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静岡裾野シニアvs京葉ボーイズ

高校野球ドットコム

137キロ右腕・山口凱矢が見せた圧のある直球 静岡裾野シニアが京葉ボーイズの「5冠」を阻む

先発マウンドに立った岩田悠聖(静岡裾野シニア)

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 8月12日から始まったジャイアンツカップ2019。13日は2回戦8試合が行われ、市川市国府台公園野球場では「中学5冠」を狙う京葉ボーイズと、春の選抜大会で準優勝に輝いた静岡裾野シニアが激突した。

 シニアとボーイズのトップレベルに位置するチームの対戦となったが、この試合で注目していたのは、京葉ボーイズのスラッガー・海老根優大と静岡裾野シニアの137キロ右腕・山口凱矢であった。

 海老根は昨年の秋に取材をさせていただいた選手であるが、相変わらず高い身体能力を見せる。体の強さ、バットを振る強さは中学生離れしたものがあるが、見逃せないのは足と肩だ。シートノックではセンターから矢のような送球を見せ、走力もただ速いだけでなく走る姿勢がいい。
 この試合では力みが見られ、ノーヒットと悔しい結果に終わったが、身体能力や全体的な身のこなしはやはり中学生レベルを超えた域にある。



京葉ボーイズの4番・海老根優大

 そしてそんな海老根を始めとする、強打の京葉ボーイズ打線を無得点に抑えた静岡裾野シニアも、好投手を揃えるレベルの高いチームだった。
先発のマウンドに立ったのは、背番号1の岩田悠聖。背番号18を背負う山口と共に、昨年の選手権大会優勝と、今春の全国選抜大会準優勝に貢献した投手だ。

 岩田の良さは、全体的なバランスが良いところだ。直球にも強さあり、コントロールもまとまっている。フォームに大きな癖もなく、変化球でもカウントを取る技術がある。大舞台も経験しているためか、余計な力みも全く感じられず、淡々と京葉ボーイズ打線を打ち取っていく。
 岩田は5回を無失点に抑える好投を見せ、山口へとバントを繋いだ。



137キロ右腕の山口凱矢(静岡裾野シニア)

 そして6回からマウンドに登った山口は、噂通りの速球派投手であった。
 前日にジャイアンツ球場で行われた、糸島ボーイズとの1回戦では135キロを記録しており、この試合でも圧のある直球で2イニングをピシャリと抑えた。
 昨年から怪我が続いていたと話す山口だが、大舞台に合わせてしっかりと結果を残した。

 投手陣の好投に打線も後押しされ、試合は序盤から静岡裾野シニアのペースで進む。
 2回表、静岡裾野シニアは二死二塁のチャンスを作ると、8番・大橋優太がレフト前ヒットを放って送球が逸れる間に2塁ランナーが生還。さらにその後、二死一、三塁の場面から、1番・北嶋優希哉がライトフェンス直撃のタイムリースリーベースを放ってさらに2点を追加する。
 静岡裾野シニアは4回、5回にも追加点を挙げて、試合の主導権を握った。



敗れたが京葉ボーイズのリリーフのマウンド立った伊藤地宏も左の好投手であった

 反撃したい京葉ボーイズは、5回裏に無死一、三塁のチャンスを作り、犠牲フライを狙ったが、静岡裾野シニアのセンター・大橋建仁のバックホームに阻まれ、得点を挙げることが出来ない。
 結局試合はそのまま5対0で静岡裾野シニアが勝利し、準々決勝進出を決めた。

 「中学5冠」を目指した京葉ボーイを、投打で高いレベルを見せた静岡裾野シニアだが、試合後に静岡裾野シニアの松川良監督は、リトルシニアトップレベルのチームとしてのプライドがあったことを明かした。

 「相手も良いチームでしたが、こちらも昨年夏の優勝、春の準優勝チームというプライドがありました。今年の夏の選手権は出場できなかったので、モチベーションも高く、準備期間もありました。ミスなく戦えたことが良かったと思います」

 勝った静岡裾野シニアは、14日の準々決勝で八王子シニアと激突する。
 関東の強豪シニア同士の対決に注目だ。

(文=栗崎 祐太朗)

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