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貴乃花部屋「最後の打ち上げ」を盛り上げたのは貴景勝

SmartFLASH

写真:ヤナガワゴーッ!

 

 大相撲3月場所、序盤で2敗している貴景勝は、6日め、魁聖を送り出し、連敗を阻止した。大関昇進に向けて大事な場所だが、「勝っても負けても変なことは考えない。昨日勝ったから、負けたからとか、そういう感覚で話したらダメ」と険しい表情を見せている。

 

 昨年の11月場所、13勝2敗で幕内初優勝した貴景勝は、いまや角界随一の人気者だ。そして、この優勝を心から喜んだ人物がいる。元貴乃花親方の妻だった河野景子さんだ。

 

 

 発売されたばかりの景子さんの著書『こころの真実 23年のすべて』(世界文化社)には、《貴乃花が手塩にかけた子が、あの場所で成績を残した、優勝を果たした。この事実を感慨深く噛みしめました》とある。

 

 景子さんは「貴乃花が引退届を提出したことが離婚の引き金になった」と言うが、実は、引退届を出す直前、9月場所千秋楽の日、貴乃花部屋の「最後の打ち上げ」があったという。

 

 打ち上げでは、貴乃花が弟子1人1人に、ふだんは聞けないような褒め言葉を並べたスピーチをしていた。景子さんはそれを聞き、「いつもと違う」と感じるが、弟子たちも同じ思いを感じたようで、場は異様な雰囲気に包まれていた。

 

《会の後半はカラオケの時間になりました。カラオケは関取が歌うのが恒例でしたが、そのとき貴景勝が、序二段で初めて好成績をおさめた子に歌わせたい、と言い出しました。指名されたその子はまんざらでもない感じで歌いました。(中略)
 じゃあ、「あいつも歌え」「お前も歌え」と、貴乃花は弟子たち全員に歌わせました》(同書より)

 

 ステージには、貴乃花ファミリーが勢揃いし、大盛り上がり。翌日は祝日で、その翌日、貴乃花は引退届を出すことになる。

 

 師匠の異変を感じた貴景勝が場を盛り上げるきっかけを作ったおかげで、最後にファミリーが一丸となれたのだ。

 

 本誌は、貴景勝の父親に、息子の素顔を取材している。

 

「夜は飲み歩いたり、いっさいしない。歩くスタミナがないのかもしれませんね。まったく飲めないわけではないですが、進んで飲もうとはしない。酒は中ジョッキ1杯くらいで十分じゃないですか」

 

 稽古が終わったら、ご飯を食べてすぐに寝てしまうことが多い貴景勝。本来、盛り上げ役ではないが、勘のいい貴景勝は、最後の打ち上げで率先して盛り上げたのだ。

 

 景子さんは、貴乃花部屋がなくなっても、その精神はきっと残っていくと著書に書いている。貴乃花の教えは、貴景勝に引き継がれ、角界を支えていくことだろう。

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