大西みつぐ写真展『まちのひかり』 「平成」の終わりに、「昭和」というノスタルジーが繰り広げるワンダーランド

大西みつぐ写真展『まちのひかり』 「平成」の終わりに、「昭和」というノスタルジーが繰り広げるワンダーランド
大西みつぐ写真展『まちのひかり』が、東京・新宿の写真展会場「THE GALLERY」にて、2019年3月26日(火...

大西みつぐ写真展『まちのひかり』が、東京・新宿の写真展会場「THE GALLERY」にて、2019年3月26日(火)〜4月15日(月)まで開催される。

本展示について写真家よりコメント

かつて昭和の日本映画を熱心に観ていた時期がある。雑誌の仕事で何度もご一緒した文芸・映画評論家川本三郎さんの影響が強かったのだが、やはり東京が舞台の映画が中心だった。主演女優や個性派男優の背景に映るありし日の「東京」に胸をときめかせたものだ。それこそが「ノスタルジー」なのだろうが、川本さんが、このノスタルジーについて、「決して後ろ向きの情感ではない」ときっぱり言い放ってくれた。

さらにある雑誌に寄せたエッセイでは「昔とは、父母、祖父祖母が生きていた時代を思うこと」と川柳作家の一句から解釈を加えられている。そんなこともあり、また私も相応の歳になり、いまやすっかり開き直ってこのノスタルジーの虜になっている。

そろそろ「平成」も終わり。「昭和」はずっと遠い昔のことだとやがて隅に置かれてしまうようになるかもしれない。しかし、私たちが育まれてきたその時代、近過去はいとも簡単に忘却の彼方に押し込められてよいというものではないはずだ。むしろ「今」を様々な角度から照らす材料にあふれている。

東京の下町にこだわり続けてきた私が勝手に作りあげていく日本のとある場所、景色、ひと、幻の町。父や母が生きていた時代を緩やかに記す試み。そこには、絶景も名所もないが、ささやかな希望に満ちた「まちのひかり」がある。遠くて近い昭和の町にようこそ!

更新日:2019年3月2日
提供元:SPICE

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