エンゼルス・大谷翔平、復調のポイントは? 上がらない打球、初回の打率は0割台と低迷

エンゼルス・大谷翔平、復調のポイントは? 上がらない打球、初回の打率は0割台と低迷
「ボールの上を叩いている感じ」 大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の状態が上がって来ない。現地5月27日(日本時間28日)~6月2日(同3日)にかけての週間成績は27打数6安打、打率.222と伸…

「ボールの上を叩いている感じ」

 大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の状態が上がって来ない。現地5月27日(日本時間28日)~6月2日(同3日)にかけての週間成績は27打数6安打、打率.222と伸び悩み、シーズン通算成績も打率.225、OPS.630と落ち込んでいる。
 
 大谷自身のコメントにもあるようにとにかく打球が上がらない。現地5月31日(同6月1日)の対シアトル・マリナーズ戦では10試合ぶりとなる第3号ホームランを放ったが、その1本も角度20度という弾丸ライナーによるもの。試合後のコメントも「最近打球が上がっていないので、(スタンドへ)行くのか分からなかった」と満足気な様子はなく、「結果として上がっている打球は比較的ヒットやホームランになっているので、そのあたりだと思っています」と続けている。
 
 この打球が上がらないという点に関しては5月28日(同29日)の対オークランド・アスレチックス戦後に「ボールの上を叩いている感じ。ポイントが少し前になっている。もうひとつ遅らせてバットを下にいれればもっといい打球が打てるのだが」とコメントしている。昨シーズンのゴロアウトとフライアウトの比率が1.20:1だったのが、今シーズンは1.65:1と広がっており、アウトの質も上げていくことが求められる。
 
 大谷自身が自分の課題を自覚している中でも成績が伸び悩んでいるのは、やはり相手チームの研究のせいであろう。データサイト『ファングラフ』で大谷への配球チャートマップを見ると、右投手と左投手では攻め方が大きく異なることが分かる。
 
 右投手で目に付くのは、ストライクゾーン真ん中からやや外側に直球系のボール、内角にスライダー、そしてボールゾーンへのチェンジアップだ。一方で、左投手は、ボールゾーンも含めた真ん中高めに集められた直球系のボールと、外角低めへのスライダーが目に付く。球種、高低差、そして左右の幅など、あらゆる技を駆使して大谷を幻惑させている。

データ上は昨季よりもボールの見極めはできている?

 ただ、ここまでの大谷の打席でのパフォーマンスは、昨シーズンと比べるとやや淡白に映るものの、個別のデータを拾うとそうではないことも分かる。
 
 同サイトによると、三振率は26.0%と昨シーズンの27.8%を下回っている。そして、ボールゾーンでのスイング率も27.4%とこちらも昨シーズンの32.3%を下回る一方で、ストライクゾーンでのスイング率は68.4%と昨シーズンの65.3%を上回っており、データ上は昨年より好球必打ができていることが分かる。ボールの見極めそのものは出来ている以上、あとは自分のスイングを取り戻すことだろう。
  
 また、今季は3番での固定出場となっているため、必然的に初回に第1打席が回ってくることになるが、ここでの打率が17打数1安打、打率.059となっており、スムーズにゲームに入っていけない要因になっていると思われる。この1週間も5打数ノーヒットという状況だ。オープン戦やマイナーでの試合を経ずに、いきなりのメジャー実戦復帰となり、ゲームに入る感覚にズレもあっただろうが、復帰して1カ月近くなっており、そろそろエンジンが温まった状態でゲームに入っていかないといけない時期に来ている。
 
 現地3日(月)~9日(日)にかけてのこの1週間は、大谷が浮上するためにも重要な試合が続く。まず3日にはシカゴへ飛び、シカゴ・カブスとのインターリーグが控える。そこではエース左腕ジョン・レスターが先発予定だ。そして、この試合後に本拠地ロサンゼルスへと戻り、アスレチックス、マリナーズと再び3連戦を行うことになる。
 
 2週続けての顔合わせということで多くの投手と再度対決するため、大谷がどこまで相手の研究を上回れるか試されるところだ。そして、9日(日)のゲームでは、1試合登板回避が予定されている菊池雄星の復帰も予想され、今度こそ花巻東対決が実現されるかもしれない。引き続き大谷の動向に注目が集まりそうだ。
 
 
高橋康光

更新日:2019年6月5日
提供元:ベースボールチャンネル

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