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セは開幕11連勝の中日、パはダイエーが福岡移転後初の優勝&日本一/平成プロ野球史(11年/1999年編)

週刊ベースボールONLINE

 新元号「令和」が発表され、平成のカウントダウンが加速している。
 今回からシリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでみた。
 この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
 なお、当連載は土日は休み(ほか多忙なときは、時々休憩)。

王さん、博多で舞う!



リーグ優勝時の王監督胴上げ



1999年(平成11年)
セ(1中日2巨人3横浜4ヤクルト5広島6阪神)
パ(1ダイエー2西武3オリックス4ロッテ5日本ハム6近鉄)
※日本一はダイエー

 1999年、福岡が歓喜に包まれた。

 89年南海からダイエーに経営権が譲渡され、福岡に移転も低迷が続いていたダイエーが、王貞治監督就任5年目にして初の優勝を飾った。低迷期にはバッシング、さらにはスパイ騒動、球団の身売りのウワサなど、何かとバタバタしたが、王監督は、ぶれずに自身のチーム作りを貫いた。

 光ったのは、守護神・ペドラザにつなぐリリーフ陣の充実とエース・工藤公康の安定感。野手陣では寡黙なチームリーダー、秋山幸二が背中で引っ張り、「打てる捕手」城島健司も頼もしかった。

 セもまた、ダイエー同様、新人ながら中継ぎでフル回転した岩瀬仁紀、守護神・宣銅烈らの盤石のリリーフ陣を擁する中日が、開幕11連勝のアドバンテージを生かし、逃げ切った。星野仙一監督にとっては、2期目の初優勝である。

 日本シリーズではダイエーが初戦の工藤の快投もあって終始流れを離さず勝利。また、セでは巨人・上原浩治、パでは横浜・松坂大輔とスーパールーキーの活躍が注目されたシーズンでもある。

 ちなみに野村克也監督就任で注目された阪神は、新庄剛志の二刀流(公式戦はしなかった)、敬遠球を打ってのサヨナラ勝ちと話題は豊富。6月には首位に立ったが、失速し、定位置の最下位となった。

MVPは巨人の上原浩治



圧巻の安定感を誇った


1999年(平成11年)
本誌選定MVP
上原浩治(巨人) 20勝マークした雑草男


 V逸ながら巨人の上原がMVP。新人では西武入りした松坂大輔も16勝を挙げ、パの新人王になったが、上原は20勝、防御率2.09でリーグ最高。12完投も光る。
 抜群の制球力とテンポよいピッチングで上原登板時の試合時間は極端に短かった。タイトル争いに絡み、敬遠のサインを出され、マウンドで涙を流したこともある。

本誌選定ベストナイン
[先発投手]
上原浩治(巨人)       
25試合20勝4敗0S、防御率2.09

[抑え投手]
ペドラザ(ダイエー)        
48試合3勝1敗27S、防御率1.98
来日1年目で守護神に。長い腕を利して打者を幻惑した

[捕手]
城島健司(ダイエー)        
135試合151安打17本塁打77打点6盗塁、打率.306
投手・工藤の指導もあり一本立ち。打の勝負強さは驚異的

[一塁手]
ペタジーニ(ヤクルト)        
134試合147安打44本塁打112打点10盗塁、打率.325
来日1年目で本塁打王。四死球123もダントツだった

[二塁手]
ローズ(横浜)         
134試合192安打37本塁打153打点3盗塁、打率.369
当時の右打者最高打率で打点王にも。前半ペースなら三冠王だった

[三塁手]
ゴメス(中日)      
133試合141安打36本塁打109打点4盗塁、打率297  
四番に座り勝負強い打撃で優勝に貢献した

[遊撃手]
松井稼頭央(西武)        
135試合178安打15本塁打67打点32盗塁、打率.330
3年連続盗塁王に最多安打。年々進化するスイッチヒッター

[外野手]
イチロー(オリックス)
103試合141安打21本塁打68打点12盗塁、打率.343
故障離脱はあったが6年連続首位打者。フル出場なら30本塁打もあったか

関川浩一(中日)
135試合172安打4本塁打60打点20盗塁、打率.330
闘志を前面に出すハッスルプレーでチームを引っ張った

ローズ(近鉄)
131試合148安打40本塁打101打点5盗塁、打率.301
本塁打王、打点王の2冠。6試合連続二塁打も

[指名打者]
クラーク(近鉄)     
134試合146安打29本塁打84打点4盗塁、打率.287
前年までは一塁も守ったが、この年はほぼDH。勝負強さ変わらず

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