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自分と向き合い見つけた、片平里菜の「愛」とは?

UtaTen

片平里菜とは?



片平里菜さんは1992年生まれ、福島県福島市出身のシンガーソングライターです。

Galileo Galilei、ねごと、緑黄色社会などの受賞者を出した、10代アーティスト限定の音楽フェス「閃光ライオット 2011」で、1万組の中から審査員特別賞を受賞。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの主催フェス「NANO-MUGEN FES.2012」のステージに立つなど話題となり、満を持して2013年に『夏の夜』でメジャーデビューしました。

彼女は、福島で東日本大震災を経験しており、復興支援プロジェクト「東北ライブハウス大作戦」や、福島で行われた「風とロック芋煮会」などのライブやイベントに多数参加しています。

これまでにリリースされてきた楽曲は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの山田貴洋さんをはじめ、様々なアーティスト・ミュージシャンなどによるプロデュース・コラボ楽曲が多く、東京スカパラダイスオーケストラの楽曲へのゲストボーカル参加、細美武士さんやTOSHI-LOWさんとのステージ共演など、彼女の活動は多岐に渡ります。

そこには、当時ブームとなった「ギター女子」(ギターを弾き語りで歌う女性アーティストの総称。略称は「ギタ女」)というパブリックイメージの払しょくが根底にありました。

人気の火付け役『女の子は泣かない』


女の子は泣かない



タイトルは、クリスティーナ・アギレラの『The Voice Within』にある「Young girl,don’t cry」というフレーズが由来になっており、歌詞は友人の経験談がもとになっています。

この楽曲は、心無い男性に傷付けられながらも、強く在ろうとする想いが描かれています。

自分の都合でしか動けない彼に振り回され、自分の時間がつくれずにいる彼女は、これが傷つく恋だという自覚もあるのに、彼に惹かれ、逃げられずにいる。その恋の結末は、やはり悲しいものでした。



“ただのおもちゃ”にされてしまっても、笑顔でいようとする健気な姿に、自分を重ね、勇気づけられた人も多いのではないでしょうか。

自分を模索し続けたコラボ楽曲



当時ブームとなった“ギター女子”のビジュアルと、多くの女性の共感を得た『女の子は泣かない』により、ラブソングを歌う等身大の女性といったパブリックイメージがつきました。

片平里菜さんは、本当の意味での“等身大の歌”を届けるべく、交流の深い多くのミュージシャンと、様々なジャンルや異なるアプローチで作品を発表してきました。

始まりに





東日本大震災の年に作られた楽曲で、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの山田貴洋さんのプロデュースにより、メジャーデビュー前に配信シングルとしてリリースされました。

「世界のせい」にしたい、「まだ選べない」「重たい足取り」など、後ろ向きな言葉を織り交ぜつつも、ここからスタートさせようという前向きな意思が込められています。

Party





SCANDALが編曲と演奏で参加しており、PVでは「Girls Party」をテーマに制作されたこともあり、普段のナチュラルな姿ではなく、ばっちりメイクでカラフルな衣装をまとった片平里菜さんの姿を見ることができます。

最高の仕打ち





2016リリースの2ndアルバムではHAWAIIAN6の安野勇太さんがプロデュースを担当し、一発録りによるレコーディングが行われました。

昨年11月にリリースされたベストアルバムでは、THE BACK HORNプロデュースによる新録バージョンが収録されています。

『愛のせい』で見つけた強さ



試行錯誤の末にたどり着いた、ターニングポイントになった曲は『愛のせい』。タイトルから想像するよりも尖った歌詞が印象的です。

これまでのように世界観を広げていくのではなく、自分の内面を凝縮させることでメッセージ性を高めており、その強さゆえアルバムのタイトルトラックにもなりました。

なお、アルバムの全サウンドプロデュースは石崎光さんが担当。これまでのように複数名によるプロデュースではなく、彼のみが担当したということにも、“これが片平里菜だ”というアルバムを制作したい想いを感じ取ることができます。



無駄なものをそぎ落とし、残った“正義”をもって発せられていく言葉たちは、全部“愛のせい”に繋がります。この“愛”とはどのような愛なのでしょうか。

逆の立場から考えると、何かへの愛のために奪い、見失い、言葉を無くす。そして、裏切り、逃げ出し、何も感じなくなっていく。“正義”は必ずしも一つではなく、その人にはその人の“正義”があり、相容れなければ反発しあってしまう。

どちらが正しいのか、間違っているのかを、誰が判断できるでしょうか。

それでも、言わずにいられない、どこかにお互いが納得できるものがあるかもしれない。諦めたくない。そういう想いを感じ取ることができました。こうしたことは震災に限らず、日常のあらゆるところにあるのだと思います。

自分を信じ続け、これからも歌う



彼女はこれからも多くの人に歌を届けようとしています。

ぜひ直接あなたの耳で、心で、彼女のメッセージを受け取ってほしいです。


TEXT 和泉茉莉

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