リバプールの悲願達成へ、チェルシーの息の根を止めたのは…。希望もたらした圧巻のサラー

リバプールの悲願達成へ、チェルシーの息の根を止めたのは…。希望もたらした圧巻のサラー
リバプールが迎えた「山場」 プレミアリーグ第34節、リバプール対チェルシーの一戦が現地時間14日に行われ、2-0でホームチームが勝利している。リーグ制覇へ向けて最大の山場と言われていたチェルシー戦を完…

リバプールが迎えた「山場」

 プレミアリーグ第34節、リバプール対チェルシーの一戦が現地時間14日に行われ、2-0でホームチームが勝利している。リーグ制覇へ向けて最大の山場と言われていたチェルシー戦を完勝で乗り切ったリバプールは、悲願達成へ望みをつないだ形となった。チームに大きなものをもたらしたのは、やはりあの男だった。(文:小澤祐作)

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 ユルゲン・クロップ監督、選手、サポーター。リバプールを愛する者ならば、誰もがわかっていた。プレミアリーグ制覇へ向け、ここが最大の「山場」だと。

 プレミアリーグ第34節、リバプールはアンフィールドにチェルシーを迎えた。ホームチームにとってはこれが今季リーグ戦最後のビッグ6との対戦となっており、引き分けも許されない、絶対に勝たなければならない一戦だった。

 チェルシーもチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内に食い込むためにも、アウェイとはいえ勝ち点を持ち帰りたい試合だった。同じくCL出場権獲得を目指すアーセナルやトッテナムが最近は好調。そのため同クラブからすれば、ライバルに少しでもプレッシャーを与えたいところだった。

 前半開始からボールを保持したのはリバプール。対してチェルシーはカウンターで相手ゴールを狙うなど、お互いの特長が入れ替わったような立ち上がりだった。

 両者ともに攻守の切り替えが素早く、中盤で激しいバトルが繰り広げられる。リバプールは単純な繋ぎから崩すのが困難になると判断すると、長いボールを相手DF陣の背後に蹴り込み、サディオ・マネ、モハメド・サラーらスピードに自信を持つ選手の走力を生かしてサイドから攻略を図った。

 それでもチェルシーDF陣も粘り強く対応。決定的なチャンスをあまり多くは作らせず、ボールを奪ってからカウンターという形も少なからず発揮できていた。とくにエデン・アザールにボールが収まった際には何かが起きるのではという雰囲気が漂い、チェルシーにとってはいかにして背番号10を生かすのかが大きなポイントになっていた。

後半立て続けの2点で勝負あり

 それでも前半にあまり大きな動きはなかった。リバプールは支配率62%、シュート数4本としながらも枠内シュートはわずか1本とあまり得点の匂いを感じさせず。一方チェルシーは支配率38%、シュート数3本、枠内シュート数1本とこちらもあまりチャンスは作れなかった印象だ。

 スコアレスで迎えた後半。開始からテンション高く入ったのはリバプールだった。47分にはサラーの落としを貰ったトレント・アレクサンダー=アーノルドがさっそくシュートを放つなど、ホームチームの勢いは前半からより加速したような印象を受けた。

 そしてそのペースを崩さぬまま、リバプールは待望の先制ゴールをマークすることになる。51分、右サイドのサラーがロベルト・フィルミーノとのワンツーでPA内に侵入すると、同エリア内で待っていたジョーダン・ヘンダーソンへパス。背番号14はクロスを上げると、これをファーサイドで待っていたマネが頭で押し込んだ。

 欲しかった先制点が入ったリバプールだったが、まだ油断は禁物だった。1点差であり、チェルシーにも「まだまだ」という思いがあったはず。しかし、先制ゴールからわずか2分後の53分。チェルシーの息の根を止めたのは、サラーだった。

 フィルジル・ファン・ダイクからのロングボールを右サイドで収めた背番号11は迷うことなくカットインを仕掛ける。そしてマークに付いていたエメルソン・パルミエリを振り切ると、遠目から左足を振り抜いた。これがゴール左隅に突き刺さり、あっという間にリードを2点に広げた。

 スーパーゴールが生まれ、スタジアムのボルテージは最高潮。チェルシーにとっては痛すぎる追加点の献上だった。

 その後、リバプールはアザールに何度か決定的なチャンスを作られたが、ポスト、そしてGKアリソンの好セーブに救われ何とか失点を逃れた。そのまま試合は2-0で終了。リバプールは最大の「山場」を完勝で終えることに成功したのだ。

希望となったサラー

 悲願のプレミアリーグ制覇へ望みをつないだリバプール。チェルシー相手にもぎ取った勝ち点3は、チームにとってこれ以上ないほど大きなものとなったはずだ。そして多くのものをこのチェルシー戦でもたらしたのは、紛れもなくモハメド・サラーだろう。

 前半から右サイドで脅威となり続け、攻撃のリズムを生んだ背番号11。リーグ戦では6試合連続無得点という苦しい時期も味わったが、前節のサウサンプトンでゴールを決めてからというもの、同選手の勢いが増しているようにも思える。

 53分に生まれたゴールは見事の一言。コース、威力ともに抜群で、GKケパ・アリサバラガからすればまったくのノーチャンスだった。あの場面で決める辺りが、サラーの勝負強さを物語っている。

 もちろんゴール以外の貢献度も光った。まずは51分の先制点の場面。起点となったのはサラーだった。そしてシュート数は全体トップとなる5本、決定的なパスも全体トップの4本繰り出すなど攻撃面で圧巻の存在感を放った。

 さらにドリブル成功数は4回とこれは全体2番目の数字(トップはアザールの8回)となっている。2点目のゴールが生まれたシーンもそうだったが、サラーは終始対峙したエメルソン・パルミエリを圧倒しており、相手の左サイドを幾度となく攻略した。チェルシーにとっては大きな脅威となっており、エジプト人FWを止められなかったことが、一つの敗因でもあるだろう。

 サラーの活躍もあり、リバプールは暫定ながら首位に浮上した。リーグ戦の残りは4試合。対戦相手はカーディフ、ハダーズフィールド、ニューカッスル、ウォルバーハンプトンとなっており、実力的には明らかに上回っている。あとはトッテナムやマンチェスター・ユナイテッドとの対戦を控えているマンチェスター・シティの結果次第ということになるだろう。

 サポーターが待ち続けたプレミアリーグ制覇へ。残り試合もサラー含めチーム全員がいつも以上の力を発揮することが求められる。

(文:小澤祐作)

更新日:2019年4月15日
提供元:フットボールチャンネル

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