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尾上菊之助「ナウシカの物語の深く複雑な世界観に惹かれました」 スタジオジブリ関連作品初の新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』

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『風の谷のナウシカ』が、新作歌舞伎として2019年12月に新橋演舞場で上演される。座頭は、古典歌舞伎でも活躍し、新作歌舞伎『NINAGAWA 十二夜』や『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』を経験した尾上菊之助が勤める。尾上菊之助がナウシカを、中村七之助がクシャナ役を演じる。

今回は、尾上菊之助に、新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』への意気込みを聞いた。8月の取材会で冒頭に尾上菊之助自身から、取材陣へのあいさつがあった。

本日はお集まりいただきありがとうございます。12月に新作歌舞伎として『風の谷のナウシカ』を上演させていただくことになりました。5年前から準備をスタートしておりまして、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとお話しさせていただき、宮崎駿監督のご了承をいただきながら進めてまいりました。すでに大体の脚本が上がっておりまして、今、衣裳、かつら、そして音楽と準備を進めている最中ですので、ご期待いただければと思っております。よろしくお願いいたします。​

ーー『風の谷のナウシカ』という壮大な作品を上演するということにあたって、率直なお気持ちをお願い致します。

私もジブリファンのひとりとして、作品の世界観を大事にしつつ、日本の古典芸能である歌舞伎と、日本を代表するCOOL JAPANのひとつである『風の谷のナウシカ』の融合に携われることを嬉しく感じています。​

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歌舞伎舞台化をご了承いただけたときはとても興奮しました。宮崎監督は「題名を変えない限りはどのようにやっていただいても構いません」とおっしゃってくださったと伺いましたが、それがすごいプレッシャーになりまして。この世界観を大事にしないといけないと改めて思いましたし、宮崎監督が10年以上かかって、1巻から7巻まで描き上げた重みを大事に理解して、通し(昼の部、夜の部を通してひとつの演目を行うこと)を創りたいと思いました。​

ーー『風の谷のナウシカ』のどのようなところを、歌舞伎でやりたいと思われたのですか?

私がはじめてアニメ映画の『風の谷のナウシカ』を見たのはテレビの再放送でしたでしょうか。映画は原作中の1巻~2巻の部分で終わっていますが、以降も宮崎監督は描き続け、より深く複雑な世界観を10年以上かかって完結されました。​

『風の谷のナウシカ』は文明が滅んで1000年後の未来から、現代を照らす作品だと思います。環境問題、エネルギー資源、それから、核や遺伝子操作の問題など、宮崎監督がこれを描かれたのは1980年代で、日本が成長していくときに「このままでいいのか」と思いながら描かれたとおっしゃっていました。その当時、日本はこれからバブルに突入していく頃であまり環境問題などは取り沙汰されていなかった。今の日本は、『風の谷のナウシカ』の世界観に追いついてしまった気がしています。​


尾上菊之助



歌舞伎の古典演目も、古典として残っているものは、その作品に「普遍性」があるから時代が変わっても残っています。​

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