズン前に完成予定。球団についてはまだ決定していないが、某球団から人を介し、話が来ている」
 と語った。

 27日には平井氏の実弟・仁之助氏が上京し、正力オーナーと会談。正力オーナーからは、
「まずはノンプロ球団を持って、それをプロに育成してはどうか」
 と助言された。その日のオーナー懇親会の席上では、四国でセ・リーグの試合を増やす方針の申し合わせがあったという。

 関係者からは「新球団を誕生させるとしたら30億はかかる。そんな経費は平井氏は持っていないはずだ」「四国の人口では1試合平均2000人、3000人がやっと。これでは黒字経営はできない」など、否定的な意見が多かった。
 ただ、
「あの平井さんが言っているのだから根拠のない話のわけはないだろう」
 という人も多かった。

 平井氏は議員のほか西日本放送、四国新聞の会長、琴平電鉄、四国電力の役員などを務める四国財界の大物。ほか不動産、ホテル経営など、さまざまな事業を全国展開していたらしい。

 話を変える。68年、右一本で自己最多26本塁打を上げた巨人・柴田勲だったが、表情がさえない。
 打順が五番になったり、そもそもホームランでは塁に残らないことなどもあって、盗塁が激減し、これが意外な影響を与えていたようだ。
 以下、本人の弁。

「足でコマーシャルに使ってもらって収入も結構あったんだが、右にして、走る・柴田から、打つ・柴田になったと言って使ってもらえなくなったんだ。これが痛い」
 外されたのはブリヂストンタイヤとペプシコーラのCMらしい。

 年俸も現状維持。ホームランと打点は増えたが、打率が2割5分台だったことをマイナス理由にされた。監督に「長打を」と言われ、スイッチから右一本にしたのに「それはないだろう」という思いもあったようだ。
 またスイッチに戻すべきかどうか悩んでいるらしい。

 では、またあした。

<次回に続く>

写真=BBM
更新日:2019年10月10日
提供元:週刊ベースボールONLINE

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