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恋人にしたくない血液型は?相性に関連はある?

日刊ホントの話


 今回は、このアンケート結果を通して、血液型と理想の恋人の関係を、一考してみたいと思います。

●A型はお断り?血液型にも相性があるの?

 では早速、「恋人にしたくない血液型は?」のアンケート結果をみていきましょう。なお、それぞれの血液型には、「几帳面っていうか、細かすぎ!―A型」「マイペース?いや自己中!―B型」「もうちょっと気を使って!―O型」「Aなの?Bなの?二重人格?―AB型」といった、典型的ともいえる血液型の性格イメージが付記されています。

全体での結果は、
A型・36%、B型・27%、O型・17%、AB型・20%。

うち男性では、
A型・36%、B型・24%、O型・23%、AB型・17%。

女性では、
A型・36%、B型・29%、O型・13%、AB型・22%。

すべてにおいて、ワースト1位はA型という結果が出ています。

 そして“A型に寄せられたダメ出しコメント”には、上記の典型的な性格イメージと合うような、「神経質すぎる」「どうでもいいことにこだわる」「あれこれ細かい」「いつも冷めている雰囲気」「空気を読まない」などが挙げられていました。

 さらにこのアンケートでは、「苦手な理由は?そして、あなたは何型?」という一言アンケートもあわせて実施しており、その結果は以下のとおりとなっています。

A型を苦手に思っている血液型の割合:
A型を苦手なA型・17%、
A型を苦手なB型・39%、
A型を苦手なO型・33%、
A型を苦手なAB型・11%。

B型を苦手に思っている血液型の割合:
B型を苦手なA型・30%、
B型を苦手なB型・22%、
B型を苦手なO型・26%、
B型を苦手なAB型・22%。

 O型を苦手に思っている血液型の割合:
O型を苦手なA型・21%、
O型を苦手なB型・21%、
O型を苦手なO型・14%、
O型を苦手なAB型・44%。

 AB型を苦手に思っている血液型の割合:
AB型を苦手なA型・45%、
AB型を苦手なB型・25%、
AB型を苦手なO型・30%、
AB型を苦手なAB型・0%。

 この結果から“30%以上の苦手”を抜き出してみると、「A型はAB型とB型が苦手」「B型はA型が苦手」「O型はA型とAB型が苦手」「AB型はO型が苦手」な割合が高いことがわかりました。またそれぞれの血液型に、「B型は振り回すな、空気を読め!」「O型はデリカシーがない、自己中のワンマン!」「AB型は読めない。ころころ変わるからたいへん!」などの一言が寄せられたといいます。

●血液型と性格に関連性はない!?

 以上のようにアンケート結果をみていくと、血液型によって理想の恋人を判断する背景に「血液型によって性格が異なる」、つまり「血液型と性格には関連性がある」という価値観がみえてきます。

 しかしそもそも論として、血液型による性格の差異はあるでしょうか。例えば他のアンケートでは、前提となる「血液型性格判断自体を“信じていない”」割合が男性で7割以上、女性で5割以上という結果が出ています。

 また専門家の意見として、信州大学人文学部教授で認知心理学が専門の菊池聡氏は『超常現象の心理学』おいて、「専門のトレーニングを受けた心理学研究者の見解は、ほぼ100%一致している。“現在のところ、血液型と人の性格(や相性)との間に、血液型論者の言うような信頼性のある関連は見あたらない”<中略>血液型性格判断は性格研究のプロ集団によって否定されている」と断言しています。

 そして菊池氏の言うように、“今のところ”と但し書きをつけたとしても、多くの心理学関係の書籍や論文で、「血液型と性格の関連性はない」とされています。

●血液型性格判断の活用法と注意点

 生物学的な血液型の有用性や価値観はさておき、性格に関していえば恋人の判断基準に血液型を用いることは、あまり意味のないことなのかもしれません。もとより、恋人にしたいような理想の性格の人物に属性として血液型があるのであり、血液型に応じて恋人を選ぶことはやはりナンセンスだといえます。

 ただし、すでにステレオタイプを持ち、多くの人に存在を知られている血液型性格判断それ自体は、場合によってはちょっとした話題や話の端緒として、よいネタとなるかもしれません。

 京都学園大学人文学部教授で社会心理学が専門の有馬淑子氏は、血液型性格判断の典型的イメージを活用した集団の虚記憶実験を実施し、その結果から「集団は共有知識構造に沿う文脈の方が共有しやすく、より多くの関連情報を算出しやすくなると考えられ(る)」と述べています(『極端化する社会』)。つまり、その場に集まる人達がたいてい知っている話題(共有知識構造)は、次の話の展開につながりやすい(より多くの関連情報を算出しやすくなる)可能性が高くなります。

 しかし、「共有知識構造の枠組みが共有されており、かつ、その枠組みにおいて情報が多く集められるほど、態度が極端化されていく」危険性も高くなります。血液型と性格の関連性は話題や楽しみとして活用しつつも、振り回されないようにする心持ちが大切なのではないでしょうか。

<参考文献・参考サイト>
・『超常現象の心理学』(菊池聡著、平凡社新書)
・『極端化する社会』(有馬淑子著、北大路書房)
・恋人にしたくない血液型は何型?
http://www.koibita.com/common-sense/common-sense071
・友達・恋人にするならO型 仕事相手にはA型? 血液型でパートナーを選ぶなら
https://www.athome.co.jp/vox/life/115724/pages2/#nextpage

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