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巨人・原辰徳監督が1000勝達成にロペスが守備で榎本喜八超え/前半戦のできごとベスト10[前編]

野球太郎

 というわけで、前半戦の球界の出来事を、週刊野球太郎「独断」のランキングで振り返ってみたい。まずは10位から6位の発表だ!

◎第10位:村上宗隆が大躍進

 昨季は、それまでの3年間で1本塁打だった4年目の岡本和真(巨人)が33本塁打、100打点をマークし野球ファンを驚かせたが、今季は村上宗隆(ヤクルト)がそういった存在になりそうだ。

 高卒1年目だった昨季、村上は9月に1軍昇格を果たすと、初出場した試合の初打席で本塁打。ド派手なデビューを飾っていた。しかし、結局、ヒットはその1本だけ。12打数1安打という成績でルーキーイヤーを終えていた。

 しかし、2年目の今季は、オープン戦で4本塁打を放つと開幕からスタメン起用。3月の開幕カードの阪神3連戦こそ9打数ノーヒットと出遅れながらも、4月は6発、5月は8発、6月は5発とコンスタントにアーチを生み出し、セ・リーグの本塁打部門、打点部門で上位争いに食い込むほどの成績を残している。

 なお、高卒2年目以内の最多本塁打記録は中西太の36本(西鉄、1953年)、同じく打点記録は清原和博の83打点(西武、1987年)。これらにどこまで迫れるか。

◎第9位:短いイニングの先発起用が広まる

 早いイニングで代えることを前提に、本来はリリーフの投手を先発させるという起用法は、「ショートスターター」や「オープナー」と呼ばれ、数年前からメジャーリーグで広まっていた。

 NPBでも、日本ハムやDeNAが今季から積極的に採用。とくに日本ハムは、栗山英樹監督が完全に戦術のひとつとして採用している。

 その象徴的な投手が堀瑞輝で、オープナーとして先発したかと思えば、セットアッパーとして試合の途中からマウンドに向かうなど奮闘中だ。

 ただ、このシステムにも弊害がないわけではない。本来は試合の頭から登板し長いイニングをこなすはずの投手が、「第2先発」のような形でロングリリーフを任されるケースもあるからだ。そのあたりは、ベンチと選手がしっかりコミュニケーションを取って気持ちの整理をつけてから起用することが必要だろう。

◎第8位:広島・緒方孝市監督が選手に鉄拳指導

 広島の緒方孝市監督が、6月30日のDeNA戦で全力疾走を怠った野間峻祥に対し、試合後に平手打ち交えた指導を行っていたことが発覚。球団から厳重注意を受けた。緒方監督は、後日、選手やスタッフらに謝罪した。

 鉄拳制裁は、20世紀の球界ではそう珍しくもなかった。これは多くのプロ野球OBが明かしており、「監督室から殴打する音が聞こえた」とか「宿舎に選手が顔を腫らして帰ってきた」などというワイルドな逸話はそこら中に転がっていた。そういうカルチャーに初めて接した外国人選手が球団に抗議をしたという例もあったほど。今回のことでも、消極的ながら監督擁護のコメントを発する解説者も存在した。

 ただ、現代のスポーツ界において、プロアマ問わず、鉄拳制裁や暴力行為はご法度。もちろん、チームの士気を下げ、ファンへの裏切りでもある怠慢プレーは非難されてしかるべきで、今回も原因の一つは野間の気の緩みにある。だからこそ、緒方監督を始めとする首脳陣は、しっかりと言葉でチーム方針の徹底をうながすことが必要だったのではないだろうか。

◎第7位:ロペスが連続無失策記録達成

 DeNAのロペスが5月16日、一塁手として1517回連続守備機会無失策を達成し、榎本喜八(元毎日ほか)の持つ記録を51年ぶりに更新した。

 この日は横浜スタジアムでの中日戦で、7回にロメロが放った二塁ゴロを中井大介がさばいて一塁に送球。それをロペスがキャッチし刺殺が成立(=守備機会成功)、大記録到達となった。

 この記録は2017年8月31日が起点となっており、年間失策ゼロだった2018年を経て今季まで継続されていた。ロペスは、その後も記録を伸ばし続けていたが、6月2日のヤクルト戦で、バレンティンが放った痛烈な一塁への打球を弾いてしまいスコアボードに「E」の文字が点灯。記録は1632回でストップしてしまった。

 とはいえ、約2年間もノーエラーだったのだからとんでもない安定感だ。打力のイメージが強いロペスだが、守備でもチームに大きく貢献している。

◎第6位:原辰徳監督1000勝

 原辰徳監督(巨人)が、6月30日の東京ドームでの広島戦に勝利し、歴代13人目となる監督通算1000勝を達成した。

 この1000勝はすべて巨人でのもの。同様に、巨人のみで達成したのは川上哲治氏(元巨人、歴代11位、1066勝)、長嶋茂雄氏(元巨人、歴代12位、1034勝)の2人だけ。来季も指揮を執るならば、よほどのことがない限りこの両者を上回って歴代の巨人監督のトップに躍り出るはずで、さらに2021年まで体制が続くようなら、星野仙一(元中日、歴代10位、1181勝)を抜いて歴代ベスト10入りを果たす可能性もありそうだ。

 まだ61歳でもあり、当然、さらなる高みを目指すのは間違いないだろうが、監督の歴代最多勝利は鶴岡一人(元南海)の1773勝。これまで原監督がチームを率いた12年間の平均勝利数は約79勝(年間試合数の差は考慮せず)なので、仮に今季の残り試合で30勝近く上乗せしたとしても、頂点に立つにはあと10年はかかることになる。

 ちなみに、歴代最年長監督は2009年に楽天の監督を務めた野村克也の74歳。現役時代は「若大将」と呼ばれた原監督だけに、将来、最多勝&最年長のダブル更新もあるかも!?

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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