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原辰徳監督の決断“沢村拓一は長いイニングで輝く”

週刊ベースボールONLINE


4年ぶりの先発復帰が決まった巨人の澤村拓一

 巨人春季キャンプが2月28日をもって打ち上げられる。4年ぶりに就任した原辰徳監督の下で進められた今キャンプでは、さまざまなトピックスが取り上げられた。

 オフの大型補強による新戦力、エース・菅野智之の背番号18、阿部慎之助の捕手復帰、一軍公式戦出場ゼロの選手たちによる競争、鈴木尚広新コーチによる走塁講座開講=走塁への意識改革、育成右腕・坂本工宜や3年目左腕・大江竜聖の好投などなど。そして対外試合やオープン戦が始まると、二番に丸佳浩を据える2019年度版打線がお披露目となり、いよいよ開幕に向けたチームの骨格が見え始めている。

 そんなキャンプ終盤に原監督が大きな決断を下した。沢村拓一の先発再転向だ。2月26日のブルペン投球後、メーン球場の監督室に招き入れ、5年ぶりの先発起用を通達。その理由を指揮官は「(リリーフとして)1点を守るのは窮屈そうに見える。彼の良さをよく知っています。1点、2点を取られても大丈夫なように。そういう野球をやってみろ、と」と説明した。

 沢村は原監督前任時代の2015年に本格的にリリーフ転向した。11年の新人年から2年連続で2ケタ勝利を挙げるなど、先発をメーンとしてきたが、13年に12試合で中継ぎを経験したことが契機となり、「短いイニングを全力で抑える。リリーフのほうが輝けるのではないか」と転向を自ら希望。15年に36セーブ、翌16年は37セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得、17年は右肩痛で一軍登板がなかったものの、昨年はチーム最多の49試合に登板するなど着実にリリーバーとしてキャリアを重ねていた。

 昨秋には復帰した直後の原監督が先発構想を明かしていたが、沢村本人が「リリーフ、抑えとしてやらせていただきたいです」と志願。「野球人生をかけてやりたい」と今春キャンプを迎えていたが、先発、リリーフ両方の姿を知る指揮官の目には、前者のほうが力を発揮できると考えたようだ。

 通達を受けた沢村は、チームよりも一足早く帰京し、28日からの二軍練習に参加、ここで先発としての調整を進める方針。二軍で実戦登板を重ねることになるが、その結果次第では、開幕ローテ候補に入る可能性は十分にある。

文=坂本 匠 写真=BBM

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