【写真50枚】『マクロス』河森正治の40年・全仕事! 膨大なメカデザインから幻の企画案まで…「河森正治EXPO」の歩き方

【写真50枚】『マクロス』河森正治の40年・全仕事! 膨大なメカデザインから幻の企画案まで…「河森正治EXPO」の歩き方
『マクロス』シリーズの監督や、数多くのメカデザインなどを手掛けるビジョンクリエイター河森正治のプロデビュー40周年記念展「河森正治EXPO」が、東京ドームシティ Gallery AaMoで開催中だ。これは彼が宇宙開発者を […]

『マクロス』シリーズの監督や、数多くのメカデザインなどを手掛けるビジョンクリエイター河森正治のプロデビュー40周年記念展「河森正治EXPO」が、東京ドームシティ Gallery AaMoで開催中だ。これは彼が宇宙開発者を目指した大学2年生にプロデビューして以来、40年に渡る創作の軌跡を追ったもので、会場には作品の企画書やシナリオ案、絵コンテ、そして取材写真や創作メモの数々が展示されている。

その膨大な資料の数は、じっくり見れば一日では足りないほど。さらにK40 ドームシアターでは会場限定の特別映像もスペシャル上映! こちらの映像もここでしか味わえない興奮が体感できた。

取材・文・撮影 / 塚越淳一

そのアイディアはどこから生まれるのか。ビジョンクリエイターの頭の中を覗ける『河森正治EXPO』を堪能せよ

「河森正治EXPO」内覧会に登場した4人。(写真左から)梶 裕貴、西川貴教、河森正治、寺島拓篤。

河森正治の携わってきた作品のタイトルがびっしりと描かれているアプローチを抜けると、メインパビリオンが広がる。『マクロス』シリーズ、『アクエリオンEVOL』、『ノブナガ・ザ・フール』『交響詩篇エウレカセブン』の巨大立像の迫力に圧倒されていると中央の花道には、歴代ヒロインのフィギュアが展示されている。

ヒロインのフィギュアが飾られているスペースは『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』のシェリル・ノームのライブ演出(「ユニバーサル・バニー」)でお馴染みの歯車が土台になっていた。

無限拳はプラモデルの箱によって作られていて、そのアイディアが素晴らしい! 実際は「作るのにいくらかかるんですか?」と言われ、資料をあさっていたら出てきたプラモデルの箱を使えばいいんじゃないかと思いついたところから実現したそうで、実は予算の都合でもあったと河森自ら話していた。

『アクエリオン』シリーズの無限拳「破常識拳」が壁をぶち破った下には、DX超合金のVF-1Jが。しかもファイター、ガウォーク、バトロイドという3形態に変形しているところが立体的に展示されているのが面白い。

マクロスのバルキリーVF-1Jを使い三形態への変形を完全再現している。36年目の集大成とメーカーが打ち出していたのもうなずけるディテールの素晴らしさ! 筆者も2台所有している。

変形中のポージングのこだわりがすごい! 手が出てくる瞬間を表現するというマニアックさ!

PlayStation 3用ゲーム『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』のオリジナルの新型バルキリーYF-30クロノス。変形機構などを見ると、『マクロスΔ』のVF-31 ジークフリードにつながっているのがよくわかる。

また「K40ドームシアター」では、ここだけでしか見られない特別映像が見られた。河森正治ファンであれば、これまで彼がデザインしてきたロボットが一緒に動いている映像が見られるだけで胸躍るものがあるはずだ。しかもドームということで、目の前で戦闘が行われているような臨場感が得られるし、一度ですべては見切れないということも、リアルに戦闘を体感している感覚になって面白かった。

クリエイティブパビリオンでは、ビジョンクリエイター河森正治の真髄に触れることができる。ものすごい物量の企画案。物語の構想から、『マクロスF』ならばライブ演出のアイディアまで、かなり具体的なイメージがスタッフに伝えられていたことがわかる。さらにメカのデザインのスケッチも感動的だ。取材などでは監督としてメディアに出ることが多いので、どうしてもそのイメージがあるが、あらためて彼がメカデザイナーであることを思い知る。

そして、この作品にも携わっていたんだと、新たな発見をしたりすることもあるだろう。中でも面白かったのは、コンペで落ちてしまったデザインの展示もあったことだ。『COWBOY BEBOP』のソードフィッシュIIのデザインなどは興味深かった。「ボツを食らっても諦めなければ何かができるということを伝えられれば」と河森も語っていたが、実際にここに展示しきれないくらいボツになった企画はたくさんあるのだそう。

クリエイティブパビリオンを抜けるとインスピレーションパビリオンとして、取材で海外に行ったときの写真や思考年表などがある。そして今後の活動情報が飾られたフューチャーパビリオンで「河森EXPO」を歩き終える。

フューチャーパビリオンでは6月14日公開の『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』の情報もあったが、40年のクリエイター人生の中で、原作モノを監督するのは初めてとのこと。それもかなり意外ではあるが、河森は「ゲームをやったことがない人でも楽しめると思うし、自信作なので、ぜひ見てください」と力強く語っていた。

また別途800円で音声ガイドも配布。河森正治ver.、東山奈央ver.、中村悠一ver.の3種類。河森氏は展示内容について詳しい解説を、声優バージョンは、それぞれの参加作品の思い出なども交えながら案内してくれる。

地球を飛び出すような発想を生み出すのが、小さい机の上というのが面白い。きっとこの机は宇宙とつながっているのだろう。ただ河森氏は、電車の中など、どこでも仕事をしてしまうことでも有名である……。

板野サーカス(アニメーター板野一郎氏によって確立された映像表現技法のひとつで、立体的超高速戦闘アクション、または、その特徴を踏襲したアクションシーンを指す)はロケット花火から着想を得たというのは有名な話。「板野さんとは『クラッシャージョウ』の現場でロケット花火の話で盛り上がって、『マクロス』に誘った」(河森)という。内覧会ではその『クラッシャージョウ』の原作者である高千穂遙と河森氏が談笑している一幕も。

海外、特にアジアでの取材は、そのまま河森氏の発想の元になっていたりする。それは書籍『河森正治 ビジョンクリエイターの視点』などでも詳しく語られている。

このEXPOのためにデザインした可変ロボットバイクをレコビルダーの協力で実寸大で立体化。変形機構までは再現できなかったとのこと。ちなみにコンセプトは「現在の技術で実現可能な可変ロボットバイクの提案」。

河森作品ゆかりの声優らが登場したトークセッションをレポート!

『河森正治EXPO』内覧会では、応援アンバサダー西川貴教、そして河森作品にゆかりある声優、寺島拓篤と梶 裕貴が登壇したトークセッションが行われた。TVアニメのデビュー作が『アクエリオン』の主人公アポロだったという寺島は「あらためて河森さんの考えていることの奥深さに驚かされました。ただ、展示の量が多いので、上のほうは双眼鏡で見ないと見られないんじゃないか(笑)」と、展示量の多さに驚きを隠せない様子。

そしてその続編『アクエリオンEVOL』でアマタ・ソラを演じた梶裕貴は河森作品の魅力について「開拓精神というか、常に新しいことに挑戦されているイメージがあって、それを続けていくうちにみなさんがその魅力にハマっていく。男性も女性も幅広い方が好きになれる要素を秘めている作品を作られているのが素敵だと思います」と語っていた。

また、アンバサダーに就任した西川貴教は、自身のフェスや地域振興で頑張ってくれているキャラクターのタボくんとアクエリオンがコラボしたTシャツの話に触れ、「僕も(レーベルの壁があって)合体してないのに、先にタボくんが合体してしまいました!」と嘆いていた。だが最後は「40年という歴史の中で、数々の作品が生まれ、今もワクワクさせられ続ける河森さんの世界観のごく一部に触れていただける貴重な機会ですので、ぜひお越しください!」とアピールしていた。

寺島拓篤

梶 裕貴

西川貴教

フォトギャラリー

「河森正治EXPO」

開催期間:2019年5月31日(金)~6月23日(日)
開催時間:10:00~20:00(最終入場19:30)
※期間中月曜は19:00まで(最終入場18:30)
会場:東京ドームシティ Gallery AaMo (ギャラリーアーモ)
主催:株式会社サテライト
特別協賛:株式会社SANKYO
協賛:網易ニュース ジャパン/株式会社バンダイナムコアーツ/MBS
後援:TOKYO MX

オフィシャルサイト

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更新日:2019年6月7日
提供元:エンタメステーション

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