石井裕也 | 自信があることなら、いつだって責任は取れる

石井裕也 | 自信があることなら、いつだって責任は取れる
映画『川の底からこんにちは』では史上最年少でブルーリボン賞を受賞。また、三浦しをん原作の映画『舟を編む』でも史上最年少でアカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど、まさに「気鋭の若手監督」という言葉がぴったりの石井裕也さん。その後も、妻夫木聡さん主演の『ぼくたちの家族』や『バンクーバーの朝日』など、話題作を撮り続けている気鋭の石井監督に、最新作の話はもちろん、映画監督として、そして一人の男性としての人生観について伺いました。
自信があることなら、いつだって責任は取れる。
石井裕也
20代の頃から日本を代表する若手監督として活躍してきた石井裕也監督。現在も、戦前にカナダのバンクーバーに実在した日本人野球チームを題材にした、話題の映画『バンクーバーの朝日』の公開が控えています。若くして大作を手がけること、そして映画監督として大勢をまとめあげることに対してプレッシャーや不安はないのか、お伺いしました。
「これだ!」と自信を持てるまで努力すれば、不安はなくなる

――『舟を編む』や今回公開される『バンクーバーの朝日』など、大作を手がけられることがここ数年増えていると思うのですが、大役を任せられることに不安やプレッシャーは感じませんか?

予告編映画『バンクーバーの朝日』

石井裕也 (以下、石井)現場の責任はたしかに自分にありますけど、別にそのことについてのプレッシャーは感じません。

石井裕也

――それは自分に自信があるからですか?

石井そうですね。自信があれば、責任は取れます。でも、それにはもちろん裏付けが必要なんです。毎日映画のことを考えているし、少しでもよくなるように努力をし続けます。

――具体的には、どんなことをしているんですか。

石井シンプルですよ。たとえば、ひとつの作品を作るのに、僕が原作も読み込まず、題材についてなにも考えず、撮影プランすら考えずに現場にいたら、やっぱり自信が持てないから責任はとれない。
 でも、とことんまで自分のなかでその作品について突き詰めていれば、誰かになにかツッコまれたとしても、ちゃんと説明ができるんです。つまり、誰よりも自分が作品のことを考えている、という自負が自信になるわけです。

――じゃあ、たとえば俳優さんに演技について「こっちのほうがいいんじゃないか」とか言われても……。

石井仮に議論になった場合は、お互いの意見はもちろん言い合います。でも、自分の案のほうがいいと思ったら「僕のやり方でやってください」って言える。
 なぜなら、自分が一番考えているという自信があるから、そう言い切れるし、作品に対しても責任がとれるんです。もちろん、俳優さんやスタッフに提案してもらって、よりいいアイデアを活かしていくからこそ、映画作りは楽しいんですけどね。

――石井監督は昔から自信はあるタイプなんですか?

石井自信かぁ……。さっき言った自信とは別次元の、根拠のない自信というのも持っているかもしれません、10代ぐらいの頃から。でも、それがなかったら生きていけないと思うんですけどね。

――自信がぐらつくことはないんですか?

石井10代の頃とかに比べたら、若干失われていますよ(笑)。最近は、以前に比べて周囲が見えてくるようになってきましたから。

――それってちょっと大人になったっていうことですか?

石井そうですね……、大人になったんでしょうね(笑)。

石井裕也

聞き手:中島洋一 構成:藤村はるな 撮影:加藤麻希

更新日:2016年2月5日

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