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大坂なおみ、伝説のテニス選手が心配する「燃え尽き症候群」

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 1970年代後半、女子テニス界はトレーシー・オースチンの話題で持ちきりだった。彼女は1979年の全米オープンで優勝を飾るのだが、このとき、まだ16歳。翌年4月には、17歳3カ月26日という史上最年少(当時)で世界1位となった。

 

 ところが、その後は過度の重圧から目立った活躍は見せられず、21歳の誕生日を迎える前に、競技生活が不可能な状態に陥ってしまった。

 

 じつは、現在56歳になったオースチン本人が自分の姿をダブらせてか、大坂のメンタル面を心配しているという。

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 ウィンブルドンでの姿を見て、「気持ちよくプレーできていないようだった。彼女は、女子テニス界最大のスターの一人だが、とてもシャイで、スポットライトに当たったとき(重圧に)のみ込まれてしまう」と指摘したのだ。

 

 現在、周囲には助け舟を出す人間も見当たらない。大坂に近い関係者が語る。

 

「コーチのジャーメイン・ジェンキンス氏は、窮地に陥っている彼女に『君ならできる』と当たり前のことしか言えない。練習でも彼女はめったに笑わなくなって……。いま、必要なのは、いつでも笑顔が絶えない『サーシャ』なんです」

 

 まわりの人間がみんなで、なおみを支えなければ−−。それが前コーチのサーシャ・バイン(34)の信念だった。2017年12月に世界68位だった大坂を、2019年1月の全豪オープンで世界1位まで押し上げたサーシャ。2018年の最優秀コーチ賞にも輝いた。

 

《何より助かるのは明るく陽気な友人たちが周囲にいることだ。彼らからの積極的な励ましがあれば、立ち直る勇気も湧いてくる》

 

 これは、7月11日発売の『心を強くする』(飛鳥新社刊)で、サーシャが語っている「メンタル論」だ。

 

 さらに同書では、サーシャが「なおみからの誘いがあれば、いずれまた彼女と組んでもいい」「私は本当になおみが好きなのだ」と “ラブコール” を投げかけている。

 

 2019年1月の全豪オープン後、大坂側からコーチ関係の解消を告げられたサーシャだが、今でも「やっぱり俺がいなければ……」という気持ちで大坂のことを見つめているという。現在、彼はクリスティナ・ムラデノビッチ(仏)のコーチを務めている。

 

「ムラデノビッチは、ダブルスで世界1位ですが、シングルスは世界48位(7月1日時点)。大坂から離れた後、大物からも声がかかったサーシャですが、『いつでも大坂のサポートができるように、強豪ではない選手を選んだ』といわれています」(テニスライター)

 

 サーシャの中には、突然コーチを離れなければならなかった無念があるのだろう。

 

《果たしてこの終幕は相応しいのだろうか。いまもそういう思いは消えない》(『心を強くする』より)

 

 恩師からの熱いラブコール。実現可能性は0ではないはずだ。

(週刊FLASH 2019年7月23・30日号)

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