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作野友哉[鎌倉学園]1球の怖さを知った春を糧にする左腕/神奈川注目プレーヤー

週刊ベースボールONLINE

夢の甲子園切符をつかむため、一投一打に魂を込める。集大成の夏――。神奈川を熱くする注目選手から目が離せない。


鎌倉学園・作野友哉

作野友哉(さくの・ともや)
投手/178センチ73キロ/左投左打/3年

 仲間が投げる舞台を作ってくれた――。春の県大会、東海大相模との準決勝で作野友哉はその思いを胸に先発マウンドに立った。

 エースが体調、投球とも本調子でない中、代役をまっとうしたのが、川瀬一毅であり、本多康二朗であり、荒川和慧だった。彼らの労に報いる投球をする――。左腕は初回からしっかり腕を振り、そこまでの7試合で計97得点の強力打線を4回まで無失点に抑え、奪三振も6を数えた。だが5回裏の一死後、四球と単打で一、二塁とされると、自らの暴投で二、三塁に。二番・遠藤成(3年)にスライダーをすくわれ、右翼席に3ランを運ばれた。

「完全に失投です。暴投がスライダーだったので、今度はワンバウンドしないように投げたのですが……。結果的に甘く入ってしまいました。悔やまれます」

 1球の怖さを教えられた作野だったが「相模相手でも真っすぐは通用すると思いました」と収穫も得た。2ストライク後の高めのつり球に、相模の打者が手を出すシーンも何度か見られた。それだけストレートに勢いがあった。敵将の門馬敬冶監督も「ボールになる球も力があった」と認める。作野は「冬場に足腰を鍛えてきた成果か、と。昨秋よりは格段に良くなっている感じはします」と話す。

 結果的に8安打4失点で敗戦投手となったが、堂々としたマウンドさばきが印象的。竹内監督は完投した作野に及第点を与えた。

「県大会では初登板になりましたが、背番号『1』らしく堂々と投げてくれましたし、練習のとき以上に、低めに丁ねいに投げてくれたと思います」

 関東大会出場がかかったこの試合、竹内智一監督は作野に託していた。

「本人も先発を志願してきましたが、ウチのエースですからね。準決勝は作野でいくつもりでした」

 小、中では三番手だった作野のポテンシャルを引き出したのが竹内監督だ。昨春は横浜との準決勝で登板機会を与え、経験を積ませてきた。作野は「竹内監督からは常日頃、上と下を連動させるように、と指導されています」と言う。

 真っすぐに対する手応えと、1球の怖さを知った春。タテヨコ2種類のスライダーとチェンジアップの精度を高め、夏はもっと、カマガクの背番号1を輝かせる。

写真=BBM

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