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miwa、ハイキックで自身を再起動!1年半ぶりのシングルを語る

UtaTen

miwa、リブート(再起動)!


──初めまして!よろしくお願いします。

miwa:よろしくお願いします!


──早速ですが、私が今作で一番印象的だったことを話していいですか!?表題曲『リブート』MVのキックの高さすごくないです!?(笑)足めっちゃ上がってる!と思って。人前でキック見せるのは初めてですか?

miwa:(笑)!そうですね、確かに言われてみれば初めてです。



──miwaさんがキックしてることと、そのキックがめちゃめちゃ上がってるっていう衝撃がダブルで来ましたけど、MVの撮影でmiwaさんご自身が印象に残ってることってありますか?

miwa:バンドサウンドでロックな感じなので、演奏シーンを中心にした撮影になっていって。
激しく動く演奏シーンが多くて、エレキを弾いたりアコギを弾いたり首を振ったりしているんですけど、何回も撮っていったので次の日にむち打ちになりました(笑)!


──何回も撮られたということは、撮影は結構長かったんですね。

miwa:そうですね、MVの撮影なので、1日かけて撮りました。回を重ねるごとに皆で激しく演奏しながらでしたね。


──お疲れさまでした(笑)

miwa:いえいえ(笑)。その辺のロックさや熱さをミュージックビデオからも感じていただけたらいいなって思います。


──感じました。なにかツルっと一皮向けたようなmiwaさんが観られるMVで気持ち良かったです。

miwa:ありがとうございます。


──そんな話から始めてしまいましたけど。髪をバッサリ切られてから、シングルとしては初のリリースで、ベストアルバムからはちょうど1年くらい経ちますよね。今のところショートヘアはご自身の中でしっくりきているというか、続けていこうという感じ?

miwa:そうですね、はい。切ってから1年経つんですけど、やっぱりそれまでの10年があったので、長い髪のイメージがまだある方が沢山いると思うので。

今回こうやってパッケージになるっていうことで、改めて「あ、髪切ったんだ」って知る人も沢山いると思うので、新鮮な人もまだまだいるんじゃないかなって思います。


──配信2曲がこの間にもありましたけど、『リブート』は1年4ヶ月ぶりのシングルですよね。この1年4ヶ月という期間はmiwaさんにとってどんなものになったか、聞かせてください。

miwa:ベストアルバムをリリースして、去年は本当に沢山ライブを回りました。武道館から始まって弾き語りツアーもやってベストアルバムのツアーを今年の3月まで回っていたので、1年を通してライブ三昧な日々だったんですけど、その間にも曲作りも定期的にやっていて。

今年の1月はLAでも曲作りをしたので、本当に沢山の曲が書けました。その中でこの『リブート』はドラマのタイアップとして「凪のお暇」の主題歌に決まったので、書き下ろしなんですけど、すごくうれしいなと思っています。



──ちなみにLAで曲作りもされたということですけど、LAで曲を作ることのこだわりというか、miwaさんにとっての意味はどういったものですか?

miwa:海外のクリエイターの人と一緒に曲を作るっていうのを日本で1回やってみたんですけど、それがすごく刺激的で学ぶことが多かったので、楽しいなっていう風に思ったんです。

じゃあ今度は私が行って、再会したり、また新しく出会ってタッグを組んで曲を作ってみたりしたいという気持ちが大きいです。あとオリアンティも「いつLA来るの?」「LAで一緒に曲作りしよう」って言ってくれてたので、オリアンティとも作りました。


──今作の中に収録されてるんですか?

miwa:まだリリースはしてないんですけど…。


──それも楽しみですね!では、ライブ三昧の1年4ヶ月ではあったけどコンスタントに曲作りもされてきて、これからはリリースもしていくような予定ではいらっしゃるんですか?

miwa:そうですね。曲は沢山書いているので、オリジナルアルバムにしていきたいなとまだ考えている段階です。


──楽しみですね。今回『リブート』はドラマの書き下ろしのお話があったかと思うのですが、久しぶりのシングルのカップリング曲として収録された曲たちについても伺わせてください。

miwa:『すべて捨てても』も『リブート』と同じく「凪のお暇」という作品からインスパイアされて作った曲なんです。

主人公の凪は仕事も辞めて、恋愛も踏ん切りをつけて、携帯も捨てて、住む場所も変えて、1から人生をやりなおすところに立っていて。

それなりに働いて生きてOLとしてのキャリアもあって、友人関係だったり恋愛関係だったりっていうものが大人としてちゃんと築いてきたものがあるのに、良いことも悪いこともすべて新しい人生を始めていくっていうのはすごく決意の要ることだなって感じていて、もちろんその重さっていうものも分かりながら選択していったんじゃないかなっていう風に思うと、すごく勇気のもらえる作品だと思っていて。

私自身も髪を切ったり、ベストアルバムで一区切りつけてまた新しいスタートを切ったりっていうところで共感できるところは沢山あって、リンクするなっていう風に思っていたタイミングだったので、作品を読んで共感できる部分を『リブート』と『すべて捨てても』には詰め込みました。


──なるほど。確かになかなかすべて捨てるのは本当にできることじゃないので、なんだかヒヤヒヤしながら『すべて捨てても』は読み進めちゃうような歌詞でした。miwaさんもあの長さの髪の毛を切ることはきっと相当な決意でしたよね。

miwa:そうですね、この10年培ってきたイメージだったりとか、miwaといえばっていうみなさんが持っているイメージがあると思うので、それを無くすことは勇気がいりました。でもこれからの自分っていうのを考えた時に、これから30代に入っていって、等身大を更新していっても世の中のイメージっていうのはそう簡単には変わらないじゃないですか。

思い切って自分からイメージを変えてやってくよっていう意思表示をすることで、イメージって変えられるものだと思うので、私自身がそうやってやることだったり、気持ちだったり、取り組む内容だったりっていうのをどんどん変えていくことはすごく大事だなっていう風に思っていて。


大人になっても夢はあるし、吐き出したっていい!


──『リブート』の歌詞や楽曲についてもう少し詳しく沢山触れさせていただきたいなと思います。「求めたのは ユートピア あなたからは ノーリプライ」っていうフレーズがありますが、私個人的に「ノーリプライ」の歌い方がめっちゃ好きなんです(笑)

miwa:えー、嬉しい(笑)


──なんか”ちょっと投げやりだけど強気”って感じが声から感じられるんです。

miwa:確かに(笑)、そうなんですよ。今回日本語とカタカナの対比っていうか、羅列が言葉遊びみたいになっていて、そうやって歌詞で遊びながら、ノリも良いけど意味を考えるとグサッと来ちゃうみたいなところは意識しました。

一瞬英語を日本語に変換させることで、例えば「返信がない」って意味が伝わる日本語よりも「ノーリプライ」の方が軽く聴けるけど考えてみたら意味がキツイっていうような(笑)


──miwaさんが特に気に入っている歌詞をご紹介頂きたいです。

miwa:歌う時に個人的に気に入ってるのは「共に笑うアミーゴ」って部分です。

「アミーゴ」って友達、友情を意識してるんですけど、それまでは個人の事を言っていて、孤独な人が主人公だと思うんですけど、ここでこういう私たちでいるって、急に仲間を引き連れてる感じが気持ちが良いなって思って。

自分の決断が間違っていないよねって不安になったり、すごく孤独を感じたり、何かを気にしてたり…でもその孤独を抱えてるのって、私だけじゃないよねっていう開き直りの瞬間な気がしてて、そこはすごく気に入ってます。


──曲の最後の方に出て来るからこそグッとくる感じがありますよね。1番では「愛してる なんて 本音さえ言えないでいるなら」と歌われていて、2番では「信じてる 私は私 幸せになるんだ」って言ってるその流れが、愛する気持ちに蓋をしないで自分に素直になることが幸せになれるための秘訣と言ってくれているように感じたりもしたんですけど、それはmiwaさんの中の信念みたいなものが反映されてたりとかってするんでしょうか?

miwa:大人になっていくと、例えば空気を読むのも上手くなったり、周りの人の意見をきいたりとか、自分がこうしたら上手くいくだろうなってことが分かったりとか、そういう能力を身につけていくじゃないですか。

それが社会で生きていくっていうことだと思ううけど、社会の中の一員であるっていうことはやはりどこかで人の気持ちを考えたり、作業を効率良くなるようにとか、そうやって周りの事を見ることができるようになっていって。

それと同時にじゃあ自分の本当にやりたいこととか「私これが良いと思う!」っていうことを押し進められない状況も発生してると思っていて。

本当にやりたいことだったり、思っていることを吐き出せるチャンスって少ないんじゃないかなっていう風に思うから、やりたいことだったり夢っていうのは、大人になってもあるんだよっていう事を伝えたいなって。


──例えばmiwaさんが自分の本音を話せていないなとか、これはワガママになってしまうかなと気持ちを言葉をするのをやめた時に、その感情を発散する方法ってどんなことがありますか?

miwa:こうやって作品として曲になって形になると一つ吐き出せたって感じもしますし、これを歌う度に発散出来たり、これをライブとかで歌って、お客さんが盛り上がってくれたりするとすごく嬉しいですし、消化されていく感じはあります。


──ライブでこの曲はどういう風になっていくんでしょうね、皆で。

miwa:結構ストレス発散な感じもありますよね。


『すべてを捨てても』の歌詞に込めた想い




──続いての曲『すべてを捨てても』について。これが本当にすごいストレートで、すごい振り切った歌詞ですよね。

miwa:ありがとうございます!



──この曲の元になったドラマの主人公は、本当に究極の覚悟を決めたんですよね。ドラマの主人公の女性は本当に周りの友達とかもまっさらにしたんですか?!

miwa:携帯を捨てているので、連絡が誰一人として取れなくて、住む場所も地域を変えているので、誰とも会わないという状況の中で、家具もなくてスタートしていくんですよね。


──例え話ですけど、miwaさんが今全部携帯を取り上げられて、この世からmiwaという歌手の存在を抹消されたとして、新たな人生を今から再スタートさせなきゃいけないってなったとしたら何すると思いますか?

miwa:なにしましょうかね(笑)、海外とかは行ってみたいですかね。


──ということですが、ドラマからインスパイアを受けての『すべてを捨てても』、書いてみていかがでした?

miwa:すごく楽しく書いていけました。漫画を読んで、色々な側面があって、もちろん凪が新生活をスタートする上で、また同じような壁にぶつかったりして、どんだけ環境を変えたり見た目を変えたりしても自分自身の根本が変わってないと同じ問題が起きたり同じことで悩んだり壁にぶつかるんだなっていうところだったりとか。

あとは「気の使いすぎ 悪いこと? 私だって人間だから 傷ついてるよ そのたびに」っていう歌詞を書いたのは、やっぱり凪は空気を読みすぎるところがあったり、皆もそうだと思うしまったく気を使わずに生きてる自由な人ってなかなかいないと思います。皆そういう部分があるからこそ、心ないことっていうのは傷つく事だなって思って書きました。

「誰かをバカにしながら生きることに 何の価値があるの?」っていう歌詞は漫画の中でも凪の元彼は好きな子にまっすぐ好きって言えないみたいなのがあったりして。すごく仕事が出来るのに好きな人のことが分からなくてバカにしちゃったりとか。

SNSとかでも本当のことは分からないけどなんか批判しちゃったりってあると思うんですけど、そういう世の中だからこそなんでも批判の対象になってしまいがちだけど、言っていいことと悪いことあるよね、みたいな。
その先には傷ついてる人もいるんだよっていう事を思いながら書いてました。


──本当に現代を生きる人に聴いてほしい歌詞ですよね。

miwa:そうですね。そうなんです。
だから「言いたいこと言うのが人」っていうのは本当にそうだなと思っています。他人だからこそ言いたいこと言ってるなって思いますね。自分の友達とかすごい親身になれる人に対してだったら言わないような事を、やっぱり顔が見えないから言ったりとか。


──miwaさんがそういうことに対面した時、どう消化しているのかお聞きしたいです。

miwa:気にしないことが一番だなと思っています。悪口とか批判とかに焦点を合わせてしまうのはもったいないなと思っていて、全く傷つかないっていうのは人間なので無理だと思うし、やっぱり心ない言葉は人を傷つけるものだと思うんですけど、でもそれをいつまでも「こういう風に言われた」とかっていうのを気にしすぎるのは、通常の人間関係でもよくないじゃないですか。

例えば本当に誰かとけんかして言われたことをいつまでも引きずってるのはちょっと良くないし、そこにずっと「この人はこれを言った」っていうのを持ち続けるっていうのは、人間関係に支障が出ちゃうので、それと一緒で他人だし誰か分からない人でもいつまでも持ち続けるのは違うなって思うので、そこは”そういう風に言う人もいるな”、とか”そういう風に言われた”と思うようにしてます。


全てを発散しにmiwaのライブへ!


──貴重なお話を伺えました。話は少し戻りますが、この曲で、外見変えても自分自身が変わらなきゃっていうことも歌われているじゃないですか。それこそmiwaさんばっさり髪切られましたけど、切る前と切った後って髪の長さだけじゃなくて自分の中で変わったなって思うことって何かあったりしますか?

miwa:ライブをしていて髪が軽くなったので、パフォーマンスが変わって、そうすると同じ曲を歌ってるのに聴こえ方が違うっていう。

同じ歌詞なのにまるで歌ってる人が違うようなメッセージの届き方だったり響き方が違うっていう反応はすごく感じていて、でもきっと髪を切ったからだけじゃなくて、そうやってパフォーマンスも変わるし自分自身の気持ちだったりっていうものも変わってるんだろうなって思って。

ただ髪を切っただけじゃなくてそれによる自分自身の変化っていうのもあって、それが歌に表れてるんだなとは思います。


──是非変わったmiwaさんの歌声とパフォーマンスを観に行ってほしいんですけど、髪を切ってからのライブはあったんですか?

miwa: 髪を切って初めて回ったのがベストアルバムツアーで、その武道館の公演と渋谷のエッグマンっていう私がデビューライブをした場所でのライブDVDも出ました。本当に少人数なので、このライブでこの変化を感じていただけるんじゃないかなと思います。


──すごいですね、エッグマンにmiwaさんが。とんでもないことになったんじゃないですか?

miwa:すごい距離感も近いですし、ちょうどデビュー9周年を迎えた日で、熱い思いも感じながらのライブになって。その模様も入っております。


──そちらもチェックしていきたいと思います!最後になりますけど、改めて今作『リブート』がmiwaさんにとってどんな一枚になったか、聞かせてください。

miwa:『リブート』っていうのが再起動っていう意味なので、今までのことももちろん大事なこともあるし、良いことも悪いこともあるけど、何か変えたいことがあったり始めたいことがある人の背中を押せるようなシングルになってたらいいなっていう思いがあります。

なにかもやもやしたこととか断ち切りたいことがある人にとってはこの『リブート』を歌って発散してもらったり、皆で歌って発散するのも良いんじゃないかなって思うので。カラオケとかで皆でサビの部分とか叫ぶ、みたいな感じでふっ切ったりしてもらえたらいいんじゃないかなって思います。



Text 愛香
Photo TAKESHI KUDO


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