ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀~開幕。新たに4振りの刀剣男士も加わり、彼らの物語は大きな広がりを見せる

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀~開幕。新たに4振りの刀剣男士も加わり、彼らの物語は大きな広がりを見せる
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀(きしょうほんぎ)~が、8月3日(土)より天王洲 銀河劇場にて開幕した。 大人気PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMM GAMES/Nitroplus)を […]

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀(きしょうほんぎ)~が、8月3日(土)より天王洲 銀河劇場にて開幕した。
大人気PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMM GAMES/Nitroplus)を原案としたミュージカル『刀剣乱舞』の最新作。2017年、2019年に上演された「三百年(みほとせ)の子守唄」と対になる物語が描かれる。
これまでも出陣してきた千子村正、蜻蛉切に加え、今作から新たな刀剣男士として明石国行、鶴丸国永、御手杵、篭手切江の4振りが登場。徳川家にまつわる“物語”を紡ぐ。
刀剣男士を演じるキャスト6名が登壇した会見のコメント、および演出の茅野イサムからのコメント、ゲネプロのレポートを届ける。

取材・文・撮影 / 片桐ユウ

海外公演や『第69回NHK紅白歌合戦』への出陣など、活躍目覚ましいミュージカル『刀剣乱舞』。

ミュージカル本公演としては、2015年の初演から「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」「三百年の子守唄」「つはものどもがゆめのあと」「結びの響、始まりの音」の5作品を上演している。今作は約1年半ぶりとなる新作。

源氏の時代を舞台とした「阿津賀志山異聞」に「つはものどもがゆめのあと」、新選組にまつわる歴史を追った「幕末天狼傳」には「結びの響、始まりの音」と、物語に繋がりがあったように、「葵咲本紀(きしょうほんぎ)」は、徳川家の歴史に寄り添った「三百年の子守唄」の対となる物語である。

カンパニー全員で一丸となって最後まで戦い抜きたい

初日直前、ゲネプロ前に行われた会見には、明石国行 役・仲田博喜、千子村正 役・太田基裕、蜻蛉切 役・spi、鶴丸国永 役・岡宮来夢、御手杵 役・田中涼星、篭手切江 役・田村升吾が登壇。初日を迎えた心境や意気込みを語った。

まずは仲田博喜が「明石国行はやる気のないキャラクターですが、会見はやる気満々でいかせていただければと思います!」と張りきって挨拶。さらに「今、笑うところです!」と続けて場をなごませる。
「たくさんの方の期待を背負っている作品だと思いますが、稽古を重ねたことで、キャスト、スタッフでつくってきたものを最高の状態で届ける準備ができたと思っています。全74公演、カンパニー全員で一丸となって最後まで戦い抜きたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と述べた。

太田基裕は、千子村正として初登場した2017年「三百年の子守唄」から、大型ライブ、2019年の上演に続いての出陣。「今回は新作公演ということで、また千子村正の新たな一面に出会えると思うと、僕自身も非常に楽しみで仕方ないです。お客様にとって心に残る素敵な作品になるように頑張っていきますので、長い公演になりますが応援のほどよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

spiが演じる蜻蛉切も、太田が演じる千子村正と同時期の登場と出陣を重ねている。「僕自身、個人的にいち“刀ミュ”ファンとして、新作公演に、新しく刀剣男士が出てくるのが本当に嬉しくて、稽古場でみんなの稽古も見てワクワクしていましたし、毎日みんなをご飯に連れて行ったりもして、ワクワクが溢れちゃっていました(笑)。この作品を早くお披露目したいという気持ちです。皆さまの前に4振りが出ていくのを非常に楽しみにしています」と、高ぶる気持ちを明らかにしていた。

以下、鶴丸国永、御手杵、篭手切江の3振りも“刀ミュ”初登場となる。

鶴丸国永 役の岡宮来夢は「稽古期間は僕にとって初めてのことが多く、本番も自分にとってたくさんの挑戦になると思っています。いろんな不安やプレッシャーをたくさん感じながら、それも全部楽しみながら、74公演を頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」とフレッシュに挨拶。

御手杵 役の田中涼星は「今回4振りが初出陣ということで、太田さんやspiさんからいろいろアドバイスをいただきながら、新しい4人でお互い助け合い、鼓舞し合いながら稽古に臨みました。この作品をお客様のもとに届けられるのが楽しみであり、ドキドキしています。74公演、最後まで精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします」とコメント。

篭手切江 役の田村升吾は「この作品、『葵咲本紀』は時間をかけてつくってきた作品なので、やっと幕が上がるのかと思うと素直に嬉しいです。僕個人としての見どころは、篭手切江が初めて登場するシーン。今までのミュージカル『刀剣乱舞』にない新たな試み、挑戦だなと思うので、ぜひそこを見ていただけたらと思います! 彼が作品の中でたくさん成長していくと思うので、ぜひ劇場で見ていただければ嬉しいです」とアピールした。

今後の刀ミュの様々な可能性を提示したという意味で、今作は岐路に立つ作品

演出の茅野イサムは会見には不在だったが、コメントリリースがマスコミに向けて配布されており、その中で本作を披露する喜びを伝えた。

新作の内容について、茅野は「物語に関しては、お客様それぞれに受け止めていただきたいので多くは語りませんが、今回は冒頭からとても驚きのある始まり方で、最初に脚本を読んだ時からこの物語に強く惹き込まれました」「演劇的構造はこれまでのものとは全く異なります。ご覧になるお客様には、『なるほどそう来たか』と思っていただけるのでは、と思います」と自信たっぷり。

脚本を担当する御笠ノ忠次と共に「演劇人として、毒にも薬にもならないようなものを作りたいとは思いません」と語り合っていることも明かし、「「刀剣乱舞-ONLINE-」に描かれていることや、更にその根底にあるものをもっと抉っていきたいという気持ちで、今回の脚本も色々なことに果敢に挑戦しています」「今後の刀ミュの様々な可能性を提示したという意味で、今作は岐路に立つ作品といえるかもしれません。この作品を生み出したことによって、ますますミュージカル『刀剣乱舞』の物語が広がっていくと思います」と、作品と真摯に向き合い、かつ挑戦し続けている姿勢を伺わせていた。

さらに、新たに登場した刀剣男士たちについては「明石国行 役の仲田博喜は、生まれが関西ということもあって、明石国行の話す独特の方言もとてもよく馴染んでいますし、掴みどころのないこの役を体現出来る役者です。鶴丸国永を演じる岡宮来夢はこれまで殆ど舞台経験がなく、何ものにも染まっていない真っ白な彼は、鶴丸国永の無垢な姿と重なります。その見た目と中身のギャップで皆様を驚かせたいです」「御手杵 役の田中涼星は、頭のてっぺんから爪先まで正に御手杵。肉体だけでなく、御手杵の気さくでおおらかな雰囲気を持ち合わせた俳優で、非常に頼もしい存在です。篭手切江を演じる田村升吾は、過酷な稽古場で“れっすん”に取り組む姿が、“すていじ”に立つことを夢見る篭手切江と重なって見えました。我々にどのような夢を見せてくれるのか楽しみです」と、それぞれに対して愛情溢れるコメント。

彼らを迎え入れた太田とspiにも言及し、「ミュージカル『刀剣乱舞』は役者さんが取り組まなければならないことがとても多く、また求められるレベルも高いので、皆それぞれに大変な思いをしていると思います。そんな中で、蜻蛉切 役の spi と千子村正 役の太田基裕は、この座組にとって柱のような存在です。彼らのスキルと情熱、そして芝居に対する取り組み方。これはすべての出演者の強烈な刺激となっています。太く揺るぎない柱としなやかに強い柱のように、全く違うふたつの個性でこの座組、そして『葵咲本紀』という作品を支えてくれています」と信頼を寄せ、今作で登場する俳優陣についても「さらに歴史上人物を演じる個性際立つ俳優たち、そして我らが誇る百戦錬磨のアンサンブル。彼らの活躍にも期待してください」と述べて、カンパニーの魅力を誇った。

新鮮さが光り、物語が深く染みわたる

このあとは、ゲネプロ第1部(ミュージカル)の内容をレポートする。

まずは前作「三百年の子守唄」のあらすじを振り返りたい。

歴史改変を企む歴史修正主義者たちが遣わした時間遡行軍の手によって、全滅の危機に瀕した松平軍があった。当主・松平広忠も瀕死の重傷を負い、その場に遭遇した刀剣男士たちに赤子を託して息絶える。その赤子こそ、後の徳川家康。
歴史どおりに時を進めるべく、刀剣男士たちは戦死した家臣に成り代わって徳川家康を育て上げ、一生を支える……。

本作は、千子村正は井伊直政、蜻蛉切は本多忠勝として上記の任務を継続している。

「葵咲本紀」の物語は、慶長五年七月、徳川家康(鷲尾 昇)が会津征伐を目指して陣を構える下野国小山から始まる。
長男の松平信康(大野瑞生)を失った家康にとって、世継ぎは結城秀康(二葉 要)か徳川秀忠(原嶋元久)。だが家康は優秀な秀康ではなく、その弟である秀忠に重要な任務を命じる……。

徳川家康の家紋は「葵紋」。徳川家=葵の世継ぎ問題における葛藤と真相が、今作で刀剣男士たちが赴く時代=歴史のキーポイントとなっている。

「三百年の子守唄」で起こった出来事により、千子村正は胸の内に怒りを抱いていた。蜻蛉切は諌めるが、その感情を否定もできない。同じ村正の一派として千子村正を気遣う蜻蛉切と、浮世離れしているように見えて情け深い千子村正の関係性は健在だ。
むしろ今作は、前作で垣間見えていた2振りの関係はこうした出来事によって強固なものになったのだという、裏打ちのエピソードにも思える。

太田基裕の演じる千子村正は一層妖しげに美しく、それでいて激情を顕わにする場面もあり、刀剣男士が人の姿を成したことで、受け止めざるを得なくなった“感情”の重さを体現している。
「三百年の子守唄」の際は大倶利伽羅が、とある農民との交流を通じてその揺れ動きと成長を見せていたが、その裏で千子村正もまた、こうした経緯で変化していたのだと認識することになるだろう。

一方、本丸では審神者の命により刀剣男士たちが集められる。
鶴丸国永を隊長として、明石国行、御手杵、篭手切江が編成され、敵が狙う結城秀康(二葉 要)を守るべく4振りは過去へと飛ぶ。

新たな刀剣男士が刀ミュシリーズで登場する際は、顕現(=刀剣男士たちが新たに本丸に出現すること)したという場面が多かったが、今作の鶴丸国永は長い任務から戻ってきたところで、審神者の心情を汲み取り、真意すら交わすほどの仲のようだ。ゆるりと舞う様と澄んだ歌声が鮮やかな印象を残す。

気怠げでミステリアスな明石国行、温和そうな御手杵、日々“れっすん”に励む篭手切江と、濃いメンバーながらも冷静に状況判断できる面子が揃っており、まったく不安を感じさせない編成だ。

4振りは千子村正と蜻蛉切と下野国小山で合流。だが、そこで見たものは時間遡行軍に取り込まれた結城秀康の姿だった。さらに戦場で出会った永見貞愛(二葉 勇)は、秀康とソックリの容姿をしており、刀剣男士たちは徳川家の真実を知ることとなる……。

これまでのシリーズ第1部の中では珍しいロックテイストの楽曲や、槍が2振り出陣していることによる殺陣のバリエーションなど、新鮮さが光る今作。その中で心情を語らうふたり、あるいは2振りという芝居は物静かで、一層染みわたった。

2部はペンライトを振りながら刀剣男士のパフォーマンスを応援できるライブ構成。審神者へ呼びかける刀剣男士たちに、ぜひ全力の笑顔で応えて欲しい。

本作は、8月18日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演。その後、8月30日(金)~9月8日(日)大阪・サンケイホールブリーゼ、9月14日(土)~9月28日(土)兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、10月4日(金)~10月6日(日)福岡・アルモニーサンク北九州ソレイユホールと3都市を巡り、東京凱旋公演を10月19日(土)~10月27日(日)TOKYO DOME CITY HALLにて上演する。大千穐楽は全国の映画館でのライブ・ビューイングとLIVE配信が行われるほか、本公演のBlu-ray&DVDも2020年に発売される予定だ。

ミュージカル『刀剣乱舞』 〜葵咲本紀(きしょうほんぎ)〜

東京公演:2019年8月3日(土)〜8月18日(日)天王洲 銀河劇場
大阪公演:2019年8月30日(金)〜9月8日(日)サンケイホールブリーゼ
兵庫公演:2019年9月14日(土)〜9月28日(土)AiiA 2.5 Theater Kobe
福岡公演:2019年10月4日(金)〜10月6日(日)アルモニーサンク北九州ソレイユホール
東京凱旋公演:2019年10月19日(土)〜10月27日(日)TOKYO DOME CITY HALL

<ライブビューイング>
2019年10月27日(日)18:30開演
*映画館だけでしか見られない特典映像の上映も決定。
詳細はこちら

原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
演出:茅野イサム
脚本:御笠ノ忠次
振付・ステージング:本山新之助 桜木涼介

出演:
明石国行 役:仲田博喜
千子村正 役:太田基裕
蜻蛉切 役:spi
鶴丸国永 役:岡宮来夢
御手杵 役:田中涼星
篭手切江 役:田村升吾

徳川家康 役:鷲尾 昇
松平信康 役:大野瑞生
結城秀康 役:二葉 要
永見貞愛 役:二葉 勇
徳川秀忠 役:原嶋元久

ほか

主催:ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
(ネルケプランニング ニトロプラス DMM GAMES ユークリッド・エージェンシー)

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@musical_touken)

©ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

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更新日:2019年8月14日
提供元:エンタメステーション

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